強いコクと苦みに加え、フルーティーな酸味と濃厚な甘みが楽しめると人気が高い「コロンビア産コーヒー」。「エメラルドマウンテン」など日本人にもなじみがある銘柄です。コロンビア産コーヒーは産地や焙煎度などによって味わいが違い、お気に入りの一杯を探す楽しみもあります。

今回は、コロンビア産コーヒーのおすすめをご紹介。産地ごとの特徴や、コーヒーをおいしく淹れるためのコツなども解説しているので参考にしてみてください。

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コロンビア産コーヒーの特徴

1年通してコーヒー栽培が可能

コロンビアの国土は太平洋とカリブ海に囲まれており、豊富な資源と自然環境に恵まれた国です。コロンビアは国土の南北にわたってアンデス山脈が広がっており、そのふもとの丘陵地帯はコーヒー栽培に適した環境が整っています。

さらに、栽培する地域ごとに雨季・乾季のタイミングが異なり、年間を通してコーヒー豆が栽培や収穫できるのが特徴です。山岳地帯が占める面積も広く、日中と夜間の寒暖差が大きいのもポイント。コーヒー豆が時間をかけて成熟していくため、質のよいコーヒー豆が育つとされています。

最も有名な品種はエメラルドマウンテン

エメラルドマウンテンは、日本では缶コーヒーのCMで一躍有名になった品種です。深いコクと柑橘系のフルーティーな香りが特徴。酸味と甘みのバランスが取れており、さまざまな飲み方で楽しめるのが強みです。

エメラルドマウンテンは、完熟した実のみを手作業で丁寧に収穫しています。アンデス山脈から湧き出る水で洗浄し、丁寧な乾燥作業を経て加工。特に手間をかけて生産されていることから、コロンビアで生産されるコーヒー全体の1%未満しかない高級な豆です。

エメラルドマウンテンは、コロンビア国立コーヒー生産者連合会の指導のもとで、コーヒー鑑定士が行う品質検査をクリアしたモノだけをエメラルドマウンテンとして出荷しています。味や香りに対して繊細な感覚をもつとされる日本人向けに特別な認定基準を設けて選別されている品種です。

主な栽培品種はアラビカ種

コーヒー豆の品種は、大きく分けてアラビカ種とロブスタ種の2種類です。なかでも、コロンビアではアラビカ種を主に栽培しています。アラビカ種を使って淹れたコーヒーは、強い酸味とフローラルな甘い香りが特徴的。コクの深さと爽やかでクリーンな風味を両立した味わいも魅力です。

アラビカ種のなかでも種類があり、ティピカ・ブルボン・カトゥーラ・マラゴジッペ・カスティージョ・タビ・コロンビアの7種類をラインナップ。気候変動や病気に対する耐性を考慮し、長年にわたって品種改良を行ってきました。同じ品種でも栽培地によって香りや味わいが違うため、産地ごとに飲み比べてみるのもおすすめです。

コロンビア産コーヒーの味わい

コロンビア産コーヒーは、南国フルーツのような豊かな香りとともに、コク深さやすっきりとした苦みを味わえます。濃厚な甘みも感じられ、クセが少なくて飲みやすいのも魅力です。

苦みや酸味、甘みのバランスに秀でた甘みが特徴で、ブレンドコーヒーのベースにも重宝します。コーヒー豆を選ぶ際は、味わいにも注目してみてください。

コロンビア産コーヒーの選び方

産地ごとの品種や味わいで選ぶ

優しい酸味としっかりとしたコクが特徴の北部地方

北部地方で収穫された豆を使用したコーヒーは、ナッツを思わせる豊かなコクと、チョコレートのような芳醇な香りが特徴です。酸味はマイルドなので、コーヒー独特の酸味が苦手な方におすすめ。コロンビア産コーヒーらしい深いコクを堪能したい方にも適しています。

北部地方は気温が高く、標高はやや低めの地域です。日照時間が長いため、栽培地の高低差に応じて日陰を作りながら栽培しているのがポイント。産地名としては、マグダレナ・カサナレ・サンタンデールなどが挙げられます。

バランスの取れた風味が特徴の中部地方

中部地方で生産される豆を使ったコーヒーは、ハーブのようなフルーティーな香りを楽しめるのが特徴。さまざまな風味のバランスがよく、飲みやすさ重視の方やコロンビア産コーヒーを初めて飲む方にも適しています。

