今までにない仕方で世界を「聴く」。
視覚障がい者の生活をサポートするさまざまな音声による支援システム。その中でも、この度スイスのスタートアップ企業が開発した Horus は劇的な効果をもたらすかもしれません。さっそく詳細を見てみましょう!
Horus とは?

Horus とはカメラとヘッドホンにより、周囲の人や物を音声により説明したり、本や標識の文字を読み上げたりするウェアラブルデバイス。コンパクトなスタイリッシュデザインと高機能が既存のものとは一線を画します!
文字認識

では Horus のシステムをご紹介していきましょう。まずはヘッドセット内蔵カメラによる文字認識。本を広げてフレーミング完了のビープ音が鳴ると音読開始。点字版がない書籍の場合に役立つかもしれません。
顔認識

次は顔認識システム。顔をどんどん覚えてくれるというのです! もし知っている人に偶然出会っても、Horus が音声でお知らせ。”顔”コンタクトリストもちゃんと用意されています!
周囲の物を認識

そして周囲の物を的確に教えてくれる認識システム。さまざまな物をカメラの前で回転させることにより3Dで認識。そのおかげで同じ物を異なるアングルでも的確に、それが何であるか教えてくれます。
物と人を認識するシステムは大きな効果をもたらします。たとえばオフィスに入った場合、Horus は「多数の人がパソコンの前にいます」という具合に伝えてくれるのです!
移動支援システム

上記のようなシステムは視覚障がい者が移動する際にも助けとなります。例をあげると、歩いている際、障害物があると音でお知らせ。また3Dサウンドによりその障害物の位置も直感的に分かるのが親切です!
写真や風景まで!

さらに優れているのは、写真や目の前の風景まで認識できるところ。搭載されるAIにより、カメラがとらえたものがポストカードであろうと有名な観光地であろうと、簡潔な”説明”をしてくれるというのです!

骨伝導スピーカーにより周囲の音も聞こえる Horus は現在イタリアにおいて試験運用中。視覚障がい者の”光”となるべく製品化にむけて奮闘中です!
同等の機能を備える支援システムを開発しているトヨタ。でも Horus の、はるかにコンパクトでさりげないデザインが素晴らしいです!