CDを超える高精細・高音質音源であるハイレゾ。ネット配信の拡大と再生対応機器の拡大により、さらに注目を集めています。スピーカーにおいても、従来以上の品位を備えるハイレゾ対応スピーカーが登場。ハイレゾの広帯域を余すところなく再生してくれます。

高価で大きそう、なんてイメージがあるかもしれませんが、実はそんなことありません。1万円以内のものや、手の平サイズのものもあります。手軽に楽しめるものから、音にうるさい愛好家も納得の高品位機まで、ハイレゾ対応スピーカーのおすすめ機を一挙にご紹介します。

おすすめハイレゾ対応スピーカー8選

パイオニア(Pioneer) スピーカーシステム ハイレゾ音源対応 S-HM62-LR

商品価格 ¥ 9,500

リーズナブルなおすすめハイレゾ対応スピーカーです。ペアで実売価格は9000円程度。ハイレゾ対応機としては、安価なクラスです。

しかし、機能に手抜きはなし。口径12cmウーファーと、クリアな高域を再生する2.5cmドームトゥイーターを搭載しています。再生周波数帯域は、45Hz~40kHzのワイドレンジ。特に、幅156mmのコンパクトさにしてこの低音再生能力は驚きです。

ブラウン基調のキャビネットもインテリアに溶け込みます。インピーダンスが4Ωなことには注意し、対応アンプを使用してください。

フォステクス(FOSTEX) スピーカーシステム ハイレゾ対応 P802-S

商品価格 ¥ 8,472

最もコンパクトでおすすめなハイレゾ対応スピーカーです。幅x高さx奥行がわずか100x195x120mm。手のひらサイズでどこにでも置けます。ツイーターにUFLCソフトドーム振動板を採用し、40kHzのハイレゾ対応要件をクリア。木目仕上げキャビネットもナチュラルな風合いです。

低音は150Hzからの再生と弱いです。また、能率も80dBと低いので、出力の大きいアンプを使いたいところです。サブウーファーと組み合わせるのもおすすめ。とにかく小さいスピーカーが欲しい方におすすめします。

ソニー(SONY) 3ウェイ・スピーカーシステム SS-CS3

商品価格 ¥ 11,434

リーズナブルでおすすめなハイレゾ対応トールボーイスピーカーです。トールボーイ型は、小型ブックシェルフ型に比べて内容積が大きいので、低音再生能力と能率に優れます。それでいて、床占有面積は小型機並みで使いやすいです。一方、小型機よりも高額という側面も。

その点、このハイレゾ対応スピーカーは2台で2万円程度と格安で、しかもソニー製です。独自開発のWDスーパートゥイーターにより、ハイレゾ音源の微細な表現と広がり感を、ハイレベルに再生できるのも見逃せません。スピーカー全体の人気機としてもおすすめです。

オンキヨー(Onkyo) 2ウェイスピーカーシステム ハイレゾ音源対応 D-112EXT(D)

商品価格 ¥ 21,770

高域再生能力の高さが特徴のおすすめハイレゾ対応スピーカーです。2ウェイ・ブックシェルフ型で、自社開発の3cmリング型ツイーターを搭載しています。

なんと、100kHzもの超高域再生が可能。これは世界的にもトップクラスの性能です。100kHzを超える信号も含むPCM 384kHz音源や、DSD 11.2MHz音源にも対応可能。

10cmウーファーの真ん中には、砲弾型イコライザーを搭載。音の乱れを抑え、滑らかで透明感の高いサウンドを聴かせます。内容の割に安価なのも魅力的。ハイスペック音源を所有する方におすすめです。

ティアック(TEAC) ハイレゾ対応コアキシャル2ウェイスピーカー S-300HR-CH

商品価格 ¥ 59,953

他と比較し、定位のよさが特徴のハイレゾ対応スピーカーです。オーディオにおいて、楽器の前後左右の位置関係の表現力のことを定位と言います。これは、音の出所が小さいほど有利。小型機ほど、しかもユニットも少ないほど有利です。

理想は、フルレンジ1基。しかしそうなるとハイレゾ対応は不可能です。次の策として、2つのユニットを前後に並べ、音の出所をフルレンジ並みに小さくまとめる同軸型があります。

高度なノウハウが必要なため、実用化しているメーカーは少ないです。しかし、ティアックはその1つ。本機はオリジナルが1989年製という伝統の同軸スピーカー。目の前に置けば、まるでミニチュアのように精密なステージが現れます。立体感にこだわる方におすすめ。

クリプトン(KRIPTON) 2ウェイ密閉型スピーカーシステム KX-1

商品価格 ¥ 218,999

密閉型構造が特徴のおすすめハイレゾ対応スピーカーです。現行スピーカーは、低音の量感を容易に豊かに再生できる、バスレフ型がほとんど。対して密閉型は低音の量感が控えめになるため、メーカーは敬遠しがちです。しかし、密閉型はバスレフ型に比べて、明瞭な低音という特徴があります。

