世界的にジャパニーズウィスキーの名声も高まり、ウィスキーに興味を持つ方も増えてきました。一つの蒸留所の中で製造されたウイスキーでできたシングルモルト、シングルモルトとグレーン(大麦やライ麦を使ったブレンド用ウイスキー)をブレンドして味を調えたブレンデッド、バーボンとかスコッチなど産地の名前がついたものなどウィスキーの種類は色々。いったいどれを選んだらいいの? なんて悩む方も多いようです。今回は初心者に向けて、手ごろな価格で飲みやすいシングルモルトとブレンデッドを中心に厳選してご紹介します。
サントリー シングルモルト ウイスキー 白州

シングルモルトといえば、スモーキーなフレーバーが主。けれども慣れないとなかなかなじみにくいのも事実ですね。そんな中でこの白州は、すだちやミントのフレーバーを目指したというだけあって非常にさわやかで飲みやすいのが特徴。ウィスキーは好きじゃないという方でもこれは飲めるということも多い日本が誇るジャパニーズウィスキーのスタンダード銘柄です。女性にもおすすめ。
シーバスリーガル12年

ブレンデッドウィスキーのまずは定番といえばこれ。ウイスキーの女王とも呼ばれるだけあって華やかな香りが特徴のウィスキーです。バニラとヘーゼルナッツの風味と共に、蜂蜜のような甘さや熟したフルーツやナッツのようなリッチな香りが広がる味わいは、飲みやすくてウィスキー初心者にはぴったり。長く柔らかな余韻をじっくり味わって。
ジョニーウォーカー ブラックラベル 12年

世界でもっとも売れていると言われるブレンデッドウィスキーといえば、このジョニーウォーカー。いくつか色分けされたラインナップの中でも、軽くてスムースな赤と味わい豊かでバランスのとれたこちらの黒が初心者にはぴったり。香りも強すぎず、控えめのスモーキーさとすっきりした味わいはストレートでも水割りやロックでもなんでもござれ。バランスよくとても飲みやすい一本です。
ザ フェイマス グラウス ファイネスト

本場スコットランドでも大変人気がある、ブレンデッドウィスキーのスタンダード銘柄といえばこちらのフェイマスグラウス。手ごろな価格ながら、スモーキーさもある味わいは少し重めなものの、飲みやすさも兼ね備えたバランスのよいウィスキーです。ウィスキーらしい味わいを楽しむなら、ぜひロックでお試しください。
シングルモルト ウイスキー グレンフィディック12年

シングルモルトの大定番銘柄といえばこちら。スペイサイドのシングルモルト、グレンフィディックです。スペイサイドとはスコットランドの地名のひとつで、多くの蒸留所があることでも知られています。レモンや洋梨のようなフルーティな香りとスムーズな喉越し、ウイスキー独特のスモーキーフレーバーも弱め。けれどもシングルモルトらしい穀物のはっきりした味わいも兼ね備えているので、スコッチの入門編としておすすめです。
サントリー シングルモルト ウイスキー 山崎

日本が誇るジャパニーズシングルモルトの定番銘柄、山崎。日本で初めてウィスキーが造られた山崎蒸溜所の名を持ち、山崎の伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトと、ワイン樽貯蔵モルトが出会うことで生まれたやわらかくも華やかで複雑な香りが特徴です。ドライフルーツやチョコレート、チーズといったウィスキー定番のつまみ以外にも和食にもあう上品な味わいは国産ならでは。ぜひ一度は試して欲しいウィスキーです。
ニッカ シングルモルト 余市

ジャパニーズウイスキーのメッカである余市蒸留所で生まれたニッカの余市。大人気だった朝の連続ドラマ「マッサン」でもお馴染みのウィスキーです。スコッチウィスキーらしいピート(泥炭)から来るスモーキーフレーバーが特徴のこの余市、しっかりとした味わいとバニラクリームのような香りを持ちながら、さっぱりとした余韻で飲みやすくジャパニーズウイスキーの美味しさを存分に楽しめます。本場を越えるウィスキーを造ることにこだわった”マッサンのウィスキー”の真骨頂をぜひお試しください。
蒸留所の違いだけでなく樽詰めの年代やボトリングの場所など、一説にはワインよりも奥が深いといわれているウィスキー。これをきっかけに自分のこれ! という一本を見つけてみてくださいね。バーでお気にいりのウィスキーと共に過ごす時間はきっと日常のあれこれを忘れさせてくれるに違いありません。