ダンスと歌が特徴で、派手なアクションやコミカルなコメディなどジャンルも幅広い「インド映画」。なかには、数多くの作品があるため、どれから観ればよいかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、インド映画のおすすめタイトルをご紹介します。国民的と呼ばれる人気作から最新作までさまざまな作品を掲載しているので、ぜひ最後までチェックしてみてください。
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インド映画のおすすめ
きっと、うまくいく – ラージクマール・ヒラーニ
2009年公開・上映時間:170分
インドの興行収入歴代1位を獲得したインド映画の名作です。コメディをベースにラブロマンスやアクション、ダンスといったさまざまな要素を取り込んでいます。日本アカデミー賞の優秀外国作品賞にノミネートされました。
インドの超名門理系大学ICEに自由人のランチョー、動物好きのファルハーン、とにかく神頼みをするラジューの三バカトリオが通っていました。ある日、三バカトリオの一角であるランチョーが行方不明になってしまいます。ファルハーンとラジューはランチョーを探しますが……。
魅力的なキャラクターたちが魅力のインド映画です。とくにランチョーは高度成長を遂げるインドを象徴するかのような魅力的な立ち振る舞いをしています。3人の友情は見ごたえがあり、インド映画の代名詞でもあるダンスもキレがあるため、初めてインド映画を見る方におすすめです。
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RRR – S・S・ラージャマウリ
2022年公開・上映時間:179分
「バーフバリ」シリーズを手掛けたS・S・ラージャマウリ監督によるインド映画です。日本で公開されたインド映画としては初めて興行収入10億円を突破しました。アカデミー賞の歌曲賞を受賞しています。
1920年のインドに英国軍にさらわれた少女がいました。ビームは少女を助けるために動き始めます。一方、大儀のために英国政府警察にラーマと呼ばれる男がいました。2人は敵対する立場ではありましたが意気投合し、無二の親友になります。しかし、ある事件をきっかけに2人は選択を余儀なくされ……。
アクションの見せ方が上手く、迫力あるアクションシーンは見ごたえがあります。また、2人の信念と友情を感じさせ、感動を誘います。派手なアクションが好きな方におすすめです。
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チャーリー – キランラージ・K
2022年公開・上映時間:164分
孤独な男と元気なラブラドールレトリバーがヒマラヤを目指すインド映画です。主演のラクシット・シェッティが同作品のプロデューサーも務めました。カンナダ語映画としてはインド国内の興行収入歴代5位を記録しています。
マイスールで暮らしていたダルマは変わり者として知られ、職場からも近所からも交流がほとんどない孤独な日々を送っていました。そのような日々を過ごしていたダルマの元へある日、悪徳ブリーダーの元から逃げてきたラブラドールレトリバーの子犬が住み着き始めます。
ダルマは犬嫌いだったため、最初は追い払おうとしましたが、気付いたら心を通わせてチャーリーと名付けて迎い入れるのでした。しかし、チャーリーは血管肉腫で余命わずかであることがわかり、雪が好きなチャーリーのために雪景色を見せようとヒマラヤを目指します。
余命わずかなチャーリーが見せる健気さが見どころです。チャーリーを魅力的に見せる演出が素晴らしいため、犬好きにおすすめの映画です。
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ロボット – シャンカール
2010年公開・上映時間:139分
心を与えられたロボットの失恋と暴走を描いたインド映画です。インドの国民的俳優であるラジニカーントが1人2役の主演を務めました。
科学者のバシーは10年をかけて自分そっくりのロボットを開発しました。チッティと名付けられたロボットは感情も理解しています。チッティはバシーの恋人であるサナに恋愛感情を抱きますが、振られてしまいます。また、そのようなことを知ったバシーによって廃棄されてしまいました。
失恋と廃棄をきっかけに冷酷なロボットと化したチッティは自分のレプリカを量産。ロボット軍団を結成して破壊を繰り返すのでした。
