音を聞くためだけじゃない!
これまで補聴器といえば、単に音を聞こえやすくするための装置だと思われていました。しかし「Livio AI」は、センサーとAIを使って多機能化を図る、新しいコンセプトの補聴器です。
心身の活動をモニター

Livio AIは「Thrive Hearing」アプリと連携して、体を動かした際の歩数や時間をモニターし、スコアを記録。また、使用者の耳がよく聞こえていれば積極的に会話に加わるはずだということに着目し、人との交流や積極性がどのくらい高まったかをスコアにします。
通話も翻訳も

Bluetooth接続により、スマートフォンでの通話音声をLivio AIで聞くことも可能です。
さらに、Thrive Hearingアプリのツールでリアルタイムの翻訳が可能。言語を選択してスマートフォンに向かって話すと、翻訳された文章が画面に表示され、相手が話した言葉は翻訳されて、画面に表示されると同時にLivio AIからも流れます。
その他の機能

この他にも、位置情報を使って場所に応じて設定を最適化する、ワイヤレスアクセサリーを介してテレビの音声を聞く、耳の後ろをタップしてコントロールするなど、利便性を高める機能がいくつも用意されています。
もちろん補聴器としての基本性能の面でも、フィードバック(ハウリング)を防ぐシステムにより快適な使用が可能です。

補聴器へのデジタル技術の応用には、ハウリングのように不快な現象を抑えるだけでなく、多くの可能性を感じます。ただ、高齢者の場合は「何かに触れてすぐ指を離す」という動作でさえ困難なことが多く、スマートフォン自体の使い勝手を高める必要もありそうです。