イヤーパッドが耳たぶをすっぽりと覆うタイプのヘッドホンであるオーバーイヤーヘッドホン。高音質を志向した本格機に多い方式です。ゆったりとした装着性が得られやすいので、長時間の音楽鑑賞にも向いています。中には折りたたんで外に持ち出せるものも。

音質にこだわってヘッドホンを選ぶなら、ぜひ導入したいオーバーイヤーヘッドホン。今回は、その選び方とおすすめ機種をご紹介します。

オーバーイヤーヘッドホンとは

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オーバーイヤーヘッドホンとは、装着タイプによって分類されるヘッドホンの種類の一つです。ヘッドホンは、耳を覆うイヤーパッド部分が耳たぶを押すように接するオンイヤー型と、耳たぶの周囲をすっぽりと覆うオーバーイヤー型(アラウンドイヤー型)に分かれます。

耳たぶを圧迫しないので、オンイヤー型よりも快適な装着感です。また、密閉型のオーバーイヤー型であれば耳を完全に密閉することができるので、音漏れが少なく外部からの騒音も入り込みにくいメリットがあります。

高級、室内向け機が多い

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ハウジングを大きくすることができるので、音質に大きく関わるユニットの大口径化、ハウジング容積の大型化も容易に可能。この結果、高音質を志向するヘッドホンは基本的にオーバーイヤー型を採用しています。

しかしその反面、オンイヤー型に比べて本体が大きく重くなりがち。最近増えている折り畳み型の携帯使用対応ヘッドホンには向きません。オーバーイヤー型は、基本的に室内使用向けの音質追求型のヘッドホンということができます。

おすすめのオーバーイヤーヘッドホン

パイオニア(Pioneer) 密閉型オーバーイヤーヘッドホン SE-M531

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商品価格 ¥ 1,836

ハイコスパな密閉型オーバーイヤーヘッドホンです。強磁力マグネットを採用した40mm径のドライバーユニットを塔載し、40kHz再生のハイレゾ対応を達成。さらに、CCAWボイスコイルを採用することで、歯切れのよいクリアなサウンドを聴かせます。

いずれもこの価格では異例の内容。POWERFUL BASSダクトによる厚みのある重低音も見逃せません。ベロアタイプのイヤーパッドもソフトな装着感です。ややメリハリ調の音質ですが、本格オーバーイヤーヘッドホンの入門機として、最もおすすめできます。

ソニー(SONY) ステレオヘッドホン MDR-7506

商品価格 ¥ 11,580

密閉型オーバーイヤーヘッドホンの定番機の一つ。世界中の録音スタジオで使われているプロ御用達機です。同社のMDR-CD900STと並ぶ存在ですが、本機のほうがワイドレンジな音で、空間表現力も上回っています。価格の割に非常に情報量が多いのも人気の秘密です。

また、本格オーバーイヤー型ながら、折りたためて携帯使用に対応するのもポイント。どこにでもモニターサウンドを持ち出して音楽鑑賞したい方におすすめです。

オーディオテクニカ(audio-technica) 密閉型ポータブルヘッドホン ATH-MSR7

商品価格 ¥ 21,370

最新高性能の密閉型オーバーイヤーヘッドホン。ハイレゾ、ケーブル着脱、折り畳み、スマホ対応と、現在のヘッドホンに要求される要素を全て備えています。新開発の45mm径トゥルー・モーション ハイレゾドライバーにより、40kHzの高域再生を達成。音源を高精細に描写します。

音域バランスを調整するデュアル・アコースティックレジスター機構によるフラットな出音も見事です。長さの異なる2種のコードと、スマホ用マイク付きリモコンも付属。いつでもどこでも便利に使えます。スマホユーザーに強くおすすめしたいオーバーイヤーヘッドホンです。

アーカーゲー(AKG) オープン型ヘッドホン リファレンスクラス Q701

商品価格 ¥ 28,843

開放型オーバーイヤーヘッドホンの大定番K701(生産完了品)の後継機です。音質に関わる部分は同一で、カラーリングと使い勝手を改良しました。

独自の二層構造振動板を使用した二層ダイヤフラム、フラットワイヤーボイスコイルにより、繊細で緻密な高音質です。「3D-Form」イヤーパッドによる快適な装着性もポイント。

93dBの低能率、62Ωの高インピーダンスによる鳴らしにくさは相変わらずです。ですが、しっかりとしたアンプで駆動できた時の陰影感に富んだリアルサウンドは、価格とは無関係に最高レベルと称されています。

ケーブル着脱可能により、断線の心配がなくなったのはうれしいところです。ヘッドホン好きなら一度は聴いておくべき逸品。アンプへの気遣いにも挑戦できる方におすすめです。

