折り紙が原点。

SF映画で見かける、ある物体がまったく別のものに変わってしまうテクノロジー。もう、あの”未来”はおぼろげながらも形が見え始めているかもしれません! ではこれから、ハーバードの研究者たちが折り紙にインスパイアされたという驚きの素材をご覧に入れましょう。

“トランスフォーマー”な素材

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ただの壁を窓に変身させたり、全体を縮めてバックパックに収納できる家…。こんなSF映画みたいなことは、サイズと形を自在に変えることのできる”トランスフォーマー”な素材にかかっているのかもしれません。

現在研究されているこの素材は、ひとつの単位が24の面と36の辺で構成される構造体。ちょうど折り紙のように各辺で山折したり谷折りしたりすることで、形がどんどん変化。

形が変わるのは空気の力で作動するアクチュエータのおかげ。温度や水を使ったシステムで動かすこともできるそうです。

64個つなげると…

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このひとつの単位を64個つなげて立方体に似た構造物を組み立てるとスゴいことに! 形が変わるのはあたりまえ、縮んだり拡張したり、平面になることだってできるそうです! もうこれ生き物。

どんな活用法がある?

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ではこのたぐいまれなテクノロジーにはどんな活用法があるのでしょうか? たとえば、ポータブルシェルターや開閉式の屋根、また災害時に使用するポップアップドーム、ナノレベルでは血管の拡張治療などに使われるステントのような使用方法も視野に入れられているようです。

なにかとてつもなく大きな可能性を感じさせる、今回ご紹介したハーバード発の素材テクノロジー。SFな未来は突然やってくるかもしれません!