自然界に学び続ける人類。
飛行機の燃費や性能を飛躍的に伸ばしたウィングレット(適切な角度に曲げた主翼先の小さな翼)に見られるような自然界から学ぶ知恵。本当に奥が深いですね。そしてまた新たなストーリーが生まれました。ご紹介しましょう、タコにインスパイアされたソックリすぎな人工アームです!
タコの腕にソックリ!
今回ご紹介するタコの腕(足とも呼ばれる)にインスパイアされて開発されたアームはOctopusGripper。グニャグニャな触手のような”腕”と吸盤はもうタコそのものです!
ソッとつかめます
シリコン製の”タコの腕の先”(画像の青く見える部分)は空気の圧力で内側に曲がり、対象物に沿う形で巻き付きます。そして、内側の2列の吸盤も空気の力でバキューム。クネクネ曲がる腕とバキュームする吸盤で、さまざまな形の物をソッとつかめるようになりました!
より安全なロボット開発のために
OctopusGripperは人間とロボットが一緒に働く環境で活躍するに違いありません。開発元のFestoは、象の鼻のような動きをするソフトなアーム型ロボットなど、合わせて2体とOctopusGripperを合体。
この合体により、イロイロなものを確実にしかもやさしくつかめるだけでなく、万が一、同じ現場で働く人間と衝突した場合も、まったくケガを負わせることがないとのこと。素晴らしい!
OctopusGripperに見られるような、生物にヒントを得たテクノロジーを発信しつづけるFesto。”新作”がとても気になります!
時代を超えてずっと存在していたはずの自然界の仕組みから学び続ける人類。そこに本当に役立つテクノロジーが隠されているのが興味深いですね!