本の自炊に欠かせない「ブックスキャナー」。裁断した本をスピーディーにスキャンしていくタイプや、裁断せずそのまま電子化できるタイプなど、さまざまな種類がラインナップされています。
そこで今回は、おすすめのブックスキャナーをご紹介。タイプごとの特徴や違い、チェックしておきたいポイントなどもあわせて解説するので、ぜひ自分にぴったりの1台を見つけてみてください。
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- 目次
- ブックスキャナーとは?
- ブックスキャナーの選び方
- ブックスキャナーのおすすめ|シートフィード型
- ブックスキャナーのおすすめ|フラットベッド型
- ブックスキャナーのおすすめ|オーバーヘッド型
- ブックスキャナーの売れ筋ランキングをチェック
ブックスキャナーとは?
ブックスキャナーとは、本の読み取りに特化して設計されたスキャナーのこと。スキャンした原稿を綺麗に補正する機能が充実しており、傾きや歪みの補正のほか、裏写りの除去や欠けた部分の補完などができるモデルもあります。
本を裁断して1枚ずつスキャンするタイプや、本の形を保ったまま非破壊で電子化できるモデルなど、種類は豊富。用途に合わせて好みのタイプを選択できます。
ブックスキャナーの選び方
タイプで選ぶ
スキャンが高速で簡単な「シートフィード型」
シートフィード型のブックスキャナーは、自動で原稿を送りながらスキャンできるタイプ。複数の原稿をまとめてセットすると自動的に1枚ずつスキャンされていくので、大量の原稿を短時間で電子化したい場合におすすめです。
一方、本をスキャンしたい場合は裁断してバラバラにする必要がある点はデメリット。本を手元に残さず処分してもよいという方に適しています。
精度が高い「フラットベッド型」
本のページをガラス台に乗せてスキャンするタイプが、フラットベッド型。エッジ部分に工夫が施されたモデルが多く、見開き部分の歪みや影の映り込みを抑えるように設計されています。また、高解像度なモデルが多い点も特徴です。
本を開いて1ページずつスキャンするため、大量のスキャンには向いていないのがデメリット。使用頻度の低い方におすすめです。
本を開いて読み取る「オーバーヘッド型」
オーバーヘッド型のブックスキャナーは、本を真上からカメラで撮影するタイプ。デスクライトのような形状をしており、本を見開きの状態でスキャンできるのが特徴です。本を裁断する必要がなく、非破壊で電子化したい方に適しています。
見開き部分の歪みや本を抑えたときの指などが、データに残ってしまいやすい点には注意。補正機能が充実したモデルであれば、歪みや映り込みを修正して綺麗なデータを保存できます。
自動めくり機能があると便利
自動めくり機能とは、原稿をセットするだけで自動的にページがめくられてスキャンを行う機能のこと。裁断していない状態の本を負担を抑えてスキャンしたい方におすすめです。
ただし、自動めくり機能は基本的に業務用のブックスキャナーに搭載されている機能で、家庭用としてはラインナップがほとんどない点は留意しておきましょう。
裁断しない非破壊タイプかどうかで選ぶ
ブックスキャナーには、ページをバラバラに切り離してから1枚ずつスキャンを行うタイプと、裁断をせずに本の形のままスキャンを行う「非破壊タイプ」があります。
スキャン後、本そのものを処分する予定がある場合は、裁断してスキャンするシートフィード型がおすすめ。複数枚の原稿を同時にセットできるほか、高速スキャンも行えます。一方、借りた本や傷つけたくないモノの場合は非破壊タイプがおすすめです。
A3など対応する書籍のサイズをチェック
スキャンしたい原稿のサイズによっても、選ぶべきブックスキャナーの種類は異なります。例えば、シートフィード型のブックスキャナーの多くはA4サイズに対応しており、A3サイズの原稿を読み取るには折り曲げたり合成したりなどの工夫が必要です。
雑誌の見開きや新聞、設計図などA3サイズの原稿をスキャンしたい場合は、原稿のサイズに対応したブックスキャナーを選びましょう。
解像度をチェック
ブックスキャナーは、モデルによって対応している解像度が異なります。より高精細なデータを残したい場合は、できるだけ解像度の高いモデルがおすすめ。ただし、解像度が高いとファイルサイズも大きくなってしまうので注意が必要です。
具体的には、図表や写真なども綺麗に読み取りたい場合は600dpi以上、文章だけの原稿であれば300dpi程度でも十分綺麗にデータ化できます。
読み取りセンサーをチェック
ブックスキャナーに採用されている読み取りセンサーには、主にCCDとCISの2種類があります。一般的に、CCDセンサーの方が画質がよいとされており、スキャンにかかる時間も早い場合がほとんど。ただし、価格が高く、サイズも大きい傾向にあります。
一方、CISセンサーは、画質ではCCDに劣る場合があるものの、コンパクトかつ安価なモデルが多いのが特徴。予算や求めるクオリティに合わせて選んでみてください。
ブックスキャナーのおすすめ|シートフィード型
ピーエフユー(PFU) ドキュメントスキャナー ScanSnap iX1600 FI-IX1600A