中部地方は、地域内で雨季・乾季のタイミングが違うことから、年間を通してコーヒー豆が収穫できるのが強みです。収穫期のメインは9月から12月頃。収穫の第2期は「ミタカ」と呼ばれ、4月から6月頃に行われます。産地名は、カルダス・キンディオ・アンティオキアなどが代表的です。

フルーティな香りと強い酸味が特徴の南部地方

南部地方で収穫された豆を使用したコーヒーは、柑橘のような甘く爽やかな香りに加え、酸味が強く感じられるのが特徴。質感はミディアムボディで、まろやかな口当たりが楽しめます。すっきりとした味わいが好きな方、香り重視の方におすすめです。

南部地方は標高が高く、気温が低い土地でコーヒー豆を栽培しています。コロンビア国内では昼夜の寒暖差が最も大きい地域です。産地名としては、ナリーニョ・カウカ・ウイラなどが挙げられます。

等級で選ぶ

コロンビア産コーヒーの格付けは、豆の産地や大きさ、外部機関による評価や各種スコアを用いて行われます。サイズは「スクリーン」と呼ばれるふるいにかけて選別。スクリーン16以上の大粒のモノ・カタツムリ型の丸いモノのみをスペシャルティコーヒーとして認定されています。

コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)の関連会社「アマルカフェ」が認定を実施。コーヒー豆の格付けだけでなく、品質管理・脱穀・保管、コーヒー豆の輸送まで一貫して管理しています。アマルカフェの品質検査に合格したモノだけが海外に輸出できるため、一定以上の品質が確保されているのもポイントです。

なかでも、最高級とされるのがスクリーン17以上の豆が80%以上含まれている「スプレモ」。コクのある味わいのなかに、しっかりとした甘みが感じられます。口当たりもまろやかで飲みやすいのが特徴。迷ったらスプレモ等級のモノに注目してみてください。

焙煎度合いで選ぶ

コーヒーの味わいを決める要素として、焙煎度合いも重要です。コーヒー豆が成長する過程で生成された糖分は、焙煎すると一部が酸味に変化し、香りもより強く感じられます。コーヒー本来の風味や香り、口当たりを楽しむには焙煎度合いもチェックしてみてください。

豊かな香りを堪能したい場合は中深煎り(シティロースト)がおすすめ。苦味やコク深さなどバランスのよい味わいを楽しめます。酸味を抑えて適度な苦みを味わいたい場合は、中煎り(ハイロースト)がぴったり。しっかりした苦みやコクを引き出したい場合は深煎り(フルシティロースト)が適しています。

浅煎り(シナモンローストやミディアムロースト)にすると酸味が強く感じられるのが特徴。さっぱりとした味わいが好きな方に適しています。商品によって焙煎度合いが違うため、好みの味わいに合わせて選んでみてください。

コロンビア産コーヒーのおすすめ

成城石井 コロンビア クリストバル

成城石井 コロンビア クリストバル

シエラネバダ山麓の豊かな環境で栽培された豆を使ったコロンビア産コーヒーです。焙煎度は浅煎りで、甘くて芳醇な香りとまろやかな酸味が特徴。バランスの取れた味わいに仕上げています。

内容量は、1袋あたり200g入り。アラビカ種100%で製造されています。コーヒーを淹れる際は、カップ1杯分に対しコーヒー豆約10~12gが目安。浅煎りのコロンビア産コーヒーを探している方におすすめです。

カカシコーヒー(KAKASHI COFFEE) コロンビア リコ

カカシコーヒー(KAKASHI COFFEE) コロンビア リコ

酸味と苦みのバランスがほどよく整ったコロンビア産コーヒー。焙煎度は中深煎り(シティロースト)で、ダークチェリーやダークチョコレートのようなアロマが特徴です。注文を受けてから焙煎するため、煎りたての香ばしい風味が楽しめます。

本商品は焙煎前・焙煎後の2回にわたって不良豆を丁寧に取り除いており、雑味のないすっきりとした味わいを堪能できるのが魅力。焙煎には専用のロースターを導入し、コーヒー豆本来の風味や味わいを引き出せるように工夫しています。

注文時は豆のまま・中挽きから選択可能。容量は100gから600gまで幅広く展開しています。香ばしい風味が堪能できるコーヒー豆を買いたい方におすすめです。

天馬珈琲 オーガニックコーヒー

天馬珈琲 オーガニックコーヒー

有機JAS規格を取得しているコロンビア産コーヒー。農薬の使用を控え、残留農薬値を規定量以下に抑えた豆を使用しているのが特徴です。日本中を回ってさまざまなコーヒーを飲み比べた経験がある熟練焙煎士が監修しており、専門家こだわりの味わいが楽しめます。

