最近レコードプレイヤーが注目されています。CDの登場で過去のものとなったはずのレコード。しかし、CDなどのデジタル音源にはない、滑らかで優しい、つやのあると言われる音質で人気が再燃しているのです。それに合わせてレコードプレイヤーの新製品も続々登場。

でも、レコードを知らない世代にはどのプレイヤーを選べばいいのかわからないのではないでしょうか。それに、レコード再生って難しそう。そこで、レコードプレイヤーの基礎知識と、今選ぶべきレコードプレイヤーをご紹介します。

レコードプレイヤーについて知る

レコードプレイヤーとは

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レコードプレイヤーとは、CD登場以前に世界的に普及していたオーディオメディア、「レコード」を再生できる機器のことです。レコードはドーナツ状の円盤に、ステレオ仕様の場合、左右独立で音波信号を「溝」に記録しています。

音波を連続的なアナログ信号で記録しているため、CDなどのデジタル記録と対比させて、アナログレコードとも呼びます。

レコードプレイヤーは、レコード上の「溝」を「針」でトレースし、音波信号を読み取り、オーディオ用の電気信号として出力するのが仕事です。

レコードには大別すると「LP」と「SP」のふたつがあります。記録時間が長く一般的なのが「LP」。これらは一分間の回転数が異なります。普通のレコードプレイヤーはLPに対応しますが、SPに対応しないものもあるので、注意が必要です。

フォノイコライザーが必須!

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レコードプレイヤーで読み取った音波の電気信号は、プレイヤーからそのままアンプなどに出力しても聴くことはできません。というのも、レコードの信号はカセットテープやラジオなどの音声信号(アナログライン信号)とは異なる音波の特性と強さだからです。

レコードは長時間収録のために、低音を小さく、高音を強く記録。再生時はこれと逆の特性の回路を通すことが必要です。また、レコードの音波信号のレベルはとても小さく、アナログライン信号と比べて1000分の一ほど。これを1000倍ほど増幅する必要もあります。

このために必要なのがフォノイコライザーアンプです。初心者向けの安価なプレイヤーでは内蔵タイプが多いですが、音質にこだわる中級機以降では内蔵しません。かつてはアンプにフォノイコライザーは必ずついていましたが、CD時代になり減りました。

それでも内蔵アンプはありますし、単体機もあるので、こだわる方はチェックしましょう。

初心者におすすめのレコードプレイヤー5選

オーム電機(OHM) ラジオ付レコードプレイヤー RRM-2775K-T

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商品価格 ¥ 4,742

安価さと必要十分な機能の両方を備えたレコードプレイヤーです。フォノイコライザーに加えて、ステレオスピーカーも搭載しているので、本機のほかに何も用意しなくともレコードを楽しめます。FM/AMラジオも搭載するので飽きることもありません。木目調のレトロデザインもおしゃれです。コンパクト設計も置き場所を選ばずうれしいポイント。付属専用カートリッジには交換針も用意されているので、末長く使えますよ。安心して初心者におすすめできます。

パイオニア(Pioneer) ステレオターンテーブル PL-J2500

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商品価格 ¥ 7,300

フォノイコライザー内蔵で、MMカートリッジ付属のレコードプレイヤー。安価な初心者向け機ですが、かつてレコードプレイヤーの名機を数々送り出したパイオニア製だけに価格を超えた高音質が魅力です。プラスチック製ターンテーブルなど、徹底的にシンプルかつ合理化した設計。かえってそのことにより余計な振動が発生せず、音質的にもメリットになっています。

なお、フォノイコライザーはオフにできませんので、ライン出力固定です。ケーブルも短めの65cmですので、接続機器との必要な長さを予め把握しておきましょう。

アイオンオーディオ(ION AUDIO) レコードプレイヤー Mobile LP

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商品価格 ¥ 15,400

スピーカーとヘッドホン端子も装備し、これ一台で楽しめる人気のレコードプレイヤー。フォノイコライザーももちろん内蔵。ライン出力端子もあるので、外部の機器と接続して聴くことも可能です。電池駆動に対応するので、アウトドアに持ち出してみんなで楽しむこともできちゃいます。さらに、USB端子も装備。パソコンにレコードの音を取り込むことができます。