両面読み取りに対応した高性能なブックスキャナーです。標準読み取りサイズはA4ですが、別売りのキャリアシートを使用すればA3まで対応できるのが魅力。4.3インチのタッチパネルを搭載しており、直感的な操作を行えます。
データを一元管理できる「ScanSnap Home」に対応しているのもポイント。読み取ったデータの閲覧や編集、検索などをアプリひとつで行えるため、書籍を丸ごとスキャンして保存しておきたい場合に便利な製品です。
解像度は600dpi。最大50枚まで原稿をセットでき、高速自動スキャンを行えます。レシートや名刺管理にも活用できるため、大量にスキャンをする場合やビジネス用におすすめです。
ブラザー(Brother) スキャナー ADS-1700W
オートスタートスキャン機能を搭載したブックスキャナーです。原稿をセットするだけで自動スキャンを開始できるのが便利なところ。一度に最大20枚まで両面読み取りを行えます。
読み取り速度はA4カラー原稿で毎分約25枚。傾き補正機能や向き補正機能などもついており、頻繁にスキャンを行う方におすすめです。サイズ自動検知機能が付いているため、異なるサイズの原稿も一度にスキャンできます。
また、スキャンしたデータをメールに直接添付したり、USBメモリに直接保存したりできるのもポイント。PCを介さずに操作を行えるため、手軽にスキャンできます。タッチパネル搭載で直感的な操作も行える使い勝手のよい製品です。
エプソン(EPSON) スキャナー DS-531
1200dpiの高解像度読み取りに対応したブックスキャナーです。原稿をきれいにスキャンしたい方におすすめ。原稿は標準でA4サイズまで対応していますが、キャリアシートを使用すればA3やB4サイズのモノも読み取れます。
一度に最大50枚までセットできるほか、継ぎ足しスキャンに対応しているのも便利なポイント。スキャン中に原稿を継ぎ足して継続スキャンが行えます。ページ数の多い書籍をデータ化したい場合などにおすすめです。
省スペース設計なのも嬉しいところ。オートドキュメントフィーダーを折りたためるため、使わないときは296×169×176mmとコンパクトになります。機能性と収納性を重視したい方におすすめです。
エプソン(EPSON) ドキュメントスキャナー DS-C420W
毎分30枚の用紙を読み取れる高速自動スキャン機能を搭載したブックスキャナー。給紙枚数は一度につき20枚までで、A4以下の書籍をデータ化するのに向いています。
排紙スペース不要の「Uターン姿勢」を採用しているのもポイント。省スペースで利用できるので、デスクの上でもあまり場所を取りません。無線LANに対応しているため、複数のPCでスキャナーの共有が可能です。
背面にはケーブル類を収納できるトレイを搭載。煩わしいケーブルをまとめておけるので、デスク周りをすっきりと整理できます。手を掛ける場所が設けられており、持ち運びの際に便利です。
キヤノン(Canon) ドキュメントスキャナー imageFORMULA DR-C225 II
コンパクトな製品を探している方におすすめのブックスキャナーです。排紙スペースがいらない「ラウンドスキャン」機構を採用しており、省スペースでスキャンを行えます。サイズは300×220×156mmです。
本体側面のレバーを切り替えれば、ストレート排紙も利用可能。折り曲げが難しいカードや名刺、厚紙の本などもスキャンできます。最大解像度は600dpi、連続スキャン枚数は最大約30枚です。
また、読み取りセンサーにはCISを採用。ドキュメントの読み取りに適しており、手元にある書籍や資料をデータ化して保存したい場合におすすめです。
ブックスキャナーのおすすめ|フラットベッド型
サンワサプライ(SANWA SUPPLY) ブックスキャナー 400-SCN057
A3原稿のスキャンに対応したブックスキャナーです。フラットベッド型のため、書籍を裁断せずにスキャンできるのがメリット。見開きの雑誌や大型書籍などの読み取りにおすすめです。
厚みのある本に対応しているのもポイント。最大約24mmまで上蓋を引き上げられるため、本のサイズに合わせてスキャンを行えます。
Windowsの場合、7種類の保存形式を選べるのも魅力。解像度は5種類から選択でき、目的に応じた形式と解像度で出力が行えます。
プラステック(Plustek) OpticBook 4800
高機能なおすすめのブックスキャナー。「Plustek OCR」機能を内蔵しており、スキャンしたデータをWordやPDFなどに変換できるのが魅力です。
専用ソフトの「Book Pavilion」を使用すれば、さらに快適にデジタル化できるのもポイント。スキャン時の裏写りを解消する背景除去機能などを利用でき、きれいな状態で画像やPDFデータを作成できます。
読み取りセンサーには高画質かつ短時間スキャンが可能なCCDを採用。1枚当たり約3.6秒のスピードでスキャンを行えます。
プラステック(Plustek) OpticBook 3800L
コスパを重視したい方におすすめのブックスキャナーです。紙へのダメージが少ないLED光源を使用しているのがポイント。厚さに応じてカバーを持ち上げられるため、厚みのある書籍もスキャンできます。読み取り解像度は1200dpiです。