本商品は直火焙煎で香ばしさや風味を引き出しているのも魅力。焙煎度は深煎り(フルシティロースト)で、まろやかな酸味とほどよい苦みが味わえます。ブラックコーヒーはもちろん、カプチーノやラテなどにもぴったり。氷を入れてアイスコーヒーにしてもよいとされています。

淹れ方は、8gのコーヒー豆に対し、お湯は125ml程度が目安。ミルで挽いた後、3分程度かけてじっくり抽出するのがおすすめです。コーヒーのプロが監修したコロンビア産コーヒーを飲んでみたい方はチェックしてみてください。

アートコーヒー コロンビア スプレモ

アートコーヒー コロンビア スプレモ

コロンビア大使館御用達と謳われているコロンビア産コーヒーです。厳選したコーヒー豆を使用しており、豆の等級はスプレモ。コロンビア産らしい豊かな香りと、品のよい酸味、やわらかな口当たりが楽しめる商品です。

本商品は粉状で、挽き方は中細挽きに仕上げています。容量は1袋あたり200g入り。スプレモ等級のコロンビア産コーヒーを選びたい方、マイルドな飲み口のコーヒーが好きな方におすすめです。

土居珈琲 コロンビア エメラルドマウンテン 小さな農園ロット

土居珈琲 コロンビア エメラルドマウンテン 小さな農園ロット

コロンビア国内の小規模農園が丁寧に育てたコーヒー豆です。高品質なコーヒー豆の生産を目標とした、コロンビア政府の取り組みから生まれた銘柄で、柑橘類のような酸味と、コロンビア産コーヒーらしい深いコクが特徴。香りはさまざまなテイストが混ざりあい、独特の風味が味わえます。

購入する際は豆のまま注文するほか、細挽き(ペーパードリップ)・中挽き(コーヒーメーカー)・粗挽き(カフェプレス)の3種類の挽き方から選択可能です。1袋あたり100g入りで、賞味期限は焙煎日から40日。挽き方が選べるコロンビア産コーヒーを探している方におすすめです。

honu加藤珈琲店 コロンビア・ホヌコペスペシャルティコーヒー豆

honu加藤珈琲店 コロンビア・ホヌコペスペシャルティコーヒー豆

コロンビア・ウイラで収穫されたスプレモ等級のコーヒー豆です。自社のコーヒーマイスターが厳選したコーヒー豆を使用しています。焙煎度は中煎り(シティロースト)で、華やかな香りとやわらかな甘みが特徴。ワインのような深いコクも感じられ、上質な味わいが堪能できます。苦みや酸味は控えめです。

ウイラ地方はコーヒー豆の生産量を徐々に伸ばしてきており、コロンビア国内のコーヒー豆生産量の約9%を占める地域です。標高が高い地点で栽培していることから、品質のよいコーヒー豆が収穫できることでも知られています。マイルドな口当たりのコーヒーが飲みたい方におすすめです。

フアン・バルデス(Juan Valdez) プレミアムボールドコロンビアコーヒー

フアン・バルデス(Juan Valdez) プレミアムボールドコロンビアコーヒー

ドライフルーツのような香りとしっかりとした飲み口が特徴のコロンビア産コーヒーです。焙煎度は中深煎り。すっきりとした味わいで、口に含むとコーヒーの風味が強く感じられます。コロンビア産コーヒーならではの風味を逃さない「ノーリターンバルブパッケージ」を採用しているのもポイントです。

フアン・バルデスとは、コロンビア産コーヒーの生産者を表すキャラクターのこと。コロンビア産コーヒー100%で製造された商品を示すロゴマークとしても知られています。コロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)の認定を受けた商品のみロゴがの使用が可能です。専門団体が認めた商品を選びたい方に適しています。

スターバックスコーヒー(Starbucks Coffee) スターバックス ヴィア コーヒーエッセンス コロンビア

スターバックスコーヒー(Starbucks Coffee) スターバックス ヴィア コーヒーエッセンス コロンビア

手軽に飲めるスティックタイプのコロンビア産コーヒー。焙煎度は、スターバックスの基準でミディアムローストで仕上げています。酸味とコクのバランスがよく、なめらかな飲み口が魅力。ハーブのような香りが広がり、ナッツ類のような香ばしい後味もアクセントです。