これは、ハイレゾが持つ、低音の細かい情報量を再生するのに活きます。ただ、ノウハウに乏しい多くのメーカーは手が出せないのも現状です。

クリプトンには、かつて大手メーカーで密閉型の著名スピーカーを設計したエンジニアが在籍。往年のノウハウと、最新のハイレゾ対応技術を合わせた、新時代の名機を作りました。音階が明確に聴き取れる低音再生能力は圧倒的。低音の質にこだわる方におすすめです。

バウワース&ウィルキンス(B&W) 2ウェイ・ブックシェルフ型スピーカー CM6 S2 MR

商品価格 ¥ 262,440

他と比較し、高域再生能力の高さが際立つおすすめスピーカーです。バウワース&ウィルキンスは、高域再生の理想を追求した、独自のノーチラスチューブツイーターが代名詞。ユニットの後ろ側に出てしまう、余分な音の消滅に成功しました。一躍、世界最高峰のスピーカーメーカーに。

まるで、まげのようなノーチラスチューブを筐体の上に。それにより、ユニット放射した高域が、エンクロージャーで回折するのを防ぎます。空間表現能力を圧倒的に高めているのが特徴。高価ですが、一度は使ってみたいハイレゾ対応スピーカーとしておすすめです。

ジェイビーエル(JBL) フロアスタンディング・スピーカー S4700

商品価格 ¥ 466,560

世界的なスピーカーの老舗による、おすすめハイレゾ対応スピーカー。ジェイビーエルは、独自のコンプレッションドライバーとホーンを組み合わせています。圧倒的に鮮烈な高音によって、多くのオーディオ、音楽愛好家を魅了してきました。

また、業務用機を手掛けていることもあり、早くからハイレゾ対応のハイスペックを実現しています。本機も伝統の内容と、38Hz~40KHzの圧倒的な広帯域を両立。脳天に響く、迫真のサウンドを聴かせます。特に、ジャズにおすすめです。

能率が94dBと高いので、真空管アンプと組み合わせるのもおすすめ。

ハイレゾって?

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ハイレゾとは、ハイレゾリューション(高解像度)の略。従来のCD規格(PCM方式:量子化16bit/標本化44.1kHz)を超える品位のデジタル音源を指します。

PCM規格では、概ね24bit/96kHz以上がハイレゾです。1996年のDVDがその源流(最大24bit/96kHz)。その後、DSD 2.8MHzのSACDが1999年に登場し、2000年代中ごろからネットでのハイレゾ音源ダウンロード販売が開始しました。

最近ではポータブルプレーヤーに加え、スマホでの再生対応機も増えて一気に普及。ハイレゾを再生すると、これまで以上の豊富な情報量、楽器の質感の高さを感じ取れます。また、その場にいるような臨場感も一層高まっています。再生音楽が現実に近づいたことを実感できるのがハイレゾです。

再生に必要な機器

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ハイレゾの再生には、従来のCDを中心とした機器に加えて、ハイレゾ対応機を各所に使用する必要があります。まずは、ハイレゾ音源を再生できるプレイヤー。SACDを聴くならSACDプレイヤーが必要です。

最近は、ネット配信によるハイレゾデータを再生する形態が普通。これにはPCを用意する必要があります。スマホ、タブレットでも可能ですが、データの保存性、扱いやすさの面からPCがおすすめです。

次に、ハイレゾ対応のDACです。PCと接続するUSB-DACか、HDD/NAS/USBメモリから再生するネットワークプレイヤーがあります。これらに加えて、アンプとスピーカーが必要。ハイレゾ対応DAC内蔵アンプ、さらにはスピーカーも一体になった製品もあります。

アンプの場合は、従来製品でもハイレゾに対応します。スピーカーの場合は後述のハイレゾ対応の有無があります。

ハイレゾ対応スピーカーの選び方

まずはハイレゾ対応で選ぶ

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ハイレゾを聴くには、まずはハイレゾ対応スピーカーがおすすめです。ハイレゾ対応スピーカーとは、日本オーディオ協会が定めたハイレゾ対応要件を満たしたスピーカーのこと。

具体的には、40kHzまでの高域再生能力を持つスピーカーのことです。現在は国内メーカー製を中心に、ペア1万円台から豊富にあります。

しかし、ハイレゾ対応でなくともハイレゾ音源の音は出ますし、ハイレゾのよさを体験できないわけではありません。

ハイレゾ対応以外で気にしたい点

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ハイレゾ要件は、高域の伸びを定義したもののこと。ハイレゾのもう1つのポイントである、可聴帯域内の情報・質感の高まりを示していません。

実のところ、この情報・質感については測定は困難。それだけに、測定可能なスペックは同じレベルなのに、何十倍もの価格の開きがあるのがスピーカーの世界です。

また、低域側の伸びはスピーカーの大きさに依存しますが、ハイレゾ要件には無関係。自分で納得した低音周波数特性を見極める必要があります。そう考えると、ハイレゾ対応は参考程度にし、自分の好みのスピーカーにするのもよい方法です。