音楽はスマホとイヤホンがあれば、いつでもどこでも楽しめます。でも自宅でくつろぎたいときはイヤホンを外して、上質なスピーカーの音色をゆったりした気分で楽しみたいものです。

そこで今回は日本を代表するオーディオ専門メーカー「オンキヨー」のスピーカーをピックアップ。歴史あるオンキヨーブランドの特徴や用途にあわせた製品の選び方とともに、タイプ別のおすすめモデルをご紹介します。

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オンキヨー(ONKYO)スピーカーの特徴

製品作りの特徴

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オンキヨーは松下電器産業でスピーカー開発を担当していた技術者の五代武が独立し、1946年に創業した会社です。創業の翌年には自社製の高音質スピーカーを搭載したラジオが大ヒット。

一時はテレビ受像機なども手がけましたが、1957年に東芝グループの傘下に入ってからは、オーディオ機器の製造販売をメインとする専門企業になりました。

オンキヨーにとって高音質スピーカーの開発製造は創業時から追求し続けた祖業。ユーザーが求める以上の性能と品質を提供するために、スピーカーの音質に関わる振動板やボイスコイルなどの主要部品は、素材調達から完成まで一貫して社内で行っています。

音質面での特徴

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オンキヨー製スピーカーの音質面での特徴は、ナチュラルで高品位なサウンドにあります。低音から高音まで全域にわたって繊細で豊かな表現力があり、偏りや癖が少ないのが特徴。どんなジャンルの音楽でもクリアで心地よい音に再生します。

ウーファーと呼ばれる低音用のスピーカーは、固有ノイズが少ないノンプレスのコーン型振動板を搭載した自社開発のユニットが主流。高音用のツイーターには超高域まで再生可能なユニットを採用しています。

上級モデルのツイーターに搭載されるリング型振動板はオンキヨーが独自開発したモノ。振動板の内周と外周の中間に駆動ポイントを置いて余分な振動を抑制し、クリアで繊細な音質とハイレゾオーディオに対応する超高音の再生を実現しています。

オンキヨー(ONKYO)スピーカーの選び方

用途にあわせて選ぶ

ホームシアター、オーディオ用にはパッシブ型

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パッシブ型スピーカーとは、音楽信号を増幅するアンプを内蔵しないスピーカーのこと。一般にスマホや音楽プレーヤーなどの出力信号は非常に弱く、「アンプリファイア(アンプ)」という信号を強める装置がなければスピーカーを鳴らせません。

最近ではアンプを内蔵したアクティブ型のスピーカーも増えています。ですが、ホームシアターやオーディオ用のスピーカーには、出力が高い多機能アンプが必要になるため、アンプとは別体のパッシブ型が主流です。

パッシブ型スピーカーはシステムコンポ用の小型モデルからブックシェルフ型やフロア型、トールボーイ型など、さまざまなタイプから選べるのも魅力。アンプは好みや予算でチョイスしてオリジナルのシステムに組み上げるのがオーディオ趣味の基本です。

PCオーディオに最適なアクティブ型

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アクティブ型とはキャビネットにアンプを内蔵したスピーカーのこと。オンキヨーでは「パワードスピーカー」と呼ばれます。

アクティブ型スピーカーは微弱な音楽信号を内部で増幅できるため、スマホや携帯音楽プレーヤーをケーブルやBluetooth接続で手軽につないで再生できるメリットがあります。

アクティブ型は内蔵アンプの機能とパワーに制約があるので、小型で安価なスピーカーがメイン。机で気軽に楽しめるPCオーディオに最適です。

部屋の大きさにあわせて選ぶ

6畳部屋にはアクティブ・ブックシェルフ型

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面積が6畳ほどの部屋には、ブックシェルフ型のアクティブスピーカーがおすすめ。アンプなしで手軽にセッティングができ、省スペースで場所を取りません。

ブックシェルフ型とは、その名の通り本棚に置いてブックシェルフ(本立て)に使えるサイズの意味。小型スピーカーがメインのアクティブ型では、大型スピーカーの迫力ある重低音や大音量再生は望めませんが、音場感や定位感は小型のほうが有利です。

また、アクティブ型はアンプとスピーカーを最短距離で接続できるので、原理的にも音質に有利。最近は小型で高音質なデジタルアンプの登場により、アクティブ型の音質は飛躍的に向上しています。上級モデルのクオリティは高級コンポにも引けを取りません。

