文字を読み上げるカメラが登場!
世界はバリアフリーの方向へ舵を切っています。最先端都市の絶対条件とは、障害者にとっても暮らしやすいインフラが整備されているか否かです。また、民間企業も最先端テクノロジーを駆使して障害者向けの製品を開発しています。
その中で特に際立つ「OrCam MyEye 2.0」という製品があります。
ページ内の文章を読み上げる
OrCam MyEye 2.0は、眼鏡のフレームに装着するウェアラブル。カメラが装備されています。
このOrCam MyEye 2.0を付けた状態で、本を読んでみましょう。ページに指をかざすと、OrCam MyEye 2.0のボイス機能がそこに書いてある文章を読み上げてくれます。
また、街中で友達のジェーンさんと会った場合。OrCam MyEye 2.0がジェーンさんの顔を認識し、「ジェーン」と発音することで、目の前の人を通知してくれます。
つまりこの製品は、視覚障害者に向けたウェアラブルということです。
服の色も認識
OrCam MyEye 2.0の使用者が服を選んでいる時、カメラが服の色を認識。それをやはり音声で教えてくれます。
看板や標識、人物の顔、色。視覚を利用する日常生活のあらゆることを、OrCam MyEye 2.0は可能にします。まさにバリアフリー社会の先端を行くウェアラブル!
オフライン環境下でも動作
今年始めにこの製品が発表された時点では、まだ調整が必要な段階ではありました。しかしOrCamの公式サイトでは、すでに購入プラットフォームを用意しているようです。
なお、OrCam MyEye 2.0はアップデートのためのWi-Fiがあるとはいえ、基本はローカルデバイスとして動作します。オンライン環境に頼らないパフォーマンスも特筆に値します。
街中にある標識や新聞、本などなど……。日常生活は文字にあふれています。それらをカメラで認識し、音声で読み上げてくれるOrCam MyEye 2.0。カメラの画像認識機能を最も有益に活かしている製品の一例とも言えます。