防水腕時計の歴史は意外と長く、第一次世界大戦時に発明されたと言われています。海軍兵士が海中でも時間がわかるように考えられました。初期のものは腕時計自体を一回り大きなケースに入れて装着するタイプだったそうで、とても使い勝手が悪かったようです。1926年に革命的な防水ケースが開発され、以降ダイバーズウォッチの進化はとどまるところがありません。そんな歴史も踏まえながら、それぞれのブランドの特徴や思想をみてみましょう。

ロレックス(ROLEX)

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言わずとしれた時計界の王様、ロレックス。実は、上述した革命的な防水ケースを生み出したのはロレックスです。“オイスターケース”と呼ばれる削りだし一体型のケースに、ねじ込み式の竜頭を組み合わせて水の侵入をシャットアウトしました。逆転防止ベゼルを備えたダイバーズウォッチ“サブマリーナ”はロレックスを代表するモデルですが、さらに深海を目指すために開発されたのが“シードウェラー ディープシー”です。耐水圧は3900mは、世界一でなければならないロレックスのこだわりです。

オメガ(OMEGA)

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オメガも古くから軍用時計に携わり、防水機能の研究を続けてきました。“シーマスター”と名付けられた防水腕時計はダイバーだけに限らず、その名の通りマリンスポーツに携わる多くの人に受け入れられています。映画007シリーズのジェームス・ボンドや、奇跡のフリーダイバー、ジャック・マイヨールが愛用したことでも有名です。

ブライトリング(BREITLING)

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飛行機乗りのための時計という印象が強いブライトリングですが、ダイバーズモデルにも力を入れています。飛行機もプロペラ時代からジェットへと進化し、パイロット用の時計は気圧変動に耐える必要が出てきました。この技術を応用して生まれたのがスーパーオーシャンです。ちなみにブライトリングは、万一の際に使う救難信号(エマージェンシーコール)を発信する機能が付いた時計も作っていますが、こちらは残念ながら一般には売られていないのであしからず。

タグ ホイヤー(TAG HEUER)

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タグホイヤーと言えばダイバーズウォッチメーカーだと思われているほどアクアレーサーが有名ですね。日本でも80年代後半から90年代前半、いわゆるバブル時代に一世を風靡した感があります。人気にはちゃんと理由があるもので、その視認性の高さと逆回転防止ベゼルの信頼性は一級品です。

IWC

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インターナショナルウォッチカンパニーの頭文字をとってIWCです。空軍用のパイロットウォッチが有名ですが、防水性能で1、2を争うアクアタイマーがあります。耐水圧は2000mと一級品ですが、このモデルにはもうひとつ凄い機能があります。インナーとアウター、ふたつのベゼルがあり、アウターを反時計回りに回すとインナーもついて回ります。ところが、アウターを時計回りに回してもインナーはスリップして動きません。ダイバーを危険にさらさない、素晴らしいアイデアです。

ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)

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その設立は1856年と、長い歴史を持つジラール・ペルゴ。クロノグラフモデルのGP7000が大ヒットし、その秀逸なデザインはジョルジオ・アルマーニが愛用したことでも有名。防水モデルは1940年代から手がけていましたが、ヨットレースのアメリカズカップでBMWオラクル・レーシングチームをサポートしたことで人気となりました。

パネライ(PANERAI)

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大ぶりなケースと飾り気のないアラビア文字盤が人気のパネライです。軍用ダイバーモデルの元祖と言われています。もともと軍用時計メーカーとして創業し、その精度の高さは軍からの厳しい要望に応えるためだったとか。ちなみに“ラジオミール”や“ルミノール”は文字盤を光らせるための蛍光塗料が由来です。サブマーシブルは回転ベゼル装備のダイバーズモデル。