迫力ある低音がお望みなら、PCオーディオのようにリスニングポイントをスピーカーに近づけてみましょう。上質なアクティブ型スピーカーなら、小型でも耳を近づけるだけで意外なほど迫力ある音を楽しめます。

10畳前後の部屋にはパッシブ・ブックシェルフ型

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部屋の広さが10畳前後あれば、パッシブ型のブックシェルフスピーカーがおすすめ。

パッシブ型は許容入力が大きく、再生できる周波数の範囲やダイナミックレンジ(音の強弱の幅)が広いのが特徴。アクティブ型に比べると、同じブックシェルフでも音の厚みや表現力に違いが出ます。

パッシブ型のスピーカーには別売りの単体アンプが必要ですが、多くの単体アンプには音の信号を大きくする以外にもさまざまな機能があり、いろいろな用途に使用可能です。

アンプの入力端子にスマホやPC、アナログレコードプレーヤーやテレビなどを接続すれば、部屋の中にあるさまざまなアイテムを音源にして楽しめます。

15〜20畳の部屋にはパッシブ・トールボーイ型

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部屋の広さが15〜20畳程度ある場合は、パッシブ型トールボーイスピーカーがおすすめ。美しい音を広い部屋いっぱいに響かせるには大型スピーカーがベストですが、広い部屋にはたいていソファーや大画面テレビがあって、スピーカーの設置スペースがないことも。

トールボーイ型なら設置面積はブックシェルフ型と変わりません。外形はスリムですが、背の高さを活かしてウーファーのユニット数を増やしたり、キャビネット内部の音響効果を高めたりして、ブックシェルフ型よりも迫力ある低音再生を実現しています。

テレビの両側にトールボーイスピーカーを立てて、ホームシアターと兼用することも可能。AVサラウンドシステムを構築したい方も、最初は2本のトールボーイ型スピーカーから始めて、リアスピーカーを徐々に追加してグレードアップできます。

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ノンプレスコーン技術

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スピーカーの振動板に求められる理想の条件は、軽くて振動が伝わりやすく、丈夫で余分な振動が残らないこと。一般的なコーン型スピーカーは紙の振動板を使っています。紙は軽くて余分な振動が残らず、量産も簡単なので低コスト化が可能です。

ただし紙は強度が高くありません。そこで安価なスピーカー用の振動板は、水に溶かした紙の繊維を熱したプレスで押し固めて乾燥成形することで強度を高めていますが、そうすると今度は表面が固くフラットになりすぎて音に固有の癖が出ることも。

オンキヨーは紙の振動板特有の問題を解決するためにプレスを行わない「ノンプレスコーン」製法を開発。ノンプレスコーン紙は厚みがあり、表と裏で密度が違うため、軽くて丈夫な特性を備えています。

オンキヨーは1950年にノンプレスコーンの製造特許を獲得。現在も主力製品に採用して高い評価を得ています。

VL Digital技術

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スピーカーを鳴らすためには、電気信号を増幅して出力を上げる「アンプ」という装置が欠かせません。ハイクラスのオーディオ用アンプはアナログタイプが主流ですが、最近は小型で効率のよいデジタルアンプも人気です。

デジタルアンプは音声信号をスイッチのオンとオフのシンプルな信号に置き換えるため、電気抵抗を調節する回路が不要。しかもスイッチオフ時は原理的に電気を消費せず、熱もあまり発生しません。小型かつ高効率で、耳ざわりなノイズもごくわずかです。

ただしデジタルアンプはメリットが多い一方で、スイッチの切り替え時にパルス的な高周波ノイズが発生し、音楽信号を乱してしまう問題もあります。従来の電子フィルターでノイズを除去すると、音が堅くなってしまう弊害も。

オンキヨーの「VL Digital」はパルス性高周波ノイズの悪い影響を打ち消して、音楽信号をデジタル変調する技術です。同時に回路内のノイズや音楽信号のひずみを抑えて、自然でなめらかな音の再生を可能にしています。

オンキヨー(ONKYO)のおすすめスピーカー | パッシブ型

オンキヨー(ONKYO) ブックシェルフ型 スピーカー Scepter SC-3

オンキヨー(ONKYO) ブックシェルフ型 スピーカー Scepter SC-3 2016
独自開発した振動板により生演奏の迫力を実現

オンキヨーの技術を結集した最高級クラスのパッシブ型ブックシェルフスピーカーです。サイズは幅30×高さ48.4×奥行き44cm。小型ですが、重さは24.1kgあります。