派手なアクションを見せつつ変身ロボットの要素も盛り込んでいるため、大人から子供まで楽しめるインド映画です。派手な画が連続する映画であるため、スカッとしたい方におすすめです。
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バーフバリ 伝説誕生 – S・S・ラージャマウリ
2015年公開・上映時間:138分
インド映画初の全米映画興行収入トップ10入りを果たした名作インド映画です。
滝の下で育ったシヴドゥは滝の上の世界に興味を持ち、滝を上ります。そこで出会ったのは美しい女戦士アヴァンティカ。アヴァンティカは暴君バラーラデーヴァが治める王国と戦っていることを知ったシヴドゥは、共に王国と戦う道を選びます。シヴドゥは戦いの最中、25年間閉じ込められている母の存在と自身の出生について知るのでした。
終始、テンションが高くエネルギーを感じさせるインド映画です。また、美しい映像美や突然始まるラブロマンス要素など、インド映画らしい要素が詰まったおすすめの映画です。
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バーフバリ 王の凱旋 – S・S・ラージャマウリ
2017年公開・上映時間:141分
バーフバリシリーズの完結編となるインド映画です。インド映画の興行収入歴代1位を記録しており、日本でもロングラン上映された名作です。
アマレンドラ・バーフバリはカーラケーヤとの戦争に勝利し、マヒシュマティ王に指名されました。しかし、王位継承争いに負けたバラーラデーヴァは王座を狙い、アマレンドラだけでなく息子の命も奪おうとするのでした。
25年後、シヴドゥは自身が伝説の王バーフバリの息子であることを知り、バラーラデーヴァに戦いを挑みます。
練られたストーリーと豪快なアクションが見どころです。アクションが切れ間なく展開され、メリハリがしっかりしています。美麗なグラフィックとアクションが好きな方におすすめです。
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バンバン! – シッダールト・アーナンド
2014年公開・上映時間:156分
トム・クルーズとキャメロン・ディアスが共演した「ナイト&デイ」をリメイクしたインド映画です。インド国内だけでなくタイ、ギリシャ、ドバイ、チェコといった国々でも撮影が行われました。
謎の怪盗ラージヴィールは、伝説のダイヤ「コヒヌール」を狙っていました。しかし、偶然出会った地味なOLのハルリーンとコヒヌールを巡る争奪戦を繰り広げることになります。また、争奪戦には犯罪組織や国際警察も巻き込みます。しかし、ラージヴィールの真の目的はコヒヌールの奪取ではなく、別の所にあるのでした。
トム・クルーズ主演の「ナイト&デイ」を踏襲しつつ、ダンスを取り入れた点が魅力のインド映画です。インド映画の代名詞でもあるダンスを取り入れつつもオリジナル要素を取り入れているため、ボリュームのある映画が見たい方におすすめです。
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女神は二度微笑む – スジョイ・ゴーシュ
2012年公開・上映時間:123分
失踪した夫を探して大都市にやってきた女性の過酷な運命を描いたインド映画です。主演を務めたビディヤ・バランはフィルムフェア賞の主演女優賞をはじめとした5部門で受賞しました。
失踪した夫を探すためにロンドンから単身でコルカタを訪れたヴィディヤは、地元警察の協力を得て夫を探します。夫のアルナブは1か月前に仕事でコルカタに着任以降、音信不通になっており、手がかりがまったくない状況にヴィディヤは途方に暮れていました。
やがて、夫と瓜二つのミラン・ダムジという人物が捜査線上に浮かびあがり、国家情報局のエージェントも動き始めます。
インド映画の代名詞であるダンスや派手なアクションを封印したシリアスなサスペンスが見どころです。先が気になる面白いストーリー展開は見ごたえがあます。サスペンス映画が好きな方におすすめです。
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ムトゥ 踊るマハラジャ – K・S・ラビクマール
1995年公開・上映時間:166分
ラジニカーントが主演を務める映画で、インド映画ならではのダンスをふんだんに取り入れています。日本では1998年に上映され、話題を集めた人気作でブームを巻き起こしたといわれています。
