戦争・紛争が終わった後でも人々に危害を加え続ける地雷・機雷。
アフガニスタンやカンボジアにはまだまだ地雷が地面に埋められており、そのせいで子供達が怪我をしてしまったなどという悲しいニュースを聞くことがあります。地雷探知犬などのことも聞いたことがある人もいるはずです。しかし海中に今尚潜んでいる機雷についてはあまり知られていないのではないでしょうか。
イギリスとフランスの防衛局が共同で開発中のMMCM(Maritime Mine Counter Measures)システムの機雷を安全に撤去するロボットのデザイン段階が終了し、製造・試験段階に入ろうとしています。撤去作業をする人間に危害が加わることなく、遠距離から安全に掃海することを目標に開発されているこのロボットはソナーを使用して機雷源を探知し、遠隔操作型無人機を使って機雷を撤去します。この無人機が触雷所爆発させるのか、爆発物を使用して爆破させるのかはまだあかされていません。
機雷が開発されてから150年、多くの潜水艦や船が機雷源を通過することにより危険に晒されてきました。過去60年間主なアメリカの潜水艦の損傷または破壊の原因が機雷です。人の命を奪う武器よりも、このように人々や動物に危害を加えずに安全に機雷を撤去できるロボットの製造に力を入れていって欲しいですね。