内蔵のスピーカーユニットは低音用のウーファーと高音用のツイーターの2way。ウーファーは直径20cmのコーン型で、振動板はオンキヨーが独自開発した世界初の「セルロースナノファイバー製ノンプレスONFコーン」を使用しています。

ツイーターは直径2.5cmのリング型ユニットに楕円形のドライバーホーンを搭載。ハイレゾ再生に最適な繊細でクリアな高音と広がりのある音場の再生を可能にしています。

オンキヨー(ONKYO) ギターアコースティックスピーカーシステム D-TK10


オンキヨー(ONKYO) ギターアコースティックスピーカーシステム D-TK10 2005
高峰楽器製作所とのコラボで生まれたモデル

オンキヨーと高峰楽器製作所とのコラボ企画で誕生した、アコースティックスピーカーです。

ギターと同じ天然木の薄い素材と空洞が大きい内部構造を採用しています。低音用のウーファーはノンプレスの「A-OMFコーン」。ツイーターにはオンキヨー独自のリング型ユニットを搭載しています。

スピーカーというより楽器に近く、天然木のキャビネットでスピーカーの音を響かせる珍しいモデル。アコースティック系のジャズやクラシック音楽の再生におすすめします。

オンキヨー(ONKYO) ブックシェルフ型スピーカー D-112NFX

オンキヨー(ONKYO) ブックシェルフ型スピーカー D-112NFX 2017
繊細で量感がある音色を奏でる

幅16.2×高さ27.4×奥行き27.3cmの小型2wayスピーカーです。低音用のウーファーは直径10cmのコーン型。振動板には鉄の5倍の強度を持つセルロースナノファイバーを配合したノンプレスONFを採用しています。

中心部の砲弾型イコライザーで周波数特性を整え、バスレフポートをフロント下部に配置して、豊かで切れのよいサウンドを実現。高音用ツイーターには3cmのリング型ユニットを採用し、繊細さと量感を併せ持つナチュラルな音色を奏でます。

超小型のデジタルアンプをあわせれば上質のPCスピーカーとしても利用可能。最大入力は80Wと余裕たっぷり。本格的なアンプでドライブすると、サイズを感じさせないスケール感のある音を響かせます。

オンキヨー(ONKYO)のおすすめスピーカー | アクティブ型

オンキヨー(ONKYO) パワードスピーカーシステム WAVIO GX-500HD


オンキヨー(ONKYO) パワードスピーカーシステム WAVIO GX-500HD 2009
ハイクラスのPC用スピーカーとしてもおすすめ

アンプを内蔵したアクティブ型スピーカーのトップモデルです。アンプ部にはオーディオアンプ用に開発されたオンキヨー独自の「VL Digital」技術を搭載。従来のデジタルアンプでは避けられなかったデジタルノイズによる音楽信号の変換エラーを抑え、信号増幅を実現します。

電源部には特別仕様の大容量コンデンサーを採用。直径10cmのコーン型ウーファーには、センターキャップレスの「A-OMFモノコック振動板」を搭載し、豊かな質感と緻密な表現力をあわせ持つハイレベルなサウンドを実現しました。

ツイーターは外径3cmのリング型振動板を搭載。信号に忠実な高音を再生しています。キャビネットは側板に厚みを持たせてラウンド形状とし、なめらかなフォルムとを音の回折効果を抑えた自然な音場感を両立しました。ハイクラスのPC用スピーカーとしてもおすすめです。

オンキヨー(ONKYO) パワードスピーカーシステム WAVIO GX-100HD


オンキヨー(ONKYO) パワードスピーカーシステム WAVIO GX-100HD 2007
スマホなど多彩なソースに接続可能

手頃なサイズ感と上質なサウンドを両立した高コスパのアクティブスピーカーです。内蔵アンプの出力は15W+15W。アナログ変換回路にはオンキヨー独自の「VLSC」回路を搭載しています。入力端子はRCAアナログ端子と光と同軸のデジタル入力を搭載。

PCはもちろんスマホやCDプレーヤーなど多彩なソースに接続可能です。ウーファーには、オンキヨーが独自開発したA-OMF振動板を持つ直径12cmのユニットを搭載。磁気回路に8cm径の大型マグネットを採用し、力強いサウンドを実現しています。

