オーディオ趣味における主役はスピーカー。一般の感覚からすると目が飛び出るような価格の機種もありますが、高音質なスピーカーで音楽を楽しみたい方もいるはず。しかし、最近では高級スピーカーのメーカーや種類が膨大になり、どれを選んだらいいのか迷うところ。

そこで今回は、高級スピーカーの選び方とおすすめ機種をご紹介します。これでもうスピーカー売り場に行っても、迷うことはありません。

高級スピーカーって?

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By: amazon.co.jp

高級スピーカーとは、音そのもののリアリティーにつながる物理特性の優秀さと、音楽が持つ楽しさ、情感といった、数値化しにくいエモーショナルな領域の表現力を両立したスピーカーと言えます。

数百万円を超えるほどの価格も当たり前なのが高級スピーカー。しかし、所有欲を満たす高価な素材でできた、おしゃれなデザインが価格の理由であってはいけません。あくまで音、さらには音楽の本質と真摯に向き合った結果、高音質を実現したものが本当の高級スピーカーです。価格的にはペア10万円を超えると十分に高級スピーカーと言えるでしょう。

おすすめの高級スピーカー8機種比較

バウワース&ウィルキンス(B&W) 2ウェイ・ブックシェルフ型スピーカー CM5 S2

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商品価格 ¥ 157,464

世界中の録音スタジオで使われる定番メーカー、B&W。業務用途の中心は大型高額機です。そこで、B&Wは一般向けに手頃な大きさの高級スピーカーも展開しています。CM5 S2もそのひとつ。バスレフ型の2ウェイ・ブックシェルフ型という使いやすい大きさに、過不足のない低音再生能力を備えた好機種です。

B&Wの名を世界に轟かせたノーチラス・チューブ・ツイーターも最新版で搭載。超高域までの再生能力で差をつけます。他と比較して幅広い音楽ジャンルにマッチするスピーカーとしてもおすすめです。

ジェイビーエル(JBL) S4700

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商品価格 ¥ 1,188,000

JBLの伝統を今に伝えるフロア型スピーカーです。JBLと言えばジャズ。38cm口径の大型ウーハーと、2インチコンプレッションドライバーLE175系ツイーターの組み合わせもトレードマークです。本機もこの構成。これらにより、小型機では得難いスケール感と低音の再現、加えて、金管楽器を中心とした独特の高音のリアリティーを生み出します。

現代の製品らしく40kHz再生によるハイレゾ対応もクリア。往年のジャズ名盤だけでなく、最新録音も楽しめます。94dBもの高能率もポイント。アンプ選択の幅が広くできます。置き場所の確保が必要ですが、他と比較してJBLにしか出ない音を体感したい方におすすめ!

タンノイ(TANNOY) PRESTIGE Stirling/GR

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商品価格 ¥ 314,000

タンノイの伝統的スタイルを継承するフロア型スピーカー。ウォールナット無垢材を使った箱形のキャビネットに、一目でわかる家具調デザインがタンノイのトレードマークです。ユニットも独自のデュアルコンセントリック同軸型。何十年も基本形状を維持しながら、時代に合わせた高性能化も果たしています。

最新の本機も、ハイレゾ対応の39Hz~46KHz再生可能な超ワイドレンジ。見た目とは裏腹の高性能です。それでも往年の厚みと艶のあるアコースティックサウンドはいささかも変わりません。ホールで聴くようなクラシック音楽を堪能したいなら他と比較してこれ以外ないほどのおすすめです。

ケーイーエフ(KEF) LS50 standard

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商品価格 ¥ 140,900

KEF50周年モデルの2ウェイバスレフ型ブックシェルフスピーカー。まずはKEFの基本技術、同軸Uni-Qドライバーの搭載が特徴です。そこに、360万円もする最高級機、Bladeの技術をこの価格、大きさに凝縮したことがポイント。

軽く弾性のあるハイブリッドコーンを採用したウーハーと、25mm径のタンジェリンウェーブガイド付きベンテッドアルミドームによって、ワイドレンジでリアルな高音質を楽しめます。同軸ユニットによる楽器の位置関係の明晰さも特筆もの。プロのスタジオモニターの音を自宅で堪能できる高性能機です。

モニターオーディオ(Monitor Audio) 2ウェイブックシェルフ型スピーカー GOLD100PB

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商品価格 ¥ 222,560

モニターオーディオは独自技術による高性能と高音質の両立で人気のメーカーです。C-CAM(セラミック・コート・アルミ/マグネシウム合金)によるハイテク振動板が売り。また、高級スピーカーとしては比較的リーズナブルなのも特徴です。本機は、ブランド主力クラスのGOLDシリーズの2ウェイバスレフ型ブックシェルフスピーカー。

C-CAM振動板ウーハーと、リボン型ツイーターの組み合わせにより、極めて高精細で明晰な高音質です。ピアノ仕上げによる上質感もポイント。他と比較して、スカッと明るい音でロック、ポップスをノリよく楽しむのにおすすめの高級スピーカーです。

フォステクス(FOSTEX) スピーカー GX100 Basic (1本)