持ち運び時にはたたんでコンパクトに。レコードプレイヤーとは思えないスタイリッシュな外観も魅力です。アクティブかつおしゃれにレコードを遊びつくしたい方におすすめします。

デノン(DENON) フルオートプレイヤーシステム DP-300F

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商品価格 ¥ 20,194

フォノイコライザー内蔵で、MM型カートリッジ付属のレコードプレイヤー。一見、初心者向けのプレイヤーに見えますが、その枠を大きく超える自由度の高さを持っています。付属の専用ヘッドシェルに取り付ける形で、自由にカートリッジを交換可能。もちろんMC型にも交換できます。ただし、内蔵イコライザーはMM型専用ですので、MC型を使用した場合は外部に対応機器を用意しましょう。

フルオートですが、リフターレバーによる手動での操作も可能なのでレコードならではの操作感も楽しめます。アルミダイキャストのターンテーブルも品位感が高いですね。初心者にもかつてレコードを楽しんだ経験者におすすめ。

スペック(SPEC+) アナログレコードプレイヤー AP-50

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商品価格 ¥ 48,000

フォノイコライザー内蔵型として高度な機能と音質を備えた機種です。一般にフォノイコライザー内蔵型機は初心者向けかつ、低価格品。ですが、本機はそれらとは一線を画する内容です。まず、往年のDJ用名機、SL-1200を彷彿とさせる外見からして違います。実際に大型のストロボ式回転モニター、手元を照らすスタイラスライト、回転数調整用スライダーなどSL-1200系同様のDJ向け機能をしっかり装備。もちろんダイレクトドライブ方式です。

スタティックバランスS字型アームパイプにはオーディオテクニカ製のVM型(MM型の一種)カートリッジが付属。フォノイコライザーはON/OFFも切り換えられます。買ってすぐ使える高品位レコードプレイヤーとしてイチオシです。

USB接続でおすすめのレコードプレイヤー5選

アイオンオーディオ(ION AUDIO) USBターンテーブル Archive LP

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商品価格 ¥ 7,776

USB端子だけでなく、スピーカーも搭載し、これ一台で再生からパソコンへのレコード音源取り込みまで簡単にできます。さらにパソコンだけでなく、iOS機器にもレコードのデジタルデータを送ることが可能。まさにレコードの「アーカイブ(記録の保存)」機です。SP盤にも対応する回転数で、再生するレコードも選びません。

リーズナブルな価格ながら、本体は天然木を使用した上質感あふれる外観。しかも、付属カートリッジは高い品質と信頼性を誇る国産の樽屋ブランドを採用しています。日本での一貫生産にこだわっているのもポイントです。こだわりのハイコスパ機としておすすめします。

ソニー(SONY) アナログプレイヤー(フォノイコライザー内蔵/USB端子搭載) PS-HX500

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商品価格 ¥ 53,790

USB接続でレコードをパソコンにハイレゾで記録できる唯一のレコードプレイヤー。シンプルデザインも特徴です。交換不可タイプのMMカートリッジが付属。フォノイコライザーも内蔵しています。USB接続は、PCM192kHz/24bitまで、さらに、DSDは5.6MHzまでの「ハイレゾ」伝送に対応。圧倒的な高品位でレコードのアーカイブ化ができます。ソニーが今レコードプレイヤーを作ったらこうなる、というような個性的かつ高性能な製品です。

ティアック(TEAC) アナログターンテーブル TN-350

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商品価格 ¥ 47,300

スタイリッシュで高級感のある外観ながら、価格を抑えた戦略で人気です。現代的なUSB接続に対応しているとは思えないくらい往年の名機的雰囲気を漂わせています。しかも、合理的な設計でハイコスパを実現しているんです。S字型トーンアームも一見金属ですが、樹脂を多用することでコストの抑制と振動排除による音質向上を狙っています。MMカートリッジが付属し、フォノイコライザーも内蔵するので、初心者にもやさしいのもうれしいですね。ベルトドライブ方式です。

ヌマーク(Numark) USB付ポータブルレコードプレイヤー PT01USB

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商品価格 ¥ 20,367

USB接続以外にも多数の機能を備えたコンパクト機。12インチレコード用のケースにすっきり収まる小ささで、乾電池によるバッテリー駆動での持ち運び使用にも対応した多彩なレコードプレイヤーです。MMカートリッジ付属で、フォノイコライザーも内蔵。スピーカーとヘッドホン端子も装備するので本機だけで楽しめますよ。