ムトゥは大地主ラージャーの屋敷で働いていました。ラージャーからの信頼は厚く、ムトゥは専属執事、馬車の御者、ボディーガードとして働いていました。ある日、ムトゥは旅回りの女優ランガと恋に落ちますが、ラージャーもまた、ランガに恋をしてしまいます。さらにラージャーの伯父の陰謀も加わってムトゥは屋敷を追い出されそうになりますが……。
インド映画ならではのキレのあるダンス、煌びやかな装飾、アクションが見どころです。まだCGが一般的ではなく、本当に馬車の大群を用いて撮影したチェイスシーンはとくに見ごたえがあります。インド映画を始めてみる方におすすめです。
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ガンジー – リチャード・アッテンボロー
1982年公開・上映時間:188分
インド独立運動の指導者ガンジーの生涯を描いた伝記的なインド映画です。ベン・キングズレーが主演を務めており、外見や仕草などを再現したことで話題を集めたといわれています。アカデミー賞の作品賞をはじめ、8部門を受賞しています。
イギリス植民地時代のインドでガンジーという青年がいました。ガンジーは商社の顧問弁護士として訪れた南アフリカで人種差別を受け、激しい怒りを覚えます。暴力を一切使わないことを信条とするガンジーは人種や階級を超えたの共同農園を建設。活動はインド人労働者たちにも波及し、拡大していくのでした。
主演のベン・キングズレーが見どころです。外見、中身ともにクオリティの高いガンジーを再現しており、民衆を導き、心をつかむ様子は見ごたえがあります。ノンフィクションが好きな方におすすめです。
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パッドマン 5億人の女性を救った男 – R・バールキ
2018年公開・上映時間:137分
生理用品をインドに普及させるために東奔西走した男の実話を元にしたインド映画です。
小さな村で妻と生活しているラクシュミは、貧しさのために妻が生理の際に不衛生な布を使用していることを知ります。ラクシュミは清潔で安価なナプキンを手作りするために生理用品を研究し始めましたが、村人たちからは変人扱いされてトラブルに巻き込まれるのでした。
そのようなトラブルに見舞われながらも低コストで大量生産可能の製造機の開発に成功。順調に生産できると思われましたが……。
さまざまな常識と戦いながら生理用品を開発していくラクシュミの姿が見どころです。他の男性はもちろん、母や妻からも理解されずにいたにもかかわらず、研究を進めていく様子は見ごたえがあります。ヒューマンドラマが好きな方におすすめです。
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ホテル・ムンバイ – アンソニー・マラス
2018年公開・上映時間:123分
2008年に起きた同時多発テロで占拠されたタージマハル・パレス・ホテルの人質脱出劇を描いたインド映画です。「スラムドッグ$ミリオネア」で活躍したデブ・パテルを主演に迎えています。
2008年11月インドを代表するホテル・ムンバイにてテロが発生、占拠されてしまいました。500人の宿泊客と従業員は人質になってしまいますが、従業員たちはプロの誇りをかけて宿泊客を逃がそうとします。テロリストによる支配といった極限状態の中、脱出劇が始まります。
緊張感のある救出、脱出劇が見どころです。また、従業員にスポットを当てるだけでなく、テロリスト側の事情も描いており、単純な勧善懲悪ではないテロの本質が理解できる作品となっています。ノンフィクションが好きな方におすすめです。
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マダム・イン・ニューヨーク – ガウリ・シンデー
2014年公開・上映時間:134分
自分の価値を認めてもらえない、英語が苦手などのコンプレックスを抱える専業主婦を描いたインド映画です。インドで人気があるといわれる女優のシュリデビを主演に迎えています。
シャシは夫のサティシュと2人の子供のために尽くしていました。しかし、家族の中で自分だけが英語を喋れないため、夫や子供からからかわれ、傷ついています。ある日、姉から姪の結婚式の手伝いを頼まれて渡米しますが、そこで「4週間で英語が話せる」英会話学校を発見。さっそく通うことを決めるのでした。