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商品価格 ¥ 53,343

ファステクスは世界的なスピーカー、ヘッドホン関連のOEM供給元であるフォスター電機の自社ブランド。特徴は最新、最高の物理特性を実現する独自技術です。本機はユニットの不要な鳴りを抑える独自のHR形状ウーハーと、共振を分散させられる純マグネシウム振動板によるツイーターを採用した2ウェイバスレフ型ブックシェルフスピーカーです。

主要技術を投入しながら、小型、低価格にまとめている、人気の高いGX100シリーズの最新機です。他と比較して、大きさからは信じられないワイドレンジと、恐ろしいほどの緻密な情報力に圧倒されます。小型高級機の代表としておすすめ。

ソニー(SONY) 3ウェイ スピーカーシステム SS-NA2ES

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商品価格 ¥ 204,510

世界のソニーは高級スピーカーも手掛けています。最近ではハイレゾ対応の高性能機に注力。トールボーイ型の本機はツイーターに、25mmソフトドーム型のメインツイーターと、それを補助する19mmソフトドーム型ツイーター2個で構成される「I-ARRAY System」を搭載しているのが特徴。これにより、他と比較して高音の広がりと音圧を確保。聴く場所を狭められない上、ホールのリアル感が増しています。

北欧産の樺材による美しい外観も魅力。音を分析的に聴かせるのではなく、音楽を楽しめる音作りです。ハイレゾ対応以上の45KHz再生も見逃せません。日本のモノづくりの底力も感じ取れる高級スピーカーの名機です。

イクリプス(ECLIPSE) 富士通テン スピーカー TD510MK2

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商品価格 ¥ 127,370

富士通グループのメーカーによるスピーカーです。タイムドメイン理論という、原音を忠実に再現するという理念に基づいて設計されているのが特徴。フルレンジ1発に独特の卵のような形も、デザインのためでなくひたすら高音質のためです。

他と比較して、そのリアルな音で、ミュージシャンはじめ音楽、音響関係者にも愛されています。スピーカーの存在を忘れさせて、音楽だけに没頭できる稀有なスピーカーとしておすすめします。

高級スピーカーの選び方

万能型か特定ジャンル得意型か

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高価な高級スピーカーを買えば、どんなジャンルの音楽も万事オーケー、とはなかなかいかないのが難しいところ。メーカーごとにある程度、得意、不得意の音楽ジャンルがあって、それをわかって買うのも当たり前なのが高級スピーカー業界でした。

ただ、最近ではハイレゾ音源の登場による物理特性の高度化の要求もあり、ひどい得手不得手は全体になくなってきました。また、業務用スピーカーを得意とするメーカーは幅広い音楽ジャンルをそつなくこなす傾向があります。一方、そのことは優等生的な再現にもつながります。特定のジャンルにおける突き抜けた表現力が欲しいなら、そのジャンルを得意とする老舗メーカーも見逃せません。

高級スピーカーならではの特徴

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By: jp.kef.com

最近の高級スピーカーの特徴として、高音部を再生するツイーター部分に独自の高度な技術、材質を採用することが挙げられます。それは、現在のハイスペックスピーカーの必須要件であるハイレゾ対応40kHz再生の達成とも関連しています。たとえば、バウワース&ウィルキンス(B&W)の高級機はなんと、ダイヤモンドを使用。このようにツイーターに注目すると、メーカーの独自性が見えてきますよ。

なお、スピーカーにおいて重要な低音再生能力は、価格ではなくスピーカーの大きさに大きく左右されます。低音にこだわるなら、価格よりもトールボーイ型、フロア型といった大きめのスピーカーを選ぶことの方が重要です。

高級スピーカーのおすすめメーカー

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世界的な人気高級スピーカーメーカーは偏りがあり、少数に絞られます。まず、万能タイプの業務用を得意とするイギリスのB&Wとケーイーエフ(KEF)。B&Wは各国の録音スタジオ、KEFはイギリスBBCほか放送局での実績があります。いずれも非常に高度なツイーターを武器に、高いリアリティを基調にした表現が特徴です。どちらも、幅広い音楽ジャンルで十分に満足できる高音質が聴けるでしょう。

特定のジャンルならこれ、というメーカーとしてはアメリカのジェイビーエル(JBL)とイギリスのタンノイ(TANNOY)-が双璧。どちらも大変な老舗です。JBLと言えばジャズ。独自のホーン技術による迫真の表現は圧倒的です。TANNOYは大型家具調スピーカーが代名詞。独自の同軸ユニットとエンクロージャーによって、まるでコンサートホールにいるかのような雰囲気で再現されるクラシック音楽に魅力があります。

高度な技術とコスパで人気を伸ばすイギリスのモニターオーディオ(MONITOR AUDIO)は、明るくはっきりした音でロック、ポップス向き。

日本のメーカーはいずれも高い技術を持ちます。音としてはジャンルに絞られないそつのなさが特徴です。特にフォステクス(FOSTEX)はNHKのモニター選定メーカーということもあり、原音忠実性の高い堅実な再現が魅力です。