ベイヤーダイナミック(beyerdynamic) 密閉型ヘッドホン T5P 2ND GENERATION

商品価格 ¥ 99,151

スマホやポータブルオーディオプレーヤー(DAP)でも駆動しやすい高級オーバーイヤーヘッドホンです。数万円を超える高級ヘッドホンは、得てして低能率、高インピーダンス機です。

駆動力のあるアンプを使えば真価を発揮できますが、非力なスマホ、DAPでは音質以前に満足な音量さえ取れないこともあります。

本機では、はじめからDAPでの駆動を想定。102dBの高能率、32Ωの適度なインピーダンス設計です。どんな機器でも無理なく鳴らすことができ、本機の高音質も生かせます。

独自のテスラテクノロジーによる暖かみのある低音もポイントです。布素材イヤーパッドも優しい肌触り。ヘッドホンだけで高音質を簡単に手に入れたい方におすすめです。

デノン(DENON) 密閉ダイナミック型ヘッドホン AH-D7200

商品価格 ¥ 90,809

単品オーディオの名門が贈る高級オーバーイヤーヘッドホンです。デノンのヘッドホン製品50周年記念モデル。これまでのノウハウの集大成と、全くの新技術を融合させた意欲作です。

新開発、大口径50mmのフリーエッジ・ナノファイバー・ドライバーを搭載。柔軟なエッジにより、従来のヘッドホンにはないレベルで正確で歪の少ないサウンドを再生。

繊細さと力感を兼備したデノンサウンドをしっかり聴かせます。さらに、一皮むけたリアリティーを感じさせるのも見事です。天然のアメリカン・ウォールナット材ハウジングの美しさは惚れ惚れするほど。聴く楽しさと持つ喜びを与えてくれる逸品としておすすめです。

ソニー(SONY) ハイレゾ対応ヘッドホン Signature Series MDR-Z1R

商品価格 ¥ 189,176

最高級オーバイヤー密閉型ヘッドホンの注目機。業界最大級の大口径70mm HDドライバーユニットを搭載しています。マグネシウムドームも採用し、120kHzの世界最高の超高音再生を実現しています。

ハウジングに独自の音響レジスターを採用。通気性を高めることにより、密閉型特有の籠りを排除しています。密閉型ならではの情報量、緻密さを維持したまま、開放的な空間表現力も備えています。まさに万能型。

ヘッドバンドカバーに牛革、羊革を立体縫製したイヤーパッドの素材感、肌触りも特筆ものです。ソニー渾身のヘッドホンは、スペックでも音質でも、使い心地にも最高を求める方におすすめ。

ゼンハイザー(SENNHEISER) 開放型ヘッドホン HD800S

商品価格 ¥ 174,500

高級オーバイヤー開放型ヘッドホンの定番機。世界初の開放型機を送り出し、現在も開放型では他の追随を許さないといわれるゼンハイザーの集大成機です。

独自開発・56mmの大型トランスデューサーを搭載。微細な音からダイナミックな迫力まで、広大な音域、音量を余すところなく表現します。角度をつけて音波がしっかり耳に届くハウジングデザインも特徴。

頭の外側に広がる自然な音場空間は、目の前に演奏者がいると勘違いしてしまうほど圧倒的です。究極の開放型とも評される名機です。大型で室内使用前提な以外は、素晴らしいの一言。

ヘッドホンの枠を感じさせない点でも大いにおすすめです。

オーバーイヤーヘッドホンの選び方

基本的な装着性では開放型がおすすめ

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大型、重量級が多いオーバーイヤーヘッドホンでは装着感は重要です。音がよくても、疲れて長時間使えないなら意味がありません。

少しでも軽量がいいなら、開放型をおすすめします。総じて同じような大きさの密閉型より軽量だからです。また、密閉型の場合、長時間使用では密閉性が高いため、イヤーパッド内が蒸れることがあります。これも開放型なら防げます。

イヤーパッドの素材と適切な装着

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直接肌に触れるイヤーパッドの素材も重要です。2万円程度までの機種であれば、レザー調か布素材が主流。快適さ重視では布素材をおすすめします。数万円以上の高級機では、本革のような高級素材を使用するヘッドホンもあります。

顔、頭の大きさ、形による個人差にも気を付けましょう。オーバーイヤーヘッドホンは全体的に大型なので、頭を締め付けるような装着性は少ないです。むしろ、頭が小さい、細長い方は、イヤーパッドが顔に密着しないこともあります。これは低音を逃してしまい、大幅な音質劣化につながります。

疲れそうな点だけでなく、緩すぎる装着性にも注意してください。欧米人の頭を基準にした海外メーカー製では、特に注意が必要です。実際に装着して、確かめてからの購入をおすすめします。