USBケーブルと専用ソフトも付属するので、パソコンとつなぐだけですぐにレコードのデジタル化ができます。簡単、手軽にレコードのアーカイブ化をしたい方にまずおすすめです。

アカイ(AKAI Professional) USBターンテーブル BT500

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商品価格 ¥ 49,032

上質感の漂う木製仕上げのUSB接続対応レコードプレイヤー。DJ向け機メインのブランドですが、本機は純粋にオーディオ向けとして企画されました。そのため、あえてベルトドライブ方式を採用しています。ウォールナット仕上げの外観も魅力的です。VM型のカートリッジ「AT95E」も付属。フォノイコライザーアンプも内蔵するなど初心者にも向いています。

一方、針圧調整が可能なカウンターウェイトを装備するほか、水平器や微調整が可能な脚部など、こだわりの上級者向け要素も十分に備えます。

USB接続端子に加え、Bluetooth機能も内蔵。またヘッドホンアンプも内蔵するなど、他と比べて多機能なのもうれしいポイントです。ワイヤレスの便利さも欲しい方にはとくにおすすめします。

本格派でおすすめのレコードプレイヤー5選

デノン(DENON) アナログレコードプレーヤー DP-1300MK2

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商品価格 ¥ 156,330

レコードプレイヤー人気全盛期の雰囲気を色濃く感じさせる高級機です。ダイレクトドライブ方式を採用。カートリッジ、フォノイコライザーは付属しない中級者向け以上の機種です。美しい天然木仕上げのキャビネットは品位感の高さとともに、どこか懐かしいレトロ感も漂わせています。

安定した回転を実現できるハイブリッド二重構造大型ターンテーブルなど、価格に見合った物量と高度なノウハウが投入されているのも魅力。ヘッドシェル付属タイプのユニバーサルタイプトーンアームなので、カートリッジ交換で音質の違いを楽しめます。

テクニクス(Technics) ダイレクトドライブターンテーブルシステム SL-1200G

SL-1200G

By: panasonic.jp

商品価格 ¥ 356,400

レコードプレイヤーの代表的人気機種の最新版。テクニクスのSL-1200シリーズこそ、ダイレクトドライブの元祖にしてDJ用レコードプレイヤーの代名詞、そして、日本製レコードプレイヤーの象徴的存在でした。1972年の初代発売以来、マイナーチェンジを経て21世紀の今も現役という驚異のシリーズです。一目でSL-1200シリーズとわかる外観はレコードプレイヤーのデザインの標準的存在でもあります。

本機は新開発のコアレス・ダイレクトドライブ・モーターを搭載するなど新たに改良。もともと完成度の高いシリーズがさらに高みに達しました。やや高価ですが本格的にレコードを聴きたい方への定番機種としておすすめします。

ラックスマン(LUXMAN) ベルトドライブ式アナログプレーヤー PD-171A

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商品価格 ¥ 457,083

高級人気オーディオブランド・ラックスマンによるハイクオリティーなレコードプレイヤー。圧倒的な物量と最新技術の融合で、レコードの真価を明らかにするような高音質で楽しめます。新開発モーターによるベルトドライブ方式を採用。32bitマイコン採用の高精度クロック制御ジェネレーター回路を内蔵するなど、レコード全盛期にはなかった新技術を投入しています。

カートリッジ交換が簡単なユニバーサル型スタティックバランス・トーンアームを付属。さらに、アームベース部を交換することで、他のトーンアームを取り付けることも可能です。さらなる楽しみ方もできますよ。上級者をも飽きさせることがない奥深いレコードプレイヤーとしておすすめです。

ティアック(TEAC) アナログレコードプレーヤー TN-570

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商品価格 ¥ 126,850

大理石模様の人造石と高密度MDFを組み合わせた高品位なキャビネットと、透明なターンテーブルが目立つレコードプレイヤーです。高精度な回転制御機構を持ったベルトドライブ方式で、いっそうの高音質を堪能できます。高さ調節が可能なスタティックバランス型S字トーンアームにより、さまざまなカートリッジを交換して楽しめますよ。

