一昔前に比べてスマホはどんどんスリムになっています。iPhoneやGalaxy、Xperiaも一時期は極薄として話題を集めましたが、現在その分野は中国企業のほぼ独壇場にあります。
たとえば、中国の歩歩高(BBK)社が展開するVIVOシリーズに厚さ3.8mmの端末が追加されるという噂も。これはあのiPhone 5の半分しかないことを意味するため、もし本当に発売されたら相当なセンセーショナルとなるはずです。
他にも中国製のスマホには非常に薄い端末が存在します。

OPPO R5s

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By: OPPO Style

中国OPPO(オッポ)社から昨年発表された「OPPO R5」は、その時点で世界最薄となる4.85mmという驚異的な薄さを実現していました。
今年8月に登場した「OPPO R5s」はそのアップグレードモデルで、RAMが3GBに、ROMが32GBに増加しています。
基本スペックも奮っており、ディスプレイは5.2インチのFHD AMOLED(有機EL)、CPUは1.5GHzオクタコア(Qualcomm Snapdragon 615 MSM8939)、2000mAhのバッテリーを搭載しています。
OSはAndroid 4.4 KitKatをベースとしたカスタムROM「ColorOS 2.0」です。

Huawei Mate S

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By: Huawei Mate S

IFA 2015で発表された中国Huawei(ファーウェイ)社の最新端末「Mate S」は、背面が丸みを帯びたデザインとなっています。
最も薄い側面部分は驚愕の2.65mm。5.5インチ大画面はFHD解像度のAMOLEDで、2.5Dゴリラガラス(強化ガラス)で守られているため傷にも強くなっています。それに加えて圧力を検知するForce Touch技術を搭載し、背面に搭載された指紋センサーもあわせて快適な操作をサポートしてくれます。

薄型端末に待ち受けるハードルとは

端末を薄くする上で障害となるものの1つにヘッドホン端子があります。直径3.5mmという規格は世界共通なので、細くすると市販品が使えなくなってしまいます。
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By: sony.jp

SONY Mobileの展開するXperiaタブレットは、現在この問題に直面している製品の1つといえるでしょう。
現時点で最新となるXperia Z4 Tabletは、厚さ6.1mmと、10.1インチ以上のディスプレイを有するWi-Fiタブレットでは世界最薄を冠しています(2015年5月26日時点)。
しかし、厚さ6.1mmの筐体はすでにイヤホンジャックより薄くなっており、端子が若干はみ出しています。
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直径3.5mmというのは内径(イヤホン側の端子の直径)です。それを包み込むために1~2mmのカバーが必要になるため、極薄の端末にイヤホンジャックを据えるとこういうことになります。
この問題をクリアーし、かつさらに端末を薄くする方法として現時点で考えうるのは次の2通りです。

  • イヤホンとの連携をBluetoothに絞り、3.5mm端子を廃止する
  • microUSB端子に挿せるイヤホンを使う

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By: sonymobile.co.jp

SONY Mobileの場合、ハイレゾ音質をBluetooth転送できる「LDAC」という独自コーデックを開発しています。対応製品がまだ少ないですが、すでに次の時代を見据えているのかもしれません。
上で紹介したOPPO R5も薄さの限界に挑戦しており、3.5mmのイヤホンジャックを廃止、かわりにmicroUSBポートに接続する変換コネクタを使うようになっています。これ以外に、USB端子に直接挿すオーディオ機器(USB DAC)を使うという方法もあります。

また、メモリやCPUなどの処理装置に加えて、画質・音質、更にはカメラまで最高峰のハイスペックを詰め込んだXperiaがここまで薄くできたのは、バッテリーを薄く広げたことで容量を確保できたことも大きいでしょう。
片手操作が基本のスマホで同じことをするには、より小型(薄型)で大容量のバッテリー、より小型で高画質なカメラセンサーも必要になります。