本商品は、高品質なアラビカ種コーヒー豆を使用しており、20年以上かけて開発されたシリーズの一つ。スティック1本に対し、お湯を180ml注ぐだけで簡単に飲めます。容量は1箱あたり12本入り。ドリップの手間なく飲める商品を選びたい方、外出先でもコーヒーを楽しみたい方におすすめです。

片岡物産 モンカフェ フェアトレード コロンビア

片岡物産 モンカフェ フェアトレード コロンビア

華やかな香りとやわらかな酸味が味わえるコロンビア産コーヒー。国際フェアトレード認証を取得したコーヒー豆100%で製造されています。焙煎度は中煎り。フィルターにコーヒー粉が入ったドリッパー構造で、手軽にドリップコーヒーが楽しめます。

コーヒーのおいしさを堪能できるように、さまざまな工夫がされているのもポイントです。お湯を注いでもフィルターがコーヒーに浸からないように設計。雑味が少なく、クリアな味わいのコーヒーに仕上がります。

香りを維持するために、個包装ごとに脱酸素剤を封入。さらに、個包装の素材にアルミ箔を採用し、空気をしっかり遮断してコーヒーの風味が損なわれないように配慮しています。1パックあたり10袋入り。香り豊かなコロンビア産コーヒーを簡単に淹れたい方におすすめです。

・1パック

・3パック

波里 スーパーフーズジャパン(SUPER FOODS JAPAN) カフェインレス ドリップコーヒー

波里 スーパーフーズジャパン(SUPER FOODS JAPAN) カフェインレス ドリップコーヒー

天然水を使った水抽出法で作られたカフェインレスのコロンビア産コーヒー。スプレモ等級のコーヒー豆を100%使用しており、重厚感のある飲み口と爽やかな酸味、豊かな甘みが特徴です。やわらかくクリアな口当たりも味わえます。

カフェインの除去には、メキシコ最高峰の山「ピコ・デ・オリサバ」から湧き出る天然水を活用。化学薬品不使用で加工し、カフェイン除去率は97%以上と謳われています。フィルターの形状は逆台形を採用。しぼるようにドリップすることで、コーヒー本来の味わいや深い余韻を楽しめます。

フィルターはアルミ素材の袋で個包装されており、香りをしっかり閉じ込めているのも強み。カフェインレスながら、本格的な香りや味わいが堪能できます。容量は20袋入り・100袋入りの2種類をラインナップ。カフェインを除去したコロンビア産コーヒーを探している方におすすめです。

パロットコーヒー コロンビア マグダレナ

パロットコーヒー コロンビア マグダレナ

控えめな酸味と苦味とともに、甘い香りを楽しめるコロンビア産コーヒー。ウイラ地方で収穫されたコーヒー豆を使用しており、スクリーン17以上のスプレモ等級の商品です。焙煎度は中深煎り(シティロースト)。ミルクとの相性が良好で、カフェオレを淹れるときにもおすすめです。

チャック付き袋に入っており、保存にも便利。コーヒー豆を新鮮な状態で楽しむため、1ヵ月を目安にこまめに購入するよう推奨しています。ブラックコーヒー以外の淹れ方も楽しみたい方、保存しやすいパッケージのコーヒー豆を探している方はチェックしてみてください。

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コロンビア産コーヒーの美味しい飲み方

コロンビア産コーヒーの味わいを余すことなく楽しみたいなら、コーヒーを淹れるときの湯温や抽出時間を調節してみてください。お湯の温度を低めにして時間をかけて抽出すると、香りや甘みが引き出されてまろやかな味わいに。お湯の温度を高めにして短時間で抽出すると、シャープな酸味を楽しめます。

酸味が強く軽やかな味わいを楽しみたい場合は、浅煎りのモノを使ってアメリカンコーヒーに仕上げるのがおすすめ。アメリカンコーヒーを淹れる際は、お湯が通りやすいタイプのドリッパーを使い、通常よりも多めのお湯で淹れるのがコツです。

一方で、酸味を控えめにしたい場合は、硬水を使って抽出するのも効果的。コーヒー豆や粉の鮮度が落ちると酸味が強くなります。酸味が苦手な方は、使い切りやすい少量規格のコーヒー豆を選んでこまめに買い足すなど、コーヒー豆の鮮度が保ちやすい方法で購入してみてください。