高音用ツイーターには外径3cmのリング型振動板を採用。振動板の素材やユニット構造に独自技術を投入し、100kHzの超高域までフラットな周波数特性で再生します。

オンキヨー(ONKYO) パワードスピーカーシステム WAVIO GX-70HD2

オンキヨー(ONKYO) パワードスピーカーシステム WAVIO GX-70HD2 2013
高精細な音楽信号をバランスよく再現

PC用スピーカーにぴったりの小型2wayアクティブスピーカーです。ウーファーには、オンキヨーが独自開発した自社生産の10cmマイクロファイバー振動板を搭載。小型ながら豊かでナチュラルな低音を再生します。

ツイーターには2cmのバランスドーム型ユニットを採用。再生周波数帯域は可聴帯域を大きく超える100kHzまで再生可能です。内蔵アンプはワイドレンジでひずみが少なくステレオ信号の混信が少ない新開発のアンプを搭載。

コンパクトながら 11W+11Wのハイパワーを発揮して、高精細な音楽信号をバランスよく再現します。キャビネットには、硬く響きのよい天然木のMDF合板を採用。プラスチック素材では得にくい有機的な響きを実現しています。

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番外編:オンキヨー(ONKYO)のアンプとセットでさらに音を楽しもう

オンキヨー(ONKYO) AVレシーバー TX-NR696

オンキヨー(ONKYO) AVレシーバー TX-NR696 2019
THX認証を取得した本格的なAVアンプ

家庭用シアターサウンドの品質を示すTHX認証を取得した7.2chの本格的なAVアンプです。定格出力は2chステレオ再生時で100W。スピーカー出力は7ch分のパワーアンプと2つのサブウーファープリアウトで最大7.1ch、または5.1.2chのサラウンド環境を構築可能です。

音声フォーマットは、ドルビーアトモスとDTS:Xに対応。システムオンチップには高性能のクアッドコアを搭載し、一度に複数の処理タスクを高速で実行できます。HDMIは入力が7系統、出力は2系統。すべて4K/60pのパススルーに対応します。

オーディオ用スピーカーをテレビと兼用したいときは、TX-NR696の「DTS Virtual:X」と「Dolby Atmos Height Virtualizer」を使って、ステレオ再生でバーチャル音場が再現できます。

さらに本格的なシアターサラウンドシステムに移行したくなったら、サラウンド用のスピーカーを加えて5.1.2chや7.1chにステップアップすることも可能です。

オンキヨー(ONKYO) ネットワークステレオレシーバー TX-8250

オンキヨー(ONKYO) ネットワークステレオレシーバー TX-8250 2017
ハイレゾを含む多彩なコーデックをサポート

BluetoothとWi-Fi機能を搭載した高機能のネットワークオーディオレシーバーです。再生フォーマットは、MP3・WMA・FLAC・WAV・Apple Losslessなどハイレゾを含む多彩なコーデックをサポートしています。

ネットワーク上のPCやNAS、スマートフォンなどの音源もBluetoothでワイヤレス再生できるほか、USBメモリの音源再生も可能です。さらにワイドFM対応のアナログAM/FMチューナーを搭載し、インターネットラジオにも対応しています。

アナログ入力もPHONO端子を含む7系統を搭載。フォノイコライザーのないアナログレコードプレーヤーや古いカセットデッキなども接続できます。デジタル入力は光と同軸を各2系統の計4系統。USB端子も2つ搭載しています。

音質面ではオンキヨー独自のワイドレンジ技術を採用し、高出力EIトランスや大容量の電解コンデンサーで電源を強化。インピーダンスの高い旧型スピーカーも余裕でドライブできる、定格出力100W+100Wの大パワーを実現しています。

オンキヨー(ONKYO) ネットワークCDレシーバー CR-N775

オンキヨー(ONKYO) ネットワークCDレシーバー CR-N775 2017
オールインワン型の多機能ネットワークレシーバー

新旧さまざまなソースに対応する、オールインワン型の多機能ネットワークレシーバーです。幅21.5×高さ11.7×奥行き29.5cmのコンパクトなボデイにAM/FMのチューナーとCDプレーヤー、ネットワーク機能を搭載。最大出力40W+40Wのステレオアンプも搭載しています。

ネットワーク機能はiPhoneやiPadなどの楽曲をストリーミング再生できる「AirPlay」「Chromecast built in」「Spotify Connect」などに対応し、インターネットラジオの再生も可能です。

お手持ちのパッシブ型スピーカーでラジオやCD、スマホの音楽などをリモコンで手軽に切り替えて高音質で楽しめます。また、愛用のスマートフォンや携帯音楽プレーヤーが無線通信可能ならワイヤレス再生にも対応できて、使い方の幅が一気に広がります。