これが医療機器!?
アメリカ・マサチューセッツ州に所在するEmpatica社が開発した「Embrace」。まずは画像をご覧ください。これは何でしょうか?
「スマートウォッチ」という声が返ってくると思います。確かに、それは一面において正解です。ところがこの製品、なんと心臓発作の到来を感知するデバイスです。
心臓発作を予め察知
Embraceは生体センサーが内蔵されています。これにより体内の電気信号を読み取り、同時に加速度センサーと体温センサーで使用者の体調を測定します。そして、心臓発作の兆候を使用者本人とその家族に伝えるという仕組みです。
Embraceはスマホアプリと連携し、いざという時は受信登録者に通知されます。Embraceの使用者が現在どこにいるかという位置情報が表示され、最悪の事態にも即座に対応可能です。
FDAが認可
使用者の心臓発作を測定するスマートウォッチ。ですがこれは、医療機器でもあります。
医療機器の販売は無許可ではできません。アメリカの場合、食品医薬品局(FDA)の認証を取得しなければなりません。ですがEmbraceは、すでにFDAからの認可を受けているとのこと。Embraceは、正式な医療機器として流通しています。
スマートウォッチが「医療機器」に
しかし、ここで注意しなければならないことがあります。この製品を日本で流通させることは、現時点では不可能です。
とはいっても、こうした製品がアメリカで医療機器として認められたという事実は特筆に値します。最先端テクノロジーが社会に与える影響を考える上でも、このEmbraceは欠かせないものになるのではないでしょうか。
249ドル(約2万6300円)の価格で発売中です。
https://youtu.be/y_Vb5LFjr3Q
医療機器の販売は、普通のガジェットを流通させるよりも遥かに厳しい規制が課せられています。ですが、技術の進歩により救える命があるということをEmbraceは示しているようです。