仲間や友人との語らいのひとときは、キャンプの楽しみの一つ。灯油ランタンの暖かな明かりは、大自然の静けさに溶け込む最高の道具。穏やかな炎の揺らめきに癒やされるキャンパーも多いのではないでしょうか。今回はランニングコストも安く、静かで扱いやすい、おすすめの灯油ランタンをご紹介します。

おすすめの圧力式灯油ランタン

ペトロマックス(PETROMAX) 灯油ランタン HK500 ブラス 12198

411myqgrzbl

商品価格 ¥ 20,800

1917年にリリースされてから、ほとんどモデルチェンジされていない定番の圧力式ランタン。現在もNATO軍に正式採用されているほど堅牢な作りです。本体は真ちゅう製で、シリンダーは耐熱ガラスを採用。形式番号の500は500キャンドルパワーの意味で、電球だと約400ワットに相当する大光量を実現しています。メインランタンとして十分な性能です。

燃料タンクの容量は1リットルで、8時間燃焼し続けます。しかし、その分大型になるのは避けられず、直径17cmで高さは40cm、重量は2.4kgもあります。サイズが大きいくてもパワフルな灯油ランタンをお探しの方におすすめ。

ペトロマックス(PETROMAX) 灯油ランタン ペトロマックス HK150 ブラス 12200

419qivl-evl

商品価格 ¥ 20,040

こちらは同じペトロマックスのHK150。型番の通りキャンドルパワー150と控えめで、電球だと約120ワット相当です。しかし、その分小型になっており、直径13cmで高さは20cm。重量は1.3kgとHK500に比べると相当にコンパクト。

ただし、燃料タンクの容量も小さく0.38リットル、燃焼時間は4時間ですので、用途を考えて選んでください。

コールマン(coleman) 灯油ランタン ワンマントルランタン 286A740J

41ls32dvcxl

商品価格 ¥ 10,826

国内向けにコールマンの灯油ランタンの販売はなく、海外モデルの平行輸入のみです。燃料用アルコールでプレヒートを行うタイプで、予熱バーナーはありませんが、基本的構造はペトロマックスなど他の圧力式と変わりません。タンク容量は0.95リットルで、燃焼時間は約8時間。サイズも大きめで、直径約20cm、高さは43cmです。

灯油の他に、予熱のためのアルコール燃料が別途必要となりますので、注意してください。

コールマン(Coleman) 灯油ランタン ケロシンランタン 639C700

41ouojzdecl

商品価格 ¥ 13,100

70年代に発売されたコールマン635の後継機種の灯油モデル、こちらも日本では正式販売はされていないので並行輸入のみとなっています。高さ約41cmとコールマン286Aとほぼ同じです。

「オールドコールマン」と呼ばれるコールマン200Aや、その復刻版200Bをベースにして毎年限定販売されるシーズンランタンにシルエットが似ています。200Aの後継機種で、直線的なラインのホヤになった286Aとは、好みの違いで選択するしかなさそうです。

ヴェイパラックス(Vapalux) 灯油ランタン M320

41r3mgqg-pl

商品価格 ¥ 42,000

イギリス製のメーカー、ヴェーパラックス社製の圧力式ランタン。中間的な大きさで高さは34cmと程よいです。明るさは約350キャンドルパワー。燃料タンクは0.9リットルですが、明るさを抑えた分だけ燃焼時間は長く約10時間。現在、ヴェーパラックスは製造を韓国に移しています。

おすすめのフュアーハンド式灯油ランタン

フュアーハンド(Feuer Hand) 灯油ランタン ハリケーンランタン中型 ドイツ フュアーハンド社製

51rsvpxjrkl

商品価格 ¥ 3,680

「フュアーハンド式」と一般名詞的に呼ばれるほど有名な灯油ランタン。いわゆる『ハリケーンランタン』の草分けで、276は一世紀以上にわたって作り続けられています。このEEL750は276のBaby Specialで、従来のスズメッキ合金を取りやめ、新しい鋼材を使用したEternityシリーズとなっています。

高さは26cm、タンク容量は0.34リットルですが、燃焼時間は20時間と極めて長いのが特徴です。明るさは7キャンドルパワー程度で、電球だと6ワットくらいの明るさです。食卓用など局部照明として使うのに適しています。暖かな炎の光が心から癒やしてくれますよ。

ギルアード(Guillouard) 灯油ランタン ハリケーンランタン ルシオール スズメッキ AEL100-TN

51us7vsb6cl

商品価格 ¥ 7,980

100年以上の伝統を誇るフランスのギルアード社製ハリケーンランタン。「ルシオール」はフランス語で蛍の意味です。一般のランタンメーカーが使用している0.3mmではなく0.5mmの鋼板を使用しており、しっかりとした作りが特徴です。

