資料作成やインターネット閲覧、動画視聴、ゲームなど、PC作業に欠かせない「キーボード」。機能や種類が豊富で、用途に応じた製品を選べるのが魅力です。しかし、種類の多さから、何を購入すればいいのか迷ってしまう方も少なくないでしょう。

そこで今回は、キーボードの種類を詳しく解説。それぞれの特徴や用途に合ったキーボードのタイプも紹介しているので、新しいキーボードを購入しようとしている方は種類選びの参考にしてみてください。

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キーボードの種類|スイッチ別

メンブレンキーボード

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メンブレンキーボードとは、シートスイッチという基板を使用した種類のキーボードのこと。日常で見かける機会も多いスタンダードなキーボードで、安価で種類が豊富なのが特徴です。キーボードにかけるコストを抑えたい方に向いています。

内部にシリコンキャップが使われており、タイピング時にゴム特有の押し心地を感じられるのも特徴のひとつ。入力時はキーの中央部分をしっかり押す必要があるため、誤入力のリスクを軽減できます。

ビジネス用や家庭での普段使い用として人気があり、キーボードに強いこだわりがない場合やPC入門用におすすめ。一方で、ノートパソコンのように滑らせるようなブラインドタッチをしたい方にはやや不向きなため、好みに応じて使い分けましょう。

また、シリコンキャップは劣化すると押し心地が悪くなるため、数年ごとに買い替えるのがおすすめです。

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パンダグラフキーボード

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主にノートパソコンの薄型のキーボードなどに採用されているのが、パンダグラフキーボード。支持軸を使用した仕組みで、安定性が高くガタつきを感じにくいのがメリットです。

キーを深く押し込まずに入力できるため、指を滑らせるようなタイピングがしたい方や、軽い力で入力できるキーボードが好きな方におすすめ。普段からノートパソコンを使用している方にも適しています。

また、耐久性に優れているのも魅力。メンブレン式と比べて長く使用できるとされており、1つのキーボードを長く使いたい方におすすめです。

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メカニカルキーボード

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メカニカルキーボードとは、キースイッチが1つずつ独立している種類のキーボードのこと。「赤軸」や「青軸」などキー内部の軸に種類があり、好みの押し心地やタイピング音のキーボードを選べます。耐久性にも優れており、長く使用したい方におすすめです。

ほかのタイプと比べて高価ですが、複数のキーを同時に入力できる「キーロールオーバー機能」や誤入力を防ぐ「アンチゴースト機能」など、さまざまな機能を備えたモデルが販売されているのが特徴のひとつ。機能性にこだわりたい方にもおすすめです。

また、ライティング機能を備えたゲーミングキーボードの多くもメカニカル式を採用。キーを入力してから反応するまでの速度を高めた高速モデルもあり、キー入力の素早さやカスタマイズ性、タイピングの快適さを重視したい方に適しています。

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静電容量無接点方式

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静電容量無接点方式キーボードとは、キーを押したときに発生する静電気を感知して入力する特殊な機構を用いたキーボードのこと。強い押し込みが必要ないため静音性が高く、耐久性に優れているというメリットがあります。

物理的な接点がないため、キーを1回押したときに複数回同じ文字が入力されてしまう「チャタリング」が発生しないのも特徴のひとつ。長時間の入力作業も安定して行えるため、ゲームやプログラミングなど、タイピングが重要な作業にぴったりです。

メカニカル式と同じようにキーが独立しているため、掃除やメンテナンスも比較的簡単に行えます。種類がそこまで多くなく、価格も高めですが、仕事で頻繁にタイピング作業を行う方や入力時の快適性を重視したい方におすすめです。

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キーボードの種類|接続方式別

有線キーボード

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USBケーブルを接続して使用するのが、有線キーボードです。PCのUSBポートに接続するだけで手軽に利用できます。接続後に複雑な設定などが必要ないため、PCに詳しくない方でも安心して使えるのが魅力です。

キーを押してから入力が認識されるまでのラグが少なく、使用中に電池が切れる心配がないのもメリット。仕事で毎日のようにPCを使用する場合や、PCゲームでキーボードの入力速度を重視したい場合におすすめです。

サイズやキースイッチの種類が豊富で、安価な製品も多いため、コスパを重視したい方にもぴったり。デスクトップPC用のキーボードを探している方や価格と種類の多さを重視したい方は検討してみてください。

一方で、持ち運びや複数デバイスとの接続には向かないため、用途に応じて使い分けましょう。

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ワイヤレスキーボード

Bluetoothキーボード

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Bluetoothキーボードは、名前のとおりBluetooth接続を利用するワイヤレスキーボードのこと。USBポートやケーブルを使用せずに接続できるため、ポート数の少ないPCや持ち運び用のノートパソコンなどに向いています。

