生の状態ではあまり日持ちしない舞茸を、乾燥させた状態でパック詰めにする「乾燥舞茸」。舞茸の旨味や栄養を凝縮しているのが特徴です。味噌汁やスープ、炊き込みご飯などを作る際に活躍します。商品により産地やタイプが異なるため、どれを選べばいいか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、乾燥舞茸のおすすめ商品とレシピも併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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乾燥舞茸とは?そのまま料理に使える?
乾燥舞茸は、原木栽培や菌床栽培された舞茸を乾燥させたモノです。舞茸は生の状態では傷みやすいですが、乾燥させることで長期保存ができるようになります。乾燥させることにより旨味成分であるグアニル酸が増加するうえに香り成分であるレンチオニンが生成され、美味しく食べられるのが魅力です。
乾燥舞茸はそのまま料理に使うことが可能。鍋物・味噌汁・煮物だけでなく、ご飯と一緒に炊き込めば手軽に舞茸ご飯を作ることもできます。
ただし、商品によっては水で戻すことを推奨している場合もあるため、事前に注意書きをチェックしてください。
乾燥舞茸の選び方
産地をチェック
乾燥舞茸の産地をチェックしてください。生産量が全国1位なのは、国産舞茸の60%以上を生産している新潟県。そのほかの産地としては、生産量は少ないものの、北海道・群馬県・岩手県・宮城県・秋田県・茨城県・島根県・宮崎県などが挙げられます。
地域により生産されている舞茸の種類が異なり、主な種類は「白舞茸」「茶舞茸」「黒舞茸」の3種です。一般的には「茶舞茸」が多く流通しています。「白舞茸」はアクが少なく、煮た際に煮汁が黒くならないのが特徴です。
一方「黒舞茸」は天然舞茸の最高ランクと言われる「クロフ」を再現した栽培物で、食感、味、香りすべてがもっとも濃厚です。
食べる人数や料理に合った量をチェック
乾燥舞茸を選ぶ際は、食べる人数や料理に合う量を考慮して選んでみてください。乾燥舞茸を戻すと見た目では1回り程度、重さは数倍または6〜7倍になります。舞茸がメインの料理の場合や大人数での食事であれば、大容量のモノがおすすめです。
乾燥舞茸は1パックの容量が20g程度のモノから、200gのモノなどさまざまなバリエーションがあります。賞味期限は商品によっても異なりますが、約6か月や約1年など、比較的長いモノが多いため、常備しておくと便利です。
乾燥舞茸のおすすめ
オーサワ オーサワの乾燥まいたけ
新潟産舞茸の乾燥舞茸。遠赤外線乾燥で乾燥させた商品です。水で戻すと生のような食感が堪能できます。水戻りが早く、香り高く美味しい出汁も取れるので便利。舞茸の凝縮した味・香り・食感が楽しめます。
賞味期限は常温で1年。内容量は30gです。1945年創業のオーサワジャパングループは、選び抜いた高い品質のマクロビオティック食品や自然食品を扱っています。舞茸の生産量が国内トップの新潟の乾燥舞茸が気になる方は、チェックしてみてください。
自然健康社 国産乾燥舞茸
群馬県産の乾燥舞茸です。屋内の生産設備で生産した農薬不使用の舞茸です。舞茸以外のものは使用せず無添加で作られています。添加物や調味料も使用されていません。
賞味期限は1年。内容量は80g。無添加・無農薬の乾燥舞茸を味わってみたい方におすすめです。
飯石森林組合 島根県産琴引舞茸
島根県産の乾燥舞茸です。菌床作りのためのおが粉は、飯南町産のクヌギやナラを使用して100%自己生産しています。自己生産のおが粉と、琴引山や大万木山から湧き出る水を使用した菌床から育った舞茸です。
乾燥することで旨味成分が凝縮され、舞茸の放つ香りがより一層強くなっています。生の舞茸とは違う、歯ごたえが楽しめるのも特徴です。
賞味期限は出荷日から1年。内容量は30g。菌床作りのためのおが粉から作ったこだわりの乾燥舞茸に興味ある方は、ぜひチェックしてみてください。
山年園 まいたけチップ
国産舞茸の乾燥舞茸チップです。手がけるのは創業70年あまりの巣鴨のお茶屋「山年園」。無農薬で栽培された国産舞茸を温風乾燥させ、独自の焙煎技術で舞茸本来の香りを楽しめる山年園オリジナル商品です。
そのまま味噌汁やラーメンのトッピングにできる手軽さが魅力。また、コンソメなどで味をつけて舞茸スープにするのもおすすめです。内容量は70g。舞茸の栄養と旨味を手軽に取り入れたい方はぜひチェックしてみてください。
安比まいたけ 乾燥まいたけ
岩手県産の乾燥舞茸です。安比舞茸は、天然ものに匹敵する味わいを実現するため、温度・湿度・酸素を絶妙にコントロールして作られています。菌床は岩手県産の広葉樹のおがくずと水、ふすま、トウモロコシ粉と天然素材のみを使用。化学肥料は一切使わない栽培方法です。
賞味期限は製造より1年。内容量は30g×2の化粧箱入りで贈答用にも最適。天然ものに近い味わいの乾燥舞茸が気になる方におすすめです。
七つ森ふもと舞茸 乾燥まいたけ