現在もスズメッキを使用しており、その外見の美しさも魅力の一つ。灯心カバーには亜鉛メッキが施してあり、芯をささえるウィックチューブは真鍮製にするなど、耐久性への配慮もされており、値段相応の高い質感があります。

大きさは高さ30cm。灯心は幅15mmの5分芯を使用しており、9キャンドルパワーとフュアー276よりも明るくなっています。予備に国産のOリングがついてくるのは、パッキンが取れやすく紛失しやすいため。性能もオリジナルよりも国産のOリングの方がいいようです。

デイツ(DIETZ) デイツ80大型ハリケーンランタン BEL052-BK

419l9ojplul

商品価格 ¥ 4,080

アメリカのデイツ社製大型ハリケーンランタン。デイツ社は現在中国で製造を行っています。この80は幅21mmの7分芯を使用しているため、光量が大きく、12キャンドルパワーと10ワットの電球ほどの明るさを実現。

フュアーハンド社の276は幅12mmの4分芯を使っており、デイツ社のランタンでは、78がフュアーハンド社の276に相当します。

大きさは高さ38cmと圧力式のものとほぼ同様。タンク容量は0.93リットルで、燃焼時間は約27時間と十分すぎるスペックです。デイツ社には78をそのまま大きくしたような5分芯の中型30、7分芯の大型90、その90のタンク容量を2.5リットルに拡張した2500が存在します。

キャンプ用としては、光源となるホヤが縦に長いこの80がおすすめです。フュアーハンド式の灯油ランタンの明るさは、ほぼ灯心の大きさで決まるので、同じ7分芯を使っているモデルの中では、80がいちばん明るく感じますよ。

灯油ランタンの種類

s-l1600

By: bay.co.uk

キャンプ場でのランタンの使い方には、メインランタン、テーブルランタン、テント用ランタンの3つがあります。メインランタンがいちばん大きく明るいもので、テントサイト全体を照らすのが目的です。

メインランタンのもう一つの役割は食卓などから少し離れたところに設置することで、昆虫などを誘引できます。テーブルランタンはもう少し暗いタイプで、調理中の手元を照らしたり、食卓の上に置いたりといった使い方が一般的です。

テント用ランタンは、現在では、安全第一で持ち運びが簡単なLEDランタンが一般的に使用されています。灯油ランタンは、このメインランタンと食卓ランタンとして最適のおすすめランタンです。

燃料を灯油として使うランタンには2パターンの構造があります。一つは伝統的かつ、シンプルな構造の「フュアーハンド式」、もう一つは少し複雑な構造が特徴的な明るいタイプの「圧力式」があります。

圧力式は点灯にもちょっとした手間が必要ですが、その光量は魅力的です。そこで、メインランタンとしては圧力式を、食卓ランタンとしてはフュアーハンド式をおすすめします。それぞれの特徴を見ていきます。

フュアーハンド式

一般に「ハリケーンランタン」と呼ばれるランタンがこのフュアーハンド式の代表格です。しっかりしたフレームの中央に取り外しのできるガラスのホヤがあり、その中にバーナーがあります。基底部が燃料タンクになっていて、燃料に浸した灯心がバーナーの中央で支えられる構造になっています。

燃料は編み上げの灯心を伝って、毛細管現象で吸い上げられるので、特別な燃料送りの構造はありません。燃焼に必要な空気は上部で取り入れられ、空洞になっているフレームを通ってバーナーの下から供給されます。天候に左右されず、安定して空気を供給する構造がハリケーンランタンの安定した燃焼の秘訣です。

ハリケーンランタンの名の通り、激しい風雨にさらされても中に雨が入り込むことはなく、夜通し周囲を照らし続けます。就寝時には食卓から移動させて、メインランタンの代わりにテントサイト全体を穏やかに照らすようにするのが一般的な使い方です。燃費がいいのも特徴で、一晩中つけておいても燃料切れになることはありません。

圧力式

英語圏では「プレッシャーランタン」と呼ばれ、文字通り、ポンプで燃料に圧力をかけ、気化させて燃焼させる仕組みのランタンです。灯油の引火点は40度と高温で、常温では十分気化しないので、点灯する時には予熱(プレヒート)して点火させます。