MMカートリッジとフォノイコライザーも付属。他にはない、デジタル出力機能も備え、光端子から最大192kHz/24bitのハイレゾ信号を送り出せます。外部DAコンバーターと接続して音の違いを楽しむこともできます。デジタル出力が欲しいならおすすめです。

プロジェクト(Pro-Ject) Essential II

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商品価格 ¥ 72,000

海外メーカーながらも、リーズナブルな価格と高度な内容を両立した注目機です。現在、本格的なレコードプレイヤーの中心は海外メーカーです。その多くが数十万円、ときには百万円を超えるような世界です。しかし、オーストリアのプロジェクト社は、10万円以下の比較的リーズナブルな価格から多数ラインナップ。しかも音質のよさで世界的な人気ブランドです。

本機はブランド入門機。フォノイコライザーは搭載しませんが、高品位なMMカートリッジは付属。初心者にもやさしいのも特徴です。カートリッジ交換、使いこなしでさらなる高みを目指せる、入門を超えたハイレベルなレコードプレイヤーとしておすすめ。

レコードプレイヤーの選び方

付属カートリッジの有無と種類

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音波の読み取り機構部である針を内蔵するカートリッジ。レコードプレイヤーには必須ですが、初心者向けの安価な機種では付属しますが、10万円を超えるような中級機以上では付属しないものが多数です。自分で用意しなければなりません。

また、カートリッジにはMMと、MCという2種類があります。電気信号の強さが違うので、フォノイコライザーもそれぞれに対応した回路が必要です。針交換が容易で低価格品が多いMMが初心者向け。

音質はよいとされますが高価になりがちで、自分で針交換もできないMCが上級者向けと言われます。どちらもカートリッジ交換によって音の違いを楽しむことができますよ。製品数が多いのは圧倒的にMC型です。

好みと使用目的に応じた駆動モーター方式

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レコードを回転させて信号を読み取るレコードプレイヤーにはモーターが必須です。レコードを載せているターンテーブルをいかにうまく回転させるかで音質が変わるため、その違いは重要です。

かつては「ベルトドライブ」と「リムドライブ」が主流でした。モーターの回転を輪になったゴムベルトで伝達するのが、ベルトドライブ。アイドラーというゴムのあそび車を介してターンテーブルを回すのがリムドライブ。

上記はターンテーブルを直接モーターで回していません。しかし、日本メーカーがモーターが直接ターンテーブルを回転させるダイレクトドライブ方式(DD方式)を開発。DJ現場を中心に主流の方式になりました。しかし、非常に高度なレベルでの音質面ではいまだにベルトドライブ有利の考えも根強く、海外製のレコードプレイヤーの多くは現在でもベルトドライブです。また、最近の国内メーカー品もベルトドライブが増えています。どちらを選ぶかは好み次第ですよ。

なお、DJプレイを行いたい場合は、スクラッチと、ピッチコントロール機能が必須です。これに対応できるのはDD方式のみです。

カートリッジの交換の容易さを左右するトーンアームの選択

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レコードプレイヤーの針は消耗品です。交換が必要なのは面倒ですよね。一方で、針部分を含むカートリッジを交換することで音質の違いを楽しめるのはレコードプレイヤーの大きな特徴でもあります。この交換を容易に行うためには、トーンアームのタイプがヘッドシェルごと付け替えられる「ユニバーサルタイプ」のものがおすすめ。

「シェル一体型」は交換作業が難しいため上級者向けだからです。なお、安価な初心者向けモデルではMM型専用カートリッジが取り外し不可の形でついている場合がほとんどで、針交換しかできません。

レコードをデジタル保存できるUSB接続タイプ

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By: amazon.co.jp

聴くたびに溝が減り、摩耗する針先。お気に入りのレコードもいつかは聴けなくなります。そんな心配を吹き飛ばすのがUSB接続タイプのレコードプレイヤー。レコードの音声信号をUSB伝送でパソコンにデジタルデータ化して送れます。パソコン上で記録すれば、半永久的に保存可能です。

一度記録してしまえば、レコードプレイヤーを動かさなくても聴けるようになりますし、大変便利。今おすすめのタイプです。