知らないことを学ぶ楽しさ、知識を得る嬉しさを感じさせる映画です。英語を身に付ける過程で成長していくシャシは見ごたえがあります。ヒューマンドラマが好きな方におすすめです。
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カンフー・ヨガ – スタンリー・トン
2017年公開・上映時間:107分
香港のアクションスターであるジャッキーチェンがインドや世界各国を股にかけて冒険するインド映画です。中国・インドの合作となり、インドと香港のスターが多数出演しました。
考古学者として名高いジャックはインドの美女考古学者でヨガの達人でもあるアスミタから財宝探しを持ちかけられます。ジャックは財宝を探すために中国、インドだけに留まらず、ドバイやアイスランドなど世界中を旅することになるのでした。
ジャッキーチェンの代名詞となるアクションと、インドの代名詞であるダンスを融合させているため、見ごたえがあります。また、ジャックの相方となるインドの女優ディシャ・パタニのアクションとダンスは見どころのひとつです。
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SANJU サンジュ – ラージクマール・ヒラーニ
2018年公開・上映時間:159分
「サンジュ」の愛称で親しまれたインドの国民的俳優であるサンジャイ・ダットの人生を描いたインド映画です。
映画監督と大女優の間に生まれたサンジャイ・ダットは映画界のサラブレッドとして期待され、25歳で主演デビューします。以降、大ヒットを連発して、一躍国民的スターへ上り詰めますが、比例するように重圧ものしかかるのでした。
サンジャイは重圧に耐えきれずにドラッグに手を出してしまい、さらに母との死別や恋人との別れ、逮捕といった悲劇が重なります。瞬く間に国民的スターから犯罪者に転落してしまったサンジャイは再起できるのでしょうか。
主演を務めたランビール・カプールの演技が見どころです。劇中の演技力はもちろん、役作りのために大きく体型を変化させているため、視聴者を驚かせます。また、インド映画らしく歌や踊りを上手く交えているため、インドを知りたい方におすすめです。
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花嫁はどこへ? – キラン・ラオ
2024年公開・上映時間:124分
インドの俳優であるアミール・カーンが製作に携わった作品で、「ムンバイ・ダイアリーズ」を手掛けたキラン・ラオ監督が監督を務めた最新のインド映画です。
あるインドの村にプールとジャヤの2人の花嫁がいました。結婚式を終えた2人は同じ満員電車に乗って花婿の家に向かっていましたが、ベールで顔を隠していたためにプールの夫・ディーパクは間違えてジャヤを連れ帰ってしまいます。
置き去りにされたプールは内気な性格と依存が災いしてディーパクの住所も電話番号もわかりません。一方のジャヤはディーパクの家族に名前を偽って家庭に入っていくのでした。
インドの風習や常識を知ることができる映画で、新鮮な感覚で見られる映画です。また、2人の成長を描いており、自身が秘めている良識に気付けます。ヒューマンドラマが好きな方におすすめです。
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ガンジスに還る – シュバシシュ・ブティヤニ
2016年公開・上映時間:99分
シュバシシュ・ブティアニ監督が手掛けた作品で、ベネチア国際映画祭で賞賛を浴びたインド映画です。
ダヤはある日、夢で自らの死期をさとり、ガンジス河にある聖地バラナシに行くことを家族に宣言します。家族は反対しますが、決意の固さに根負けし、仕方なく息子のラジーヴが付き添いました。安らかな死を求める人間の集う「解脱の家」に到着し、ダヤは残された時間を穏やかに過ごそうとしますが、息子のラジーヴとは対立し……。
インドの死生観が強く反映された映画です。スピリチュアルな空気をまとっている映画であるため、悲しさの中でも至福や安らぎを感じさせます。インドの歴史や価値観を知りたい方におすすめです。
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バジュランギおじさんと、小さな迷子 – カビール・カーン
2015年公開・上映時間:159分