Bluetooth接続に対応したスマートフォンやタブレットと接続できるのも魅力のひとつ。マルチペアリング機能に対応していれば、複数デバイスと同時接続も行えます。さまざまなデバイスの入力を1台で行いたい場合におすすめです。

ただし、定期的な充電や電池交換が必要なため、毎日使用する場合は注意が必要。連続使用可能時間や、充電したまま使用できるかなどをあらかじめチェックしておくのが大切です。

2.4GHz無線キーボード

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2.4GHz無線キーボードは、PCに専用のUSBレシーバーを接続して使用するワイヤレスキーボードです。Bluetoothに対応していないPCでも使用できるのが魅力。USBポートを備えた端末であれば、接続するだけで使用できます。

自由に設置場所を移動したり、持ち運んだりできるのも便利なポイント。種類が多く価格帯も幅広いため、コスパ重視の方にもおすすめです。

なかにはラグが少ないモノもあるため、ワイヤレスのゲーム用キーボードを探している方は検討してみてください。

ただし、USBレシーバーを装着している機器としか接続できないのはデメリット。USBポートも1つ埋まってしまうため、ポート数が少ないPCではやや不便に感じる場合もあります。

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キーボードの種類|サイズ別

フルサイズキーボード(テンキー付き)

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フルサイズキーボードは、本体の右側にテンキーと呼ばれる数字キーや記号キーが配置されているキーボードです。「100%キーボード」とも呼ばれ、仕事や事務作業で数字入力を頻繁に行う方に向いています。

また、動画や音楽クリエイターにもおすすめ。動画編集などはショートカットを多用するため、テンキーが付いていると作業効率アップが期待できます。作業の快適性を重視したい方におすすめです。

ただし、本体サイズが大きくなりがちなので、PCデスクが狭い方やPCゲームをメインに使用したい方にはやや不向き。デスクが窮屈に感じたり、マウスの操作スペースと干渉したりしてしまう恐れがあります。

持ち運びにも向かないため、自宅用のキーボードとして使用する方におすすめです。

テンキーレスキーボード

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テンキーレスキーボードは、フルサイズキーボードからテンキー部分をカットしたコンパクトなキーボード。「80%キーボード」とも呼ばれ、数字入力を使用しない方や省スペースなキーボードを探している方に向いています。

マウススペースを広く確保できるため、PCゲーム等で大きくマウスを動かしても干渉しにくいのが魅力のひとつ。ゲーミングキーボードにはテンキーレスタイプも多く、ゲームがメイン用途の方に人気があります。

価格や種類も豊富なため、コンパクトなキーボードを使いたい方におすすめです。

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60%キーボード

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「60%キーボード」はテンキーのほか、十字キーやファンクションキーも取り除いたコンパクトなキーボード。必要最低限のキーしか配置されていない分、省スペースで設置できるため、PCデスクに余裕がない方でも使用できます。

テンキーレスキーボードよりさらに広いスペースを空けられるため、マウスを大きく振るローセンシのFPSゲーマーにもおすすめ。斜め置きもしやすく、好きな場所に配置してゲームをプレイできます。

また、ワイヤレスタイプであれば持ち運びにも向いており、外出先や出張先で簡単な入力作業を行う場合にぴったりです。

ただし、主にゲーミングモデルが多く、価格も高めなのがデメリット。ファンクションキーを使用するショートカットや十字キーが必要な操作は、キー割り当てを変更しないと行えないので注意しましょう。

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キーボードの種類|配列別

日本語配列(JIS)キーボード

「日本語配列キーボード」は、日本で広く流通している配列のキーボードです。日本語では、アルファベット入力とかな入力の両方を頻繁に使用するため、「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」などの専用キーが搭載されています。

キーの形状も異なり、英語配列よりもエンターキーが大きく設計されているのが特徴。ほかにも、一部キーの配置が英語配列と異なります。一般的な用途で使いたい方やPC初心者の方は、日本語配列を選ぶのがおすすめです。

英語配列(US)キーボード

「英語配列キーボード」は、アルファベット入力を基本としているのが特徴。「半角/全角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」といった日本語向けのキーが存在しません。

日本語配列とは異なり、エンターキーが横長に設計されているのもポイント。バックスペースキーやスペースキー、右のShiftキーなども横長に配置されており、一部キーの配置も異なります。

プログラマーやエンジニアなど、英語や記号入力を頻繁に行う方にはぴったり。日本語入力に切り替えもできるため、自分の使いやすいタイプのモノを選びましょう。

キーボードの種類|用途・機能別

静音キーボード

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「静音キーボード」とは、タイピング時の入力音を抑えたキーボードのこと。カタカタという打鍵音が気になりやすい場合や、オフィスやカフェ、深夜の作業などであまり音を立てたくない場合におすすめです。

