豆を焙煎したり挽いたりせず、手軽に本格的な味わいが楽しめる「コーヒー粉」。抽出時にはコーヒーの豊かな香りを楽しめるのが魅力です。今回はおすすめのコーヒー粉をご紹介します。
コーヒー粉は、浅煎りから深煎りまでの焙煎度合いと、細挽きから粗挽きまでの挽き目によって、淹れた後の味わいも異なるのがポイント。カフェインレスの商品もあるので、普段の楽しみ方に配慮しつつお気に入りのコーヒー粉を選んでみてください。
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コーヒー粉の選び方
淹れ方に合った挽き目を選ぼう
珈琲プレス派なら粗挽き
コーヒープレス派なら粗挽きがおすすめ。金属のフィルターを使って抽出するコーヒープレスは、ペーパープレスと比べて目が粗めです。お湯を注いだときに、粗挽きだと粒子がフィルターを通過せず、コーヒーに混ざる粉が少なくなります。コーヒーを飲み終えたときも、粉のざらつきを抑えられるのが特徴です。
また、コーヒープレスの抽出時間に耐えられるのも、粗挽きならでは。約4分と少しずつ抽出するコーヒープレスで中挽きの粉を使うと、過抽出の状態になりやすいので注意が必要です。粗挽きであれば粒が大きく、抽出に必要な時間も長くなります。そのため、じっくりと時間をかけて抽出できるのがポイントです。
ハンドドリップ派なら中挽き
ハンドドリップ派の方には中挽きのコーヒー粉を選んでみてください。中挽きのコーヒー粉は、グラニュー糖とザラメの中間にあたるサイズ。粉の粒度が細かすぎると、抽出に時間をかけたときに雑味が混じってしまうため、少しずつ時間をかけて抽出してコーヒーを淹れたい場合に適しています。
中挽きのコーヒー粉は、布製のフィルターを使うネルドリップで淹れるのがおすすめです。また、粗挽きよりも濃い風味を好む方にも、中挽きが適しています。粗いコーヒー粉特有の、雑味のない風味に仕上がるのが特徴です。
エスプレッソマシン派なら細挽き
エスプレッソマシンを使ってコーヒーを淹れたい方には細挽きのコーヒー粉を選んでみてください。細挽きは上白糖とグラニュー糖の中間にあたるサイズ。粗挽きや中挽きのコーヒー粉よりも、濃い味わいが抽出できます。お湯とコーヒー豆の接する面を増やし、抽出時間が短いエスプレッソマシンには、細挽きを使うのがおすすめです。
より濃いめの味わいを求める方には、細挽きよりも細かい極細挽きを試してみてください。また、ウォータードリッパーを使って水を一滴ずつ注ぎながら抽出する水出しコーヒーを楽しみたい方にも、細挽きのコーヒー粉が適しています。
味わいから焙煎度合いを選ぼう
酸味があり軽い口当たりが特徴の浅煎り
好みの味わいに仕上げるために、焙煎度合いにもこだわってみてください。浅煎りは色づきが薄い見た目で、味には酸味が強く出ます。コーヒー豆は焙煎すると、まず酸味が形成され、さらに焙煎を進めると苦味が強く出るのが特徴。浅煎りのコーヒーは単純な酸味だけでなく、爽やかさやフルーティーな風味も楽しめます。
焙煎度合いによって相性のよいお菓子も変化するのがポイント。軽い飲み心地の浅煎りコーヒーの場合は、シフォンケーキや生のフルーツを使ったスイーツとよく合います。フルーツとコーヒーの酸味が調和するのが魅力です。
酸味と苦味のバランスがよい中煎り
市販のレギュラーコーヒーとして採用されることが多い中煎り。浅煎りや深煎りと比べてコーヒー豆本来の苦味・酸味・香りなどの風味を感じやすいのが特徴です。深煎りのコーヒー豆よりも色が明るく、固さが残っています。
表面には油分が染み出ており、湿り気を感じられるのがポイントです。バランスがよく、豆の特徴を引き出す中煎りはブラックで味わうのがおすすめ。砂糖で苦味を調節したり、クリームで酸味を調節したり、好みに合わせてカスタマイズも楽しめます。また、さまざまなお菓子や食事に合わせやすいのも、中煎りコーヒーの魅力です。
苦味が強く濃厚な味わいの深煎り
コーヒーならではの苦味を楽しみたい方は深煎りのコーヒー豆がおすすめです。苦味が少ない豆でも、深煎りにすることで苦味を十分に引き出せるのが特徴。元から苦味が強い豆の場合は、さらに苦味が増して芯のある味わいに変わります。
深煎りは苦味が強い分、酸味はやや控えめ。酸味が強い豆は爽やかな味わいに変化するのがポイントです。見た目は黒に近い茶褐色で、表面には艶が見られます。また、豆が膨らむため、香りが立つ、油分がにじみ出るなども深煎りならではの特徴です。
