エスプレッソが主流の「イタリア産コーヒー」。さまざまなコーヒーブランドが存在しており、北と南で味わいが異なるのが特徴です。同じエスプレッソ向けでも焙煎方法やコーヒー豆の品種に違いがあるため、飲み方や好みに合わせて選ぶことでよりエスプレッソを楽しめます。

そこで今回は、イタリア産コーヒーのおすすめをご紹介。イタリアを代表するコーヒーブランドの商品を中心にピックアップしたので、ぜひ参考にしてみてください。

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イタリア産コーヒーの特徴

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イタリアはコーヒー豆を生産していませんが、コーヒー好きな国民性でコーヒーの楽しみ方にも流儀があることで知られています。イタリアではコーヒーをエスプレッソで楽しむことが多く、エスプレッソ向けの商品を多く販売しているのが特徴です。

ひと口にエスプレッソといっても、北イタリアと南イタリアで味が異なるのもポイント。北イタリアのエスプレッソは、華やかなアロマと酸味のある味わいです。一方の南イタリアでは、「クレマ」と呼ばれる表面の泡が濃く、深い苦味とコクを楽しめるのが魅力。味わいの違いは、エスプレッソ用のコーヒー豆の配合と焙煎の深さにあります。

また、エスプレッソは抽出量によってドリンク名が変わる点にも注目してみてください。南イタリアで一般的な25ml抽出のリストレット・40ml程度のエスプレッソ・エスプレッソを少し希釈して60ml程度にするルンゴ。さらにお湯を足して90ml程度に薄めたモノは、アメリカーノと称されます。

イタリア産コーヒーのおすすめブランド

ラバッツァ(Lavazza)

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ラバッツァは120年以上の歴史を有する老舗コーヒーブランドです。本場イタリアで愛されており、世界90ヵ国以上で親しまれている実績のあるブランドでもあります。

世界30ヵ国以上から厳選したコーヒー豆を使用。熟練のブレンド技術とオリジナルの焙煎方法によって、ラバッツァならではの味わいを表現しています。

海外ではスーパーから一流ホテルまで幅広い場所で扱われており、おしゃれで上品なイメージを持つコーヒーブランドです。苦味に加え、甘さとコクを感じられる味わいが特徴。本物のイタリアンエスプレッソを味わってみたい方におすすめのブランドです。

ビアレッティ(BIALETTI)

ビアレッティ(BIALETTI)

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ビアレッティは1919年に創業した、イタリアの老舗コーヒーブランドです。とくにコーヒーメーカーは、品質が高く耐久性があることで有名。同メーカーには、デザイン性の高さからニューヨーク近代美術館に永久展示されているコーヒーメーカーも存在します。

また、厳選した原料の個性を活かしてブレンドするコーヒー豆も人気。異なる産地や品種の豆を使って、深みのある味とバランスのとれたコーヒーに仕上げています。ビアレッティのコーヒーメーカーとコーヒー豆で、本場イタリアのコーヒーを楽しんでみたい方におすすめです。

イリー(illy)

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イリーは、1933年に北イタリア・トリエステで創業したコーヒーブランドです。原料のコーヒー豆は、生産地で厳しく品質をチェックしたうえでイタリアへ。さらに社内の工場で質のよい豆を選別し、140以上の項目を経て加工されます。

豆はアラビカ種を100%使用してブレンド。ノーマルロースト・ダークロースト・ルンゴの3タイプを作り分けています。

また、コーヒーを作り出すだけでなく、エスプレッソ文化を広げるための活動に精力的な点にも注目。エスプレッソマシンの開発・コーヒーのプロフェッショナルを生み出す教育機関の運営・アート活動など、さまざまな面からコーヒー文化の発展に貢献しています。

キンボ(KIMBO)

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キンボは、南イタリア・ナポリのコーヒーブランド。熟練の職人の経験と技術によって、質の高いコーヒーを生み出しているのが特徴です。厳選したコーヒー豆は、特性に応じて焙煎。さらに計算されたブレンドによって、キンボらしい味わいのコーヒーに仕上がっています。

