誰でも簡単にセンサーを「つくれる」時代が来る。
クリニックの医師や家で療養中の患者から、戦場の兵士に至るまで、誰もが簡単に、健康状態や環境をセンサーで測れる時代の幕開けが近いかもしれません。しかもそのセンサーは機器ではないのです!今回ご紹介するのは、何かに描くだけでセンサーになり、健康や環境に役立つ情報を測ることのできる、すごいインクです。
皮膚に描いて測る
このインクは何の変哲もない、市販されているボールペンに入れて使います。とってもシンプル!インクには用途に合った特定の酵素や、電気を通すための黒鉛粉末などが含まれ、人体には無害にできています。
開発を進めているカリフォルニア大学のエンジニア達によると、皮膚に直接描いたセンサーが皮膚の下のグルコースを測ることに成功したとのこと。血糖値を測るのですね。
葉っぱにも描けます
このインクを葉に描いて、汚染物質を測定することも! 他にも、スマートフォンにヘルスセンサー機能を描いて追加したり、戦場では爆発物質の検知に使うことも考えられています。
現在のところは、描いたセンサーから測定値を読み込むために装置を使う必要がありますが、将来的にはワイヤレスで測定デバイスに数値を送信することも視野に入れられています!
測定したいペンを買って、何かにセンサーを描いて、スマートフォンで数値を見る、という時代が本当にやってきそうです。
通電性のインクがあるのは、比較的知られていますが、いろんな物質を測定するためのバイオインクの発想はすごいです。コンビニで普通に販売される日も来るかも。