深煎りのコーヒーは、朝や食後など気持ちを切り替えたいときにおすすめ。砂糖やミルクを加えたり、濃いめに淹れてカフェオレとして楽しんだり、アレンジ方法も豊富です。深煎りコーヒーには香辛料の効いた食事や、乳製品を使ったスイーツがよく合います。
飲む量に適した容量を選ぼう
コーヒー粉を選ぶときは飲む頻度や量に合わせて容量を選ぶのも大切です。コーヒー豆には油脂成分が含まれており、空気に触れると酸化して風味に影響を及ぼします。挽いて粉に加工した後でも、市販品なら未開封で12ヵ月程度保存可能。ただし、開封後は10日以内を目安にできるだけ早く使い切る必要があります。
ホットコーヒー1杯分に使用するコーヒー粉は約10g。1杯分の量を目安に、飲む頻度と量に合わせた内容量の商品を選んでみてください。開封後には、酸素に触れさせない、紫外線に当てない、低温下で保存することの3点に気を付けると、風味の劣化が抑えられます。
カフェイン量をチェック
1杯あたりに含まれるカフェイン量もチェックしてみてください。全日本コーヒー協会のデータによると、通常のコーヒー100mlあたりのカフェイン量は約60mg。カフェイン量を抑えたコーヒーには含まれるカフェインの量に応じて、カフェインレス・デカフェ・ノンカフェインなどの種類があります。
カフェインレスとデカフェは含まれるカフェインが少ないことを指し、ノンカフェインはカフェインを含まない商品を指すのがポイントです。元々カフェインが少なく、カフェインの含有率を0.1%以下に抑えた商品がカフェインレス、カフェインを含む食材からカフェインを取り除いた商品がデカフェと表示されます。
普段からカフェインを気にされる方はもちろん、1日にコーヒーを何杯も飲む方や、就寝前やリラックスタイムにコーヒーを楽しみたい方にぴったり。コーヒーを飲むシーンに合わせて選びたいときも、カフェインレスタイプのコーヒー粉がおすすめです。
包装方法をチェック
コーヒー粉は高温多湿を避け、酸化しないように密封性の高い包装で保管することで、鮮度を保てます。コーヒー粉の包装方法は、購入前にチェックしてみてください。できる限り小分けで、真空でパックされているコーヒー粉がおすすめです。
焙煎直後の新鮮なコーヒー豆からは、二酸化炭素ガスが発生。発生したガスが充満して、袋が破裂しないよう、ガス抜き機能が付いた包装もあります。
逆止弁バルブで、袋の中で発生したガスは外に逃げますが、外気は侵入しない作りかどうかも重要です。焙煎したての新鮮なコーヒー粉を選ぶ際は、ガス抜き機能が付いているかも合わせてチェックしてみてください。
ギフトには高級タイプや詰め合わせセットが人気
コーヒー粉は、誕生日祝い・母の日・父の日などのギフトにもおすすめ。ギフトとしてコーヒー粉を贈るときは、高級タイプや詰め合わせセットが人気です。
コーヒー粉をギフトとして選ぶ際は、パッケージや外装だけでなく、コーヒー粉の品質や風味にも注意して選んでみてください。高品質で、こだわりがあるコーヒー粉は、心のこもった贈り物として贈り相手にも喜んでもらえる商品です。
コーヒーは、豆の産地や焙煎深度によって風味が異なり、種類は多岐に渡ります。相手の好みやイメージに合わせて選ぶのがおすすめ。相手の好みが分からない場合、さまざまな種類のコーヒーが入った詰め合わせも、お気に入りのブレンドを見つけてもらえて、人気の贈り方です。
コーヒー粉のおすすめ
スターバックス(Starbucks) コーヒー ハウスブレンド
ラテンアメリカ産の豆をブレンドしたミディアムローストのコーヒー粉。トフィーのような豊かな風味と香ばしさが特徴です。スターバックス創業当時から長く愛されています。
深い栗色になるまでしっかりと焙煎。ナッツとココアのような風味に加え、ローストの甘みも感じられます。酸味とコクがマッチしたバランスのとれたブレンドです。
パッケージのデザイン性が高いのも魅力。飲みやすい人気のブレンドのため、ギフトでコーヒー粉を探している方にもおすすめです。
タリーズコーヒー(TULLY’S COFFEE) BARISTA’S ROAST キリマンジャロブレンド