また、本製品はWindowsとMacの両方に対応。利用機器を選ばず、さまざまなPCでスキャンデータの保存や編集を行えます。PDFなどに変換できる「Plustek OCR」が付属しているのも魅力です。
キヤノン(Canon) カラーフラットベッドスキャナ CANOSCAN LIDE 400
安い価格のブックスキャナーです。USBケーブルをパソコンにつなぐだけで使用できるのが特徴。ACアダプターやコンセントが不要なため、ポータブル利用におすすめです。
「おまかせスキャン」機能搭載で、原稿のサイズや補正をスキャナーが自動で行うのも便利なポイント。AUTO SCANボタンを押すだけで原稿に適切な設定を機械が判断し、自動で読み取りを行います。
また、本製品はCISによる4800dpiの高解像度スキャンを実現。書籍や雑誌などを紙原稿に近い状態でデータ化できます。付属スタンドを併用すれば縦置きのままスキャンが可能なため、省スペースで使えるモデルを探している方にもおすすめです。
エプソン(EPSON) スキャナー GT-X830
雑誌や写真のスキャンにおすすめのブックスキャナーです。6400dpiの高解像度読み取りに対応しており、高精細な画像データを保存できるのが魅力のひとつ。読み取りセンサーには、色の再現力を高めた「α-Hyper CCD II」を採用しています。
原稿のシワや影を低減させる機能を搭載しているのもポイント。ホコリなども検出・除去できます。2本のLED光源を使用しており、待ち時間なしでスキャンを行えるのも特徴です。
また、スキャナードライバーの「EPSON Scan」には、初心者から上級者までスキルに応じたモードを搭載。原稿の自動判別機能や各種調整機能を利用できます。
ブックスキャナーのおすすめ|オーバーヘッド型
ピーエフユー(PFU) ドキュメントスキャナー ScanSnap SV600 FI-SV600B
A3サイズの原稿に対応したブックスキャナーです。見開きのままスキャンできるオーバーヘッド型のため、本に折り跡をつけたり断裁したりするのを避けたい方におすすめ。原稿全体を均一に読み取れる「VIテクノロジー」を搭載しています。
本を開いて置いたときに生じる線や中央部分の歪みを自動補正できるのも魅力。ページを押さえる指が写り込んでしまった場合も、「ポイントレタッチ機能」を使用すればきれいに補正できます。
iOCHOW ブックスキャナー S3-JP
1700万画素のカメラを搭載したブックスキャナーです。原稿の色に近い鮮明な画質でスキャンできるのが魅力。ヘッド部分には9つのLEDライトを搭載しており、薄暗い部屋で撮影してもはっきりと原稿の文字を読み取れます。
対応サイズはA3まで。OCR文字認識機能が付いており、スキャンしたページをWordやPDFデータに変換できます。書籍の内容をPCで検索できるようにしたい場合におすすめです。コンパクトなデザインもポイント。折りたためるため、省スペースで収納ができます。
iCODIS スキャナー X9
「曲面平坦化スキャン技術」を採用した高解像度ブックスキャナーです。歪みを補正する機能を搭載しており、書籍を裁断しなくてもきれいにスキャンできるのが特徴。自動連続撮影にも対応しており、素早く書籍をデータ化できます。
リアルタイム投影機能が付いているのも魅力のひとつ。学校の授業や会社のプレゼンなどで、手元の資料を映しながら説明したい場合にも活用可能です。
接続方法はUSB方式。データ転送と電源供給を同時に行えるため、複数のケーブルを接続する手間を省けます。
CZUR ET16 Plus
1.5秒でスキャンを行える高速読み取り機能を搭載したブックスキャナーです。頻繁にスキャン作業を行う方におすすめ。A3までのサイズに対応しています。
LEDトップライトとサイドライトを搭載しているのも特徴のひとつ。原稿に合わせてライトを使い分ければ、文字の白とびやボヤケを解消できます。オートトリミング機能も付いているため、簡単にきれいなスキャンデータが作成可能です。
OCR機能も搭載。187言語に対応しており、さまざまな書籍の文字を文章として出力できます。文字がメインの書籍をスキャンする場合におすすめです。
CZUR Shine Ultra ブックスキャナー
2400万画素のカメラを搭載した高性能なブックスキャナーです。低価格ながら基本的な機能を搭載しているコスパの高さが魅力のひとつ。補完機能や表裏統合機能など、さまざまな便利機能を備えています。
折りたたみできるため持ち運びが簡単で、オフィスや学校などで使用する場合におすすめ。USB給電方式で、ACアダプターを持ち運ぶ必要もありません。
また、本製品は専用のフットペダルを搭載。ボタンを押す必要がないので、ページを両手で押さえながらスキャンできます。
ブックスキャナーの売れ筋ランキングをチェック
ブックスキャナーのランキングをチェックしたい方はこちら。
溜まってしまった本を処分したり教科書をタブレットにまとめたりなど、ブックスキャナーの用途はさまざま。多くのモデルは通常のスキャナーとしても使えるので、書類をパソコンやタブレットなどに取り込みたいシーンでも重宝します。本記事を参考に、ぜひ自分にぴったりの1台を見つけてみてください。