インドの青年とパキスタンからやってきた少女の国や宗教を超えた交流を描いたインド映画です。世界各国で上映され、ヒットしたといわれています。
幼少時から失声症であるシャヒーダーは住んでいたパキスタンにある小さな村からインドのイスラム寺院に願掛けに来ました。しかし、帰り道でシャヒーダーは母とはぐれてしまい、1人、見知らぬインドの地に置き去りになってしまいます。そんな中で出会ったのがお人よしのパワンでした。
パワンは神の思し召しと考えてシャヒーダーを預かりますが、シャヒーダーが異教のイスラム教徒とわかり驚愕。パワンはシャヒーダーを家に無事に送り届けるためにシャヒーダーと旅に出るのでした。
インド映画の定番演出をしっかりと盛り込んだ名作です。少女と中年男性の交流をストーリーのベースに、派手で見栄えのいい歌とダンス、突然始まるラブロマンス、気さくな人物などを盛り込んだ演出は見ごたえがあります。インド映画が好きな方におすすめです。
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あなたの名前を呼べたなら – ロヘナ・ゲラ
2018年公開・上映時間:99分
欧州で活躍する脚本家ロヘナ・ゲラの長編監督デビューとなるインド映画です。
経済発展によって成長しているムンバイ出身のラトナは、働建設会社の御曹司アシュヴィンの元でメイドとして働いていました。アシュヴィンは結婚を予定していましたが婚約者の浮気によって破談。1人ではあまりに広い高級マンションで1人で暮らすことになります。傷心のアシュヴィンを気遣いながらラトナは世話をしますが、ある日、アシュヴィンからお願いを持ちかけられ……。
インド版のシンデレラストーリーである本作ですが、インド独自の文化が複雑さを与えている映画です。カースト制度は廃止されたとはいえ、身分違いの恋がどのようになるかを描いています。インドの恋愛、結婚の価値観を知りたい方におすすめです。
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ダンガル きっと、つよくなる – ニテーシュ・ティワーリー
2016年公開・上映時間:140分
2人の娘をレスリングで成功させるための奮闘を描いたインド映画です。実話をベースに製作されており、「きっと、うまくいく」で活躍したアーミル・カーンが主演を務めました。
レスリングの選手だったマハヴィルは生活のために選手を諦めていました。自分の息子をいつか金メダリストにしたいと思って若手の指導をしていましたが、生まれたのは女の子ばかりです。意気消沈し、道場にも通わなくなってしまっていましたが、ある日ケンカで男の子を打ち負かすほどの娘の格闘センスを目にするのでした。
昭和のスポ根を彷彿とさせる展開と家族愛を描いた点が見どころです。インドの文化や価値観とスポ根要素をマッチさせているため、見ごたえがあります。ヒューマンドラマが好きな方におすすめです。
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恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム – ファラー・カーン
2007年公開・上映時間:169分
ボリウッドの代表的な俳優といわれるシャー・ルク・カーンを主演に迎えたミュージカルインド映画です。
1970年代のインドにオームという俳優がいました。オームは人気女優のシャンティに恋をしますがシャンティは売れっ子プロデューサーのムケーシュと既に結婚しており、妊娠もしていました。しかし、ムケーシュは妻を疎ましく思っており、事故に見せかけて殺害。
シャンティを助けるために駆けつけたオームも映画スターのカプール夫妻が乗る車にはねられて死亡してしまいます。オームの死亡と同時刻、カプール夫妻は男児を出産します。男児はオームと名付けられ、30年が経ちました。
ラブストーリーを中心にダンスと歌で演出している点が見どころです。ミュージカルに移行するシーンも自然であるため、ミュージカルが苦手な方におすすめです。
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インド・オブ・ザ・デッド – ラージ・ニディモールー
2013年公開・上映時間:107分
インドのリゾート地でゾンビを相手に戦う若者たちをコメディチックに描いたインド映画です。