コーヒー生産量の多いブラジルとベトナムに子会社を設けることで、安定して質の高い原料を仕入れているのもおいしさの秘訣。日本への輸入の際には、コーヒーの質を落とさない温度のリーファーコンテナを用いて輸送し、輸入後は低温倉庫で保管しています。

ナポリ人の生活に根付いているコーヒー。深煎りでコクがあり、ナポリで愛され続けるキンボのコーヒーが気になる方はぜひチェックしてみてください。

イタリア産コーヒーのおすすめ

ラバッツァ(Lavazza) エスプレッソ バリスタ・ペルフェット

ラバッツァ(Lavazza) エスプレッソ バリスタ・ペルフェット

アラビカ種を100%使用したイタリア産コーヒー。チョコレートのような甘いアロマが特徴です。時間をかけて丁寧に焙煎しているのがポイント。繊細で芳醇な味わいを楽しめます。

内容量は500g。焙煎度合いは、中煎りのミディアムローストです。本商品は1895年に北イタリア・トリノで創業した「ラバッツァ」のコーヒー豆。本場イタリアの本格的なエスプレッソを味わいたい方におすすめです。

ラバッツァ(Lavazza) クオリタ オロ

ラバッツァ(Lavazza) クオリタ オロ

中南米産のアラビカ種を100%使用したコーヒーです。とくに質のよい、厳選された6品種をブレンドしています。フルーティーで華やかな香りが魅力。熟練した技術が生み出す味のハーモニーを楽しめます。

内容量は、極細挽きの粉で250g。フレンチプレスやドリップコーヒーでの抽出に適しています。焙煎度合いは、中煎りのミディアムローストです。1956年に誕生し、60年以上愛され続ける本商品。極上のハーモニーを奏でるイタリア産ブレンドコーヒーを味わいたい方におすすめです。

ビアレッティ(BIALETTI) ペルフェットモカ インテンソ

ビアレッティ(BIALETTI) ペルフェットモカ インテンソ

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インド産ロブスタ種を70%ブレンドしたコーヒーです。濃厚で深みのある味わいが特徴。カカオや焼きたてのトーストのような香ばしい香りを楽しめます。エスプレッソはもちろん、マキアートやカプチーノで味わうのもおすすめです。

焙煎度合いは、深煎りのダークロースト。時間をかけてじっくりと焙煎することで、コーヒー本来の香りが際立ちます。内容量は、細挽きの粉で250g。重厚感のあるコーヒーを堪能できるイタリア産コーヒーです。

イリー(illy) イリーブレンド ミディアムロースト クラシコ

イリー(illy) イリーブレンド ミディアムロースト クラシコ

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1933年に北イタリアで創業した有名コーヒーブランド「イリー」を代表するコーヒー。世界中のコーヒー農園から厳選した9種類のアラビカ種をブレンドしています。チョコレートやキャラメルのような甘いアロマが魅力。酸味と苦味の調和のとれた味わいを楽しめます。

内容量は、極細挽きの粉で250g。焙煎度合いは、中煎りのミディアムローストです。五感で味わえるイタリア産コーヒーを試したい方は、チェックしてみてください。

イリー(illy) イリーブレンド エスプレッソ デカフェ

イリー(illy) イリーブレンド エスプレッソ デカフェ

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イリーブレンドを脱カフェイン法で加工したカフェインレスコーヒー。厳選したアラビカ種を100%使用したブレンドコーヒーです。酸味と苦味のバランスがよい味わいが魅力。キャラメルやチョコレートのような、甘くて芳醇なアロマを堪能できます。

内容量は、豆の状態で250g。保存しやすい缶入りタイプです。極細挽きにしてエスプレッソで、中挽きにしてドリップコーヒーなどで楽しめます。焙煎度合いは、中煎りのミディアムロースト。カフェインを控えたい方におすすめのイタリア産コーヒーです。

キンボ(KIMBO) エスプレッソ豆 ナポリ

キンボ(KIMBO) エスプレッソ豆 ナポリ

古くからナポリに伝わるエスプレッソを堪能できるコーヒー。アラビカ種80%とロブスタ種20%をブレンドしています。濃厚で重厚感のある味わいが特徴。チョコレートを思わせる芳醇なアロマを堪能できます。