タンザニア産キリマンジャロ豆を使ったコーヒー粉。甘みのある香りと、果実のような酸味が特徴です。粉砕後は24時間以内に袋に詰めることで、砕粉したての風味や香りを落とさずに維持しているのがおいしさの秘訣。味をキープしたまま飲めるよう、8杯分と少量が入っています。
無糖のブラックコーヒー飲料「TULLY’S COFFEE BARISTA’S キリマンジャロBLACK」のボトル缶と同じコーヒー豆の使用です。人気のボトル缶コーヒーの味わいが自宅でも楽しめるのがうれしいポイント。ボトル缶のコーヒーが好きな方にもおすすめのコーヒー粉です。
小川珈琲 有機珈琲オリジナルブレンド
有機コーヒー豆を使用したコーヒー粉です。ペルー・エチオピア・メキシコ・ホンジュラス・ウガンダで生産された豆を使用したブレンド。バランスのとれた風味と芳醇な香りが特徴です。
有機コーヒーは、農薬・肥料・遺伝子組み換えに頼ることなく作られたモノ。環境負荷の軽減や、生産者にもやさしい生産方法が採用されています。ルールに沿って生産されているかを毎年検査。パッケージの「有機JASマーク」は、厳しい基準をクリアした食品のみに表示されています。
地球環境やコーヒーの生産者の暮らしを守るために、「一杯のコーヒーからできること」をコンセプトとしている有機珈琲シリーズ。農薬や肥料などを使わず、環境にやさしいコーヒーを飲みたい方におすすめのコーヒー粉です。
小川珈琲 ブルーマウンテンブレンド
小川珈琲の独自の基準を満たした専用のコーヒー豆「ARK」を、原料に使用したコーヒー粉です。味わいや生産が安定しているかという観点で、おいしいコーヒーを継続的に提供できるコーヒーかどうかを基準としています。
複数種類のコーヒー豆を一度に焙煎するのではなく、別々で焙煎した後に混ぜるアフターミックス製法で作られたブレンドです。豆のコンディションや、味の特徴に合わせて焙煎することで、それぞれの豆のよさを最大限引き出せます。
同じ種類の豆も、深さが異なる複数の焙煎をしてブレンドすることで、風味に奥行きが出ているのが特徴。自宅でも高品質なコーヒーを楽しみたい方におすすめのコーヒー粉です。
上島珈琲店 上島珈琲店ブレンド
ミルクチョコレートのような甘い後味と、ローストナッツのような香りが楽しめるコーヒー粉です。甘さを感じる余韻と、バランスのとれた味わいが特徴。コンセプトは「大人のための上質なコーヒー専門店」です。本商品は、創業から変わらないおいしさが楽しめます。こだわりと熱い思いが詰め込まれたブレンドです。
パッケージは、印象的なイラストが入ったデザイン。昔ながらの喫茶店が好きな方へのプレゼントとしてもおすすめです。
ドトールコーヒー ゴールデンモカブレンド コーヒー
モカの風味が豊かなモカブレンドのコーヒー粉。ローストナッツを思わせる香ばしさと、熟したベリーのような甘酸っぱさが凝縮されています。
「中挽き」で粉の状態にしているため、ペーパードリップやコーヒーメーカーなど、幅広い抽出方法を楽しめるのが特徴です。窒素置換法でパックすることで、鮮度が保たれており、おいしいコーヒーをいつでも飲めます。
40gずつの小分け包装であることもうれしいポイント。一度に大量に飲まないけれど、おいしいコーヒーを楽しみたい方におすすめです。
味の素AGF 煎 レギュラー コーヒー 粉 濃厚 深いコク
「日本の味覚に寄り添う」をコンセプトとしたコーヒー粉。焙煎は温度を秒単位でコントロールすることで、繊細な味わいが楽しめます。味は味覚だけに頼らず、科学的な分析データも用いて設計されているのが特徴です。しっかりとしたコクと香りに加え、余韻の移り変わりまでこだわって設計されています。
パッケージはゴールドで高級感がありながら、「煎」の文字が大きくあしらわれた和風なデザイン。こだわりを持って作られたコーヒーを楽しみたい方におすすめです。
味の素AGF 森彦の時間 森彦ブレンド
北海道の円山にある珈琲店「森彦」が監修したコーヒー粉。「森彦」は、円山の路地裏にひっそりと店を構える珈琲店です。
北海道らしさを追求したブレンドで、コーヒー豆は、産地からこだわって選定されています。深煎りで焙煎されていますが、甘さがかすかに感じられ、口当たりもまろやか。飲むとほっとした時間を楽しめます。老舗の珈琲店がこだわり抜いて作ったブレンドコーヒーを、自宅でも楽しみたい方におすすめです。
・1袋
・2袋
ホリ珈琲(HORI COFFEE) 極上ブルマンブレンド