圧力式ランタンで実際に光を放つのは一般的に網状になっている「マントル」と呼ばれる部分です。マントルは化学処理を施した繊維の網で、から焼きすると繊維は灰化し、熱せられると化学反応で明るく白い色を放つようになります。このマントルの中で気化させた灯油を燃やすのが圧力式ランタンの基本構造です。

マントルはもろくて割れやすく、気化させた灯油ガスをコントロールするための構造も精密なので、定期的なメンテナンスが必要です。

灯油ランタンの燃料

91engm6zdxl-_sl1500_

By: amazon.co.jp

灯油ランタンの燃料は灯油です。キャンプ用のストーブなどで多く使われるホワイトガソリンと違い不純物が多いので、不完全燃焼すると大量の煤が出てしまいます。ですが、灯油ランタンのガラスのホヤが簡単に取り外せるようになっているので、煤掃除は可能です。

圧力式のランタンの場合は、点火の時にプレヒートさせるのが一般的ですが、コールマンにはプレヒート用のバーナーがないため、プレヒート用にアルコールを使います。

灯油ランタンの明るさって?

615hfnvnvfl-_sl1000_

By: amazon.co.jp

灯油ランタンの明るさはフュアーハンド式と圧力式でまったく異なります。フュアーハンド式のランタンは普通に灯油が燃える時に出る明かりですので、灯油の燃やす量を増やすことで、より明るくなります。実際のランタンで言えば、灯心(wick)の幅が広くなればなるほど、より多くの灯油を燃やすことになり、明るくなります。

明るさの目安としては6ワットから12ワットの電球くらいのイメージです。色は赤っぽく暖かな色合いです。光は左右に広がるので、テーブルランタンとして使えば、雰囲気のいい食事が楽しめます。

一方、圧力式ランタンの場合はマントルが熱せられて化学反応を起こして放つ色なので、白っぽい色合いが特徴。明るさとしては小型のものでも優に100ワット電球以上の明るさはあり、大型のものはさらに大光量ですので、メインランタンとして使うにはこちらのタイプがおすすめです。

灯油ランタンは暖房にも使える?

結論から言うと、大型のシェルター内で使用すれば、ある程度の暖を取ることはできますが、1時間に1回程度の換気が必要ですので、就寝の時にテント内での使用は絶対にやめるべきです。

圧力式とフュアーハンド式を比べれば、フュアーハンド式の方が赤っぽい色をしています。それだけ赤外線を多く出しているということです。

一方、燃料の消費量は圧力式の方が圧倒的に多くなっています。だいたい3倍程度の燃料消費量ですね。しかし、明るさを見ると圧力式はフュアーハンド式の10倍にもなります。その分、燃料消費量の割に熱は出さないということです。

十分暖めたテントの中で使えば、灯油ランタンは保温程度の役には立ちますが、安全のことを考えるとテントの中で使う物ではありません。「自己責任で」との注釈付でもおすすめできません。

テント内の照明はいまやLEDランタン一択です。食事の時に灯油ランタンが灯っていれば、炎の見た目も加わって相当に暖かいのは確かですので、他の道具とうまく使い分ける必要があります。

灯油ランタンのおすすめメーカー

61ixwp5hv9l-_sl1000_

By: ebay.co.uk

コールマン

100年以上の歴史を持つアメリカの総合アウトドア用品メーカー。その創業がガソリンランタンからということもあって、「コールマン・ガソリン」とも呼ばれるホワイトガソリンを使ったランタンの性能と使いやすさには定評があります。

1970年代に登場したホワイトガソリン仕様のモデル635は名機と呼ばれ、この商品から多くの商品が派生しました。その中に灯油仕様の639があり、現在も販売されています。オリジナルの635はカナダ製のモデルで、同じくカナダ製、236のデザインテイストを受け継いでいます。

コールマンのランタンといえば「オールドコールマン」「赤ランタン」と呼ばれる200Aが有名。1990年代には復刻モデルの200Bが販売されました。現在では「シーズンランタン」として、毎年色やデザインの違う限定品がこの200Bをベースに製作、販売されています。

ペトロマックス

ペトロマックス社は1910年にドイツで創業した灯油ランタンのブランド。社名の由来は、灯油を表す“PETRO”と開発者の“MAX” を合わせたものです。その製品は、開発当時とほとんど変わらず現在に至っています。

主力商品はHK500で200以上の精密なパーツから構成されています。外装はブラスとニッケルに加え、塗装されたアーミーモデルもあります。その美しく完成された姿は、世界のランタン愛好家を魅了しています。現在、ペトロマックス社からは、クッキングストーブやダッチオーブンなど、さまざまなアウトドア用品がリリースされています。