無呼吸症候群治療の新しい時代!?
閉塞性睡眠時無呼吸症候群は、睡眠時に舌根部や軟口蓋が下がり気道を閉塞してしまい無呼吸になる病気。恐ろしいのは心臓病、高血圧、糖尿病など様々な合併症を招くこと。今回ご紹介するのは、手軽で快適な治療につながるかもしれないIndiegogoのプロジェクト マイクロCPAP Airing です。
無呼吸症候群の治療は不快

先に述べた閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の代表的な治療方法は、睡眠時にマスクを着用し加圧された空気を送り込み、塞がれた気道を確保するCPAP治療。

でも、このマスクが顔の多くの部分を覆うので不快に感じ、使うことをやめてしまったり使用するよう努力しても夜中に無意識に外してしまうことも多いようです。また、マスクを清潔に保つためのメンテナンスのわずらわしさ、マスクにつながっているホースが邪魔になったり、騒音が患者自身やパートナーにとって問題になることも。
こんなに小さいのに!?

Airingは鼻と口の間に収まるほどの本当に小さなCPAP治療のデバイス。通常のCPAP装置と同等の効果が得られるとされています。しかもリサイクル可能な一晩使用システムでメンテナンスの心配無用。毎晩清潔なAiringを使用可能!

スゴいのはこんなに小さなボディーの中に何百ものマイクロブロワ―があり、鼻孔に装着されたAiringは必要な圧力で患者の鼻から空気を送り込みます。

本当にAiringだけで完結するので、ホースも通常のCPAPのマスクを顔に固定するためのストラップもいりません。またバッテリーで8時間駆動するので電源の心配もないのは移動が多いビジネスマンにとって心強いです。

医療器具は日本から購入できないことを考えると、現在苦しんでいる多くの患者の明るい希望となる可能性のあるAiringプロジェクトの実現を願うばかりです。
Airing開発者によると、およそ半数のCPAPユーザーは1年以内に使用を中止してしまうそうです。Airingは一筋の光をもたらしたかもしれませんね。