深煎りコーヒーとブルーマウンテンをブレンドしたコーヒー粉です。ブルーマウンテンの風味を残しつつ、深入りのコクと飲み応えを感じられます。
ホリ珈琲では、ブルーマウンテン山脈の中でも標高800〜1200mで栽培された「ブルーマウンテンNo.1」の上質なコーヒー豆を使用しているのが特徴。なおかつ、その年に収穫された「ニュークロップ」のコーヒー豆のみを使用しており、新鮮な風味が楽しめる商品です。
「ブルーマウンテンNo.1」は、コーヒーの豆の王様とも呼ばれています。自宅でも上質なコーヒーを楽しみたい方におすすめのコーヒー粉です。
堀口珈琲(HORIGUCHI COFFEE) #5 SMOOTH&CHOCOLATY フルシティロースト
「質感の重層」をコンセプトとしたコーヒー粉です。味わいは似ていても質感の異なる、3種類のコーヒー豆がブレンドされています。ホンジュラス産は厚みのあるボディ感、グァテマラ産は甘さと華やかさ、ブラジル産はなめらかさが特徴です。
チョコレートのようなくちどけのよいなめらかさや、とろんとした飲み心地が楽しめます。穏やかな酸味と、余韻でほろ苦さが味わえるブレンド。質感は楽しみながらも、まとまりがある風味が好きな方におすすめです。
山本珈琲(YAMAMOTO COFFEE) ヨーロピアンブレンド
ブラジル・コロンビアなどで生産された豆をブレンドして作られた深煎りのコーヒー粉。深煎りらしい深みと濃厚さが上質な味わいです。後口はすっきりとしており、苦味も丁度よいのが特徴。どのような方でも飲みやすく満足できるブレンドで、昔ながらの珈琲専門店の味わいが楽しめます。
1kg入りの大容量で販売されているのもうれしいポイント。毎日コーヒーを欠かさず飲む方や、オフィス用などにもおすすめのコーヒー粉です。
キーコーヒー(KEY COFFEE) KEY DOORS+ キリマンジャロブレンド
上質な酸味と重めのコクが特徴のキリマンジャロの風味を生かしたコーヒー粉。芳醇な香りが特徴のブレンドです。
「KEY DOORS+ (キードアーズプラス)」は、「ココロをノックする、しあわせ合図」がキャッチコピーのブランド。日々の生活のなかで、自分らしさを取り戻すことをコンセプトとしています。お気に入りのコーヒーでリラックスタイムを過ごしたい方におすすめです。
カルディコーヒーファーム(KALDI COFFEE FARM) マイルドカルディ
カルディコーヒーファームでは、人気の高い看板ブレンドのコーヒー粉。ブラジル産コーヒー豆の本来の甘さとなめらかな口当たりを感じる、バランスのよい風味が特徴です。
クリーミーシュガーパウダーを入れても、ブラックでも楽しめるブレンド。少し濃いめに抽出すると、夏にはアイスコーヒーも楽しめます。さまざまな飲み方が楽しめるのもうれしいポイントです。
カルディコーヒーファームの店頭でもサービスしている人気のブレンドで、多くの方に愛される味わいのコーヒー粉。ほんのりとした甘さが感じられる風味が好きな方におすすめです。
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番外編:コーヒー粉の保存方法
コーヒー粉は豆に比べると保存期間が短いため、保存方法には要注意です。湿度・温度・光・空気の4つのポイントに注意して保存することで、おいしいコーヒーを長く楽しめます。
まず、コーヒーは高温多湿に弱いため、保存する際は湿度が少ない場所や高温となる場所を避けてみてください。光も弱いため、直射日光に当たらないように冷暗所で保管が必要。「低温・防湿・遮光」の状態が保たれる冷蔵庫で保管するのがおすすめです。
コーヒーは空気に触れると酸化してしまい、風味が劣化してしまいます。酸化を防ぐためにはキャニスターなどの密閉容器に保管したり、市販の脱酸素剤を一緒に入れておいたりするのも効果的です。
正しい方法で保存することで、香りや風味を劣化させることなくおいしいコーヒーを長く楽しめます。しかし、開封後はできる限り早く飲み切るようにするのがおすすめです。
こだわりの詰まったコーヒー粉は、豆の産地だけでなく焙煎方法にも妥協せず仕込んでいます。ブレンドしたコーヒー粉は、使用する豆の特徴をそれぞれ活かしているのが魅力です。豆の焙煎度合いによって味が変わりますが、お気に入りの抽出方法に合わせて挽き目を変えると、さらにおいしいコーヒーを楽しめます。