「現実」に近づく仮想現実。
一般家庭にも普及しつつあるVRセットですが、まだまだ欠点もあります。そのひとつは「奥行きを自由に行き来できない」という点です。たとえばシューティングゲームの場合も、実際のサバイバルゲームのように自分の足でフィールドを駆け回る、ということはできません。
もちろん、それを可能にしたゲームもあるにはあります。しかし、そういう場合のVRセットはどうしても大掛かりになってしまいます。そこでご紹介したいのが「Cybershoes」です。
仮想現実を駆け抜ける
Cybershoesはサンダル型VRコントローラー。ゲーム内のキャラ移動に対応します。
360°回転するデスクチェアに座れば、その性能を十二分に発揮することができます。使用者はその場で足踏みするだけ。方向転換は今座っている椅子の角度を変えればいいわけです。これにより、ゲーム内のフィールドを縦横無尽に駆け回ることができるという設計です。
ついにVRで空間移動ができるようになりました!
医療分野でも活用の道が
このCybershoesの活用は、ゲームのみに留まりません。
たとえば、歩行のリハビリを受けている人にこのCybershoesを装着してもらうということも行われています。リハビリに仮想現実を取り入れることにより、安全な環境で訓練に臨むことができます。
医療分野でも、Cybershoesは活かされています。
多岐に渡るVR活用
当初はゲームをするための機器と思われていたVRですが、医療福祉にも活用の機会があるというのは喜ばしい限りです。
Cybershoesはクラウドファンディング「Kickstarter」でのキャンペーンを実施する予定です。現時点で価格などは公表されていませんが、公式サイトでメールマガジン登録をすることができます。
VRは、まさに日進月歩の勢いで改良が進められています。今や単に映像を視聴する手段ではなく、自分の身体でさまざまなことを体験をするツールに昇華しました。このCybershoesは、あらゆる分野に影響を与える新製品です。