静音性を重視したい方はメンブレン式のモノがおすすめ。内部にゴム製の機構を搭載しているため、メカニカル式やパンタグラフ式より高い静音性が期待できます。

こだわりたい場合は、音の大きさを表すdB(デシベル)数やノイズ除去の割合が記載されているモノを選ぶと安心。一般的なキーボードの打鍵音は40~60dBとされています。

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折りたたみキーボード

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持ち運びやすさを重視したい方は、「折りたたみキーボード」がおすすめ。2つ折りや3つ折りにできるスリムなキーボードで、カバンやPCケースなどに簡単に収納できるのが魅力です。

スマートフォンやタブレットと接続して、簡単な文書作成を行う場合や打ち合わせ中のちょっとした作業などにおすすめ。種類によってBluetoothや有線接続に対応しているモノがあり、所有しているデバイスに合ったモデルを選べます。

なかには、テンキーやタッチパッドを搭載しているモデルもあり、資料作成や入力作業も可能です。外出時の荷物を減らしたい方や、移動用のコンパクトなキーボードが欲しい方に適しています。

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ゲーミングキーボード

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「ゲーミングキーボード」は、PCゲームを快適に遊べる機能を備えた高性能なキーボード。価格は高めですが、見た目にこだわった製品も多く、デザイン性や機能性の高さを重視したい方におすすめです。

バックライト機能を搭載しているモデルが多いのも特徴のひとつ。鮮やかなライティングで暗い部屋でもキーが見やすく、ゲームの没入感を高められます。メカニカル式のモノは軸の種類も選べるため、押し心地やタイピング音もカスタマイズ可能です。

さまざまな種類の製品が展開されており、選択肢の幅広さが魅力のひとつ。好みの機能を備えたモデルを選びやすいのがおすすめポイントです。

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キーボードを選ぶ時のポイント

接続するデバイスに適した接続方法のモノを選ぼう

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キーボードを選ぶ際には、所有しているデバイスと接続可能かを事前に確認しておきましょう。所有しているデバイスの種類によっては、接続できないキーボードもあります。

例えばBluetoothに対応していないPCの場合、Bluetooth専用キーボードが認識できないため注意が必要。さまざまなデバイスと接続したい場合は、2.4GHzワイヤレス接続とBluetooth接続の両方に対応したキーボードを購入するのもおすすめです。

テンキーの有無は数字入力の頻度を考えて

数字入力が多い方は、テンキー付きのキーボードがおすすめです。エクセルなどの事務作業や、動画や音楽制作などで複数のショートカットを使用する場合に重宝します。

一方で、頻繁に数字入力を行わない方は、テンキー部分が邪魔で使いにくい場合も。コンパクトなテンキーレスモデルや、60%キーボードなどを選ぶとより安価で購入できます。

PCデスクが狭めな場合は、フルサイズキーボードが大きすぎて不便に感じる場合もあるため、作業環境や用途に応じてテンキーの有無を考えてみてください。

オフィスなどで使用するなら静音モデルを

オフィスやコワーキングスペースなどで使用したい方は、静音モデルがおすすめ。打鍵音を抑えられるため静かなスペースでも快適に作業しやすく、周囲にも配慮できます。

メンブレン式やパンタグラフ式など、押し心地の種類も豊富。フルサイズやテンキーレスなどの種類もあるため、用途や作業環境に応じたモノを選べます。打鍵音が気になりやすい方やリモートワークで静かに作業したい方にもおすすめです。

持ち運びも考えるなら薄型でコンパクトなモデル

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持ち運びやすさを重視したい場合は、折りたたみできるコンパクトなモデルや省スペースで設置できる60%キーボードなどがおすすめ。搭載されているキーの種類は限られますが、外出先での作業を手軽に行えます。

また、外出先で使用する場合はバッテリー容量や重さにも注目。製品によって充電方法やサイズ、重さなどが異なります。ちょっとした作業には折りたたみ式、オフィスで使用する場合は60%キーボードなど、使い分けるのもおすすめです。

配列はこだわりがなければ日本語配列がおすすめ

キーボードの配列には、日本語配列と英語配列の2種類がありますが、特にこだわりがない場合は日本語配列がおすすめです。日本語入力に適したモデルのため文章入力を行いやすく、買い替え等で別のキーボードを使用する際も違和感なく移行できます。

無理に英語配列のキーボードを使用すると慣れるまでに時間がかかったり、作業効率が落ちてしまったりする場合もあるため注意が必要。また、に保温後配列に比べて、製品の種類が少ない点も留意しておきましょう。

ただし、英語配列にもメリットはあるため、長所・短所を比較して自分に合うモノを選んでみてください。