ヒッピーの聖地と呼ばれるリゾート地ゴアにやってきたハルディク、ラヴ、バニーの3人は、ロシアンマフィアが主催するパーティに潜入。パーティでは人をゾンビに変えてしまうドラッグを流布していたため、会場はゾンビであふれかえってしまいます。ドラッグが買えなかった3人はゾンビ化を免れますが、その場を切り抜けられるのでしょうか。
ゾンビが登場するもののコメディチックに描かれているため、ゾンビゲームの感覚で楽しめます。細かく笑いを盛り込み、迫力あるアクションを交えているため、インド映画らしいハッピー要素を感じられるおすすめの映画です。
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マガディーラ 勇者転生 – S・S・ラージャマウリ
2009年公開・上映時間:139分
インド歴代興行収入を記録した「バーフバリ」シリーズを手掛けたS・S・ラージャマウリが監督し、スタッフも再集結して製作されたインド映画です。
1609年、ウダイガル王国の近衛兵で伝説的な戦士バイラヴァは、王国とミトラ姫を手に入れようともくろむ軍司令官ラナデーヴの陰謀で命を落とします。それから400年。バイクレーサーのハルシャは偶然出会った女性の手に触れた瞬間に前世の記憶が脳裏に現れて、自身がバイラヴァの生まれ変わりであることを知るのでした。
ミトラの生まれ変わりであるインドゥと400年ぶりに再会を果たしますが、ラナデーヴもまた、インドゥの従兄弟として生まれ変わっているのでした。
インド映画らしい歌とダンス、アクションが楽しめる映画です。バイクスタントやカーアクションといった派手で緊張感のあるアクションは見ごたえがあります。アクションが好きな方におすすめです。
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プレーム兄貴、王になる – スーラジ・バルジャーティヤ
2015年公開・上映時間:164分
イギリスの小説「ゼンダ城の虜」を元に映画化されたインド映画です。インドの国民的スターといわれるサルマーン・カーンが主演を務めています。
下町で暮らす貧乏役者のプレームはマイティリー王女に会いたいと憧れていました。ある日、王女が婚約者であるヴィジャイ王子の王位継承式に出席することを知り、町へ繰り出し、王子の家来にスカウトされます。しかし、王子は継承争いによって意識不明。王子と瓜二つの容姿を持つプレームが替え玉になるのでした。
当初こそプレームは大人しく身代わりを演じていましたが、周囲の状況から次第に自分を出していき、周囲の固くなった心を溶かしていきます。
王道のボリウッド作品で、アクション、ロマンス、ダンス、歌、笑いとさまざまな要素が楽しめます。王族の争いを庶民の目線と優しい心で解決していく様子が見どころです。初めてインド映画を見る方におすすめの作品です。
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スタンリーのお弁当箱 – アモール・グプテ
2011年公開・上映時間:96分
素人の子供を主役に据えたインド映画です。派手なアクションやダンスを用いた大作が主流のインド映画においては常識を覆す作品で、インド国内外でヒットしたといわれています。
みんなを笑わせるのが好きなスタンリーはクラスの人気者です。しかし、家庭の事情でお弁当を持ってくることができなかったため、昼食時は水道水で空腹をしのいでいました。クラスの仲間たちはスタンリーを助けようとお弁当を分けてくれますが、先生に見つかり、スタンリーは先生から酷い言葉を受けて登校拒否になってしまうのでした。
人を笑わせるのが好きな少年を中心に成功体験を経て成長していく様子が見どころです。ストーリーがシンプルで見やすいため、家族におすすめのインド映画です。
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マニカルニカ ジャーンシーの女王 – ラーダ・クリシュナ・ジャガルラームディ
2019年公開・上映時間:148分
インドのジャンヌ・ダルクと称された実在の人物を描いたインド映画です。
僧侶の娘であるマニカルニカは、男子同様の剣術、弓といった技術を幼少から習得していました。ジャーンシー藩王ガンガーダル・ラーオとの縁談によって嫁いだマニカルニカはラクシュミーという名前を与えられます。
やがてラクシュミー・バーイーと呼ばれて民に親しまれるようになりますが、王子と藩王の死亡によってイギリスに藩王国を併合されてしまいます。ラクシュミーは一度は城を後にしますが、1857年に起きたインド大騒乱を機にラクシュミーは立ち上がるのでした。