宮城県産の乾燥舞茸です。七つ森ふもと舞茸の舞茸は、一般的な舞茸より葉が厚く大きいのが特徴。歯ごたえが良好です。また、日光を当てずLED照明で栽培しているため、葉が黒くなく、料理に使用しても黒い色素が出ません。乾燥させることで、舞茸の香りがより一層強くなり、戻すと旨味のある出汁が取れます。
七つ森ふもと舞茸の直売所で購入可能。料理に黒い色素が出ない乾燥舞茸を探している方におすすめです。
七会きのこセンター 乾燥黒舞茸
茨城県産黒舞茸の乾燥舞茸です。七会きのこセンターの黒舞茸は、舞茸が菌床栽培された当初から、品種改良されていない菌種を使用。きのこ本来の味や風味が味わえるのが特徴です
賞味期限は6ヶ月。内容量は50g。茨城県の物産センターや道の駅で購入できます。美味しい出汁の出る乾燥黒舞茸を味わってみたい方はぜひチェックしてみてください。
大平きのこ研究所 乾燥大黒舞茸「真」バラ
新潟県南魚沼産の大黒舞茸の乾燥舞茸です。大黒舞茸「真」は、天然舞茸の一種「クロフ」を追求して作られた舞茸です。希少性が高く、高級なクロフの旨味と香りを独自技術により再現。大黒舞茸を乾燥することで、さらに旨味と香りが増しています。
また、舞茸の傘からばらしてあるので、スープや味噌汁などにすぐに使えるのも便利なポイントです。賞味期限は18ヶ月。内容量は200gです。旨味と香りの濃い乾燥舞茸をお探しの方におすすめです。
えぞボタニカル 北海道産 乾燥 まいたけパウダー
北海道産の白舞茸で作られた乾燥舞茸パウダーです。北海道フードマイスターが厳選した舞茸を使用しています。低温熟成乾燥機で乾燥させているため、旨味、香りが強いのが特徴。
料理の彩りを損なわず、さまざまな料理や飲み物にサッと混ぜるだけで、舞茸の風味と旨味、栄養成分を取り入れられます。
賞味期限は約1年。内容量は80g。防腐剤不使用の無添加仕上げです。手軽に舞茸の栄養と旨味を取り入れたい方は、ぜひチェックしてみてください。
吉粋 乾燥舞茸
北海道愛別産舞茸の乾燥舞茸です。愛別町は昭和47年からきのこの栽培に取り組み、きのこの生産量は北海道でも有数。北海道で一番の「きのこの里」として有名です。
乾燥することで旨味が凝縮され出汁がしっかり出るので人気があります。また、生の舞茸とは一味違う歯ごたえのある食感に変化するのも特徴です。内容量は50g。北海道でも屈指の舞茸生産量の、愛別町の乾燥舞茸に興味のある方は、チェックしてみてください。
藤里町 白神舞茸
秋田県産の乾燥舞茸です。白神舞茸は、日本で初めて世界自然遺産に登録されたブナの森「白神山地」のふもとにある工場で、国産の広葉樹と水にこだわって栽培されています。
国産の広葉樹のみを使用したおがくずと白神山地の湧き水を使用して、天然舞茸に近い舞茸栽培を行っています。白神舞茸は市販されている舞茸に比べると水分が少なく、歯ごたえのある食感と香りの高さが特徴です。こだわりの栽培をしている白神舞茸を乾燥することでさらに旨味が凝縮しています。
賞味期限は製造日より180日。内容量は30g。世界自然遺産に登録された白神山地で育った舞茸の乾燥舞茸を味わってみたい方におすすめです。
乾燥舞茸の戻し方
乾燥舞茸の戻し方は2〜3時間程度冷水につけておきます。多めの水を使用し、冷蔵庫に入れておくのが理想です。戻し時間を短縮したい場合には、水に砂糖を少し加えると、浸透圧の作用により早く戻せます戻せます。
原木栽培の舞茸は、まだ枝分かれしていない下の部分の身が厚いため、一晩水につけておくのがおすすめです。
ぬるま湯に2〜30分程度つけて戻すこともできますが、長時間つけているとえぐみや苦みが出てくるため、注意が必要です。
舞茸の戻し汁には、香りが移っているだけではなく、旨味成分も含まれているので、捨てずに料理に活用しましょう。
乾燥舞茸を使ったおすすめレシピ
炊き込みご飯
乾燥舞茸を水で戻して炊き込みご飯に使う場合のレシピです。油揚げと舞茸を使ったシンプルな炊き込みご飯に、もち米を足すことでもちもちとした食感に仕上がります。
白米ともち米は一緒に洗って30分ほど浸水させてから、ざるにあげて水分を切っておきます。乾燥舞茸は水で戻し、油揚げは熱湯をかけて油抜きをして食べやすい大きさにカット
してください。
水と舞茸の戻し汁を合わせて、顆粒昆布だし・薄口しょうゆ・日本酒・塩を混ぜて出汁を作ります。炊飯釜に白米ともち米、出汁を入れたら、舞茸と油揚げをのせて炊飯してください。
炊き上がったら、底から持ち上げるようにさっくり混ぜ合わせます。茶碗に盛ったら彩りで三つ葉を添えるのもおすすめです
味噌汁
乾燥舞茸を水で戻さずそのまま味噌汁に使うレシピです。まず、カブとカブの葉をカットしておきます。水に顆粒だしを入れ、沸騰したら乾燥舞茸とカブを入れ5分ほど煮込んでください。その後、火を止めて味噌30gを溶かし入れたら完成です。
乾燥舞茸の旨味と香りとともに、カブの柔らかい食感と優しい甘みを感じられる味噌汁に仕上がります。
そのまま食べるとあっさりとした味わいですが、コクをアップさせたい場合はごま油を少し入れるのもおすすめです。
舞茸を乾燥させることで旨味と香りを凝縮した「乾燥舞茸」。さまざまな産地の商品がありますが、おすすめは生産量全国1位の新潟県産です。舞茸をそのままの形状で乾燥させたモノが定番ですが、トッピングとして使うならチップタイプがぴったり乾燥舞茸を常備して、日々の料理に取り入れてみてください。