内容量は、豆の状態で250g。焙煎度合いは、深煎りのダークローストです。エスプレッソ・コン・パンナやチョコレート・カプチーノなどのアレンジメニューにぴったり。強い苦味とコクを楽しみたい方におすすめのイタリア産コーヒーです。

キンボ(KIMBO) エスプレッソ豆 エキストラクリーム

キンボ(KIMBO) エスプレッソ豆 エキストラクリーム

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「クレマ」と呼ばれるエスプレッソの泡を存分に楽しめるコーヒーです。アラビカ種40%とロブスタ種60%をバランスよくブレンドしています。飲みやすく、コク深い味わいが特徴。甘さと酸味の絶妙なハーモニーを堪能できます。

内容量は、豆の状態で1kg。焙煎度合いは、中煎りのミディアムローストです。本場ナポリの味と支持を受けている「キンボ」の商品。エスプレッソ初心者の方から愛好家の方まで、幅広く楽しめるイタリア産コーヒーです。

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イタリア産コーヒーの選び方

コーヒーの種類をチェック

イタリアではエスプレッソを基本として、さまざまなコーヒーの種類が存在します。エスプレッソに飾りとして少量の泡立てたミルクを添えた「カフェ・マキアート」・エスプレッソに少量の泡立てた生クリームを乗せる「カフェ・コン・パンナ」・エスプレッソにチョコを加えた「カフェ・マロチーノ」は飲みやすさが魅力です。

「シェケラート」と呼ばれるアイスコーヒーにもエスプレッソを使うのがイタリア流。氷は入れず、抽出したエスプレッソを氷と砂糖を加えたシェイカーで混ぜ合わせてカクテルグラスに注いで飲みます。

日本でもなじみの深い「カフェ・ラテ」や「カプチーノ」もイタリア発祥のドリンク。いずれもエスプレッソをベースとして作ります。イタリア流のコーヒーを楽しむためには、エスプレッソの存在が必要不可欠。飲みたいコーヒーの種類に合わせて、イタリア産コーヒーを選ぶのもおすすめです。

焙煎度合いをチェック

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イタリア産コーヒーの焙煎度合いは、基本的に深煎り傾向にあります。たとえばイタリアンローストと呼ばれる焙煎度合いは、一般的なコーヒーに当てはめると「とくに深煎り」です。

また、シティやフルシティといった中深煎りも、エスプレッソにはぴったり。現地イタリアでも、エスプレッソに使う豆はシティやフルシティが基本といわれています。

苦味よりも酸味を活かし、バランスのよいエスプレッソを楽しめるのがポイント。イタリア産コーヒーを購入する場合は、飲みたいコーヒーの味わいを考慮して焙煎度合いをチェックしてみてください。

品種をチェック

アラビカ種

アラビカ種は世界でもっとも消費されているコーヒー豆の品種。香りと酸味の強さが特徴です。日本や北アメリカなど、多量のお湯でコーヒーを抽出し、基本的に砂糖を加えずに飲む場合はアラビカ種100%のコーヒーが好まれる傾向にあります。

苦味が苦手な方や、酸味の際立ったイタリア産コーヒーを飲みたい方は、アラビカ種をより多くブレンドした商品を選ぶのがおすすめです。

ロブスタ種

ロブスタ種は苦味と油分の多い品種です。アラビカと並んでコーヒー豆を代表する品種のひとつ。味と香りにクセがあり、単体で使用されることはほとんどないのが特徴です。一方で、ブレンドに加えることで味に深みをもたらす品種でもあります。

イタリア産コーヒーでは、25~50%程度のロブスタ種を配合するのが一般的。ロブスタ種を配合することで、繊細な苦味・コク・香りをエスプレッソに生み出せます。

とくにカプチーノに使うエスプレッソは、ミルクの風味に負けないようにロブスタ種を配合したモノを用いるのが理想とされているのもポイント。イタリア産コーヒーを探す際は、ロブスタ種がどの程度ブレンドされているかに注目してみてください。