豪快なアクションを楽しみながらインドの歴史を知られる映画です。殺陣は圧巻の迫力があり、演技力の高さと相まって見る者を引き付けます。歴史ものが好きな方におすすめです。
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ガリーボーイ – ゾーヤー・アクタル
2018年公開・上映時間:154分
インドで活躍するラッパー・Naezyの実話をベースにしたインド映画です。
貧困家庭で育ったムラードの両親はムラードを大学へ通わせるために一生懸命働いていました。しかし、親の思いとは裏腹にムラードは車上荒らしに手を染めています。自分の人生を半分諦めていたムラードですが、大学の構内でフリースタイルラップをしていたMC Sherと出会ったことでラップの世界にのめり込んでいくのでした。
インド映画は歌とダンスが主流のひとつですが、ラップミュージックを用いているため、新鮮に見られます。また、ムラードのサクセスストーリーと成長は爽快で見ごたえがあります。サクセスストーリーが好きな方におすすめです。
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パドマーワト 女神の誕生 – サンジャイ・リーラ・バンサーリー
2018年公開・上映時間:164分
500年以上語り継がれるインドの伝記を元にしたインド映画です。
13世紀末、シンガル王国王女パドマーワティはメーワール王ラタン・シンと恋に落ち、妃になります。一方、北インドではアラーウッディーンが叔父の暗殺によってイスラムの王になり、影響力を増していました。
アラーウッディーンは、絶世の美女パドマーワティの噂を聞きつけてメーワール王国に兵を派遣。しかし、ラタンによって退けられました。アラーウッディーンは諦めきれずにラタンを拉致し、パドマーワティをおびき寄せる策に出ます。
豪華絢爛な演出や衣装が見どころです。インドの伝統的な衣装の煌びやかさや高貴な雰囲気を持つ甲冑などは見ごたえがあります。歴史好きな方におすすめです。
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バルフィ!人生に唄えば – アヌラーグ・バス
2012年公開・上映時間:151分
聴覚障害を持つ青年と、青年との出会いで成長していく2人の女性の人生の変化を描いたインド映画です。アカデミー外国語映画賞でインド代表作品として選出、第5回沖縄国際映画祭ではゴールデンシーサー賞を受賞しました。
生まれつき聴覚障害を持つバルフィは、身振り手振りや表情で感情を豊かに表現しており、町の人気者でした。一方、シュルティは町の資産家と結婚していましたが夫は愛情にかけており、関係に悩んでいました。そのような中、シュルティはバルフィと出会い、恋に落ち、安定した将来とバルフィとの間で揺れ動き……。
バルフィの表情や身振り手振りで行う感情表現が見どころです。セリフがまったくないにもかかわらず、何をしたいのかがわかる演技は見ごたえがあります。ヒューマンドラマが好きな方におすすめです。
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PK – ラージクマール・ヒラーニ
2014年公開・上映時間:153分
「きっと、うまくいく」を手掛けたラージクマール・ヒラーニが監督を務めるインド映画です。インド国内で「きっと、うまくいく」の興行収入を超え、全米公開もされました。
インドのテレビ局で働いているジャグーはある日、地下鉄で奇妙な男と出会います。男は黄色いヘルメットに大きなラジカセ、さまざまな宗教の装飾を身に付けてチラシを配っていました。男はPKと呼ばれており、神様を探しているとのことで、ジャグーは神様を探している理由を尋ねると……。
宇宙人から見た地球人への疑問が見どころです。なぜ、服を着ているのか、考えていることと別のことを喋るのか、なぜ異なる宗教が存在するのかといった常識が故に疑問に思わないことを気付かされます。哲学が好きな方におすすめです。
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インド映画は派手なアクションやダンスや歌が定番であるため、肩の力を抜いて楽しめる作品が多くあります。また、インドの文化や価値観を知れる作品も多く、インドに興味がある方におすすめです。お気に入りの作品を見つけて楽しんでみてください。