長期宇宙旅行の食糧問題。

長期の有人宇宙飛行でのクルーの食糧確保は重要です。期間が非常に長いと積み込める量にも限界が。そこで考えられたのが、宇宙船内で効率的に食料を生産できないかと。今回ご紹介するのは、宇宙飛行士の食糧となる植物を、最先端のテクノロジーで栽培するバイオファーム AstroGro です。

そんなに簡単な話ではない

宇宙船内で植物を栽培するのは新鮮なアイデアに思えないのでは。でも食料として供給するとなると、単純なことではありません。刻々と変化する船内環境とクルーたちの状態に合わせて、栽培規模や種類を変える必要があります。

AstroGroはポッド型のバイオファームで、LEDライト、潅水システム、モニターシステムなどを、人工知能でコントロールする、スマート植物栽培システム。

完璧なリサイクルシステム

宇宙船内ではリサイクルすることが非常に大切。AstroGroでの収穫物を食べたクルーからの排泄物は、再び植物に必要な肥料となって供給。

栽培植物の種類やサイズの変化に合わせるため、またポッドの改良版が地球で開発された時などは、AstroGroは溶かされ、船内の3Dプリンターで作り直されます。完璧ですね！

システム運用はシンプル

AstroGroの仕組みは最先端のテクノロジー。マイクロ波で植物の水分などを測定し、必要なら植物そのものを温めることも！また、最適な強さと波長の光を照射し、土のpHレベルなどの状態に合わせて水やりもします。

こんなにスゴいシステムであるにもかかわらず、AstroGroはスマートフォンなどのアプリで簡単にコントロール可能。ポッドごとの植物の状態なども一目瞭然。シンプルでいいですね。

長期宇宙旅行で使わなくても、部屋のオシャレなインテリアになりそうなAstroGro。一台欲しくなりませんか？