世界最大の航空機からロケット発射!

マイクロソフト共同創業者のポール・アレンが宇宙ロケット発射システムに劇的な改革をもたらそうとしています。今回ご紹介するのは、宇宙輸送ロケットを空中で発射させる母機となる世界最大の航空機 Stratolaunch です。

超巨大航空機

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この世界最大の航空母機は、正確にはStratolaunch Systems社の、母機とロケットと統合システムからなる宇宙ロケット打ち上げシステムの一部。便宜上、母機のことをStratolaunchと呼びましょう。

Stratolaunch は翼幅が117mもある世界最大の航空機。引退した2機のボーイング747のフライトデッキ、電子機器、エンジンなどを利用し、開発コストと時間を大幅に抑えています。

離陸に必要な滑走路の距離は、平均的な飛行機よりかなり長い3700m。航続距離は2200kmでリリースポイントへロケットを確実に送り届けることができます。何もかも巨大な感じです!

空中発射システム

Stratolaunch Systems  A Paul G. Allen Project   YouTube

Stratolaunch が必要な高度に達すると、搭載した宇宙ロケットを切り離し発射。高度があり速度も出ているので、地上打ち上げに比べてかなりのコストダウンがはかれます。

また、ロケットを発射させた Stratolaunch は基地に戻り、再びロケットを搭載することが可能。地上発射型にくらべて積載能力が劣っているなど、いくつかの課題はありますが、将来性が見込まれています。

2016年にテストフライトを実施したいとしているStratolaunch。2020までには有人飛行の実現を目指しています。Stratolaunchタイプのロケット打ち上げが当たり前になる時代が来るかもしれませんね。