カジュアルファッションの定番アイテムであるジーンズ。かつてアメリカでその原型が生まれ、現在では世界各国のさまざまなブランドがジーンズを作っています。近年、海外のブランドが日本製のデニム生地を使用するなど、日本で作られたデニムが世界的に注目されています。今回は、メンズにおすすめしたい国産デニムブランドをご紹介します。

メンズにおすすめの国産デニムブランド
桃太郎ジーンズ(MOMOTARO JEANS)

桃太郎ジーンズを作っている会社は株式会社ジャパンブルー。同社は1998年に本藍染め工房を、2003年には児島にジーンズ縫製工場を開設しました。2005年「桃太郎ジーンズ」を商標登録し、翌年本格的に製造し全国的に販売を開始しました。現在では複数のブランドを展開し、デニム生産企業となっています。

展開しているブランドとして、6つのブランドがあります。主に国内向けジーンズとして「桃太郎ジーンズ」、海外向けジーンズとして「JAPAN BLUE JEANS」、デニム生地の販売を行っている「COLLECT」、デニムの着物が中心の「RAMPUYA」、デニムトップス中心の「SOULIVE」、デニム生地のバッグが中心の「SETTO」があります。

桃太郎ジーンズのレーベル展開は主に4つあります。出陣、銅丹、VINGAGE、レディスの4つで、メンズはレディスを除く3つの展開です。

桃太郎ジーンズ(MOMOTARO JEANS) 出陣 1005SP(15.7oz特濃インディゴ出陣ミドルストレート)

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商品価格 ¥ 23,090

まずは一番人気の出陣LABELからご紹介します。「出陣」は、右のバックポケットの2本線が特徴の看板レーベルです。この2本線は出陣の際ののぼり旗をイメージしたものです。2本線がスタイリッシュですよね。

特濃インディゴは、インディゴのみによる染色で純粋な青が表現されています。この特濃インディゴが開発されるまで、濃い色を出すには他の染料を加えていましたが、その影響が色落ちの際に出てしまっていました。デニムの染色って奥が深いんですね。

こちらの商品は、若干太めのテーパード(裾に向かって絞ってある)タイプ。防縮加工が施されたワンウォッシュタイプです。

桃太郎ジーンズ(MOMOTARO JEANS) 銅丹 G014-MZ(14.7oz特濃セルビッチデニムスリムテーパード)

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商品価格 ¥ 23,090

こちらは銅丹LABELです。「銅丹」はジーンズの内側の裏地に本藍染めの布地が使われていて昔ながらの雰囲気が特徴のレーベルです。また右のバッグポケットには桃のステッチが施されています。和の雰囲気が内側にさりげなくあるなんて、おしゃれですよね。

こちらの商品は、腰周りにゆとりがあり、膝から下に向かってテーパードがかかっています。

桃太郎ジーンズ(MOMOTARO JEANS) ヴィンテージ 0901(15.7oz特濃インディゴクラシックストレート)

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商品価格 ¥ 23,760

最後にVINTAGEのご紹介です。このVINTAGEは防縮加工がされていないため洗濯による変化の楽しめるジーンズです。防縮加工やねじれ防止加工のないものはヴィンテージ度の高いジーンズです。また、防縮加工がないデニムは着用して洗濯していくうちに着用している人の好みに合わせてクセをつけたりすることのできる特徴があります。

防縮加工が施されたデニムが好きな方もいますが、加工は一長一短です。自分の好みにあったデニムを選びましょう。ジーンズのヴィンテージ度が桃太郎ジーンズの中で一番高く、そのような加工の施されていないがこのレーベルです。この商品はクラシックストレートで、ゆったり目なシルエットです。

メンズにおすすめの国産デニムブランド
ジャパンブルージーンズ(JAPAN BLUE JEANS)

先ほど紹介した、桃太郎ジーンズを展開する株式会社ジャパンブルーが、2011年に始動したブランドです。主に海外向けのオリジナルジーンズを製造・販売していて、近年ファッション誌にも取り上げられています。スリムテーパード、タイトストレート、スキニーの定番の3つのシルエットで提案し、日本製の品質と欧米が認めたシルエットで展開されています。

ジャパンブルージーンズ(JAPAN BLUE JEANS) テーパード 14oz ジンバブエxメンフィス綿 ヴィンテージセルヴィッチ JB0406-J

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商品価格 ¥ 13,824

こちらは、JAPAN BLUE JEANSのスリムテーパードタイプです。一番のおすすめはこちらのタイプで、早く綺麗な色落ちを楽しむことができ、柔らかめの生地を使っているため穿き心地がいいです。柔らかく光沢のあるジンバブエコットンと無骨なメンフィスコットンを合わせた生地で、裾に向かってテーパードがかかっているため、スタイリッシュに見えますね。一番人気のシルエットです。

ジャパンブルージーンズ(JAPAN BLUE JEANS) スキニー 14.8oz アメリカ綿 ヴィンテージセルヴィッチ JB0201-J

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商品価格 ¥ 13,824

そして、スキニータイプです。生地にはアメリカのテキサス綿を使用し無骨な硬さを追求し、何度穿いてもその硬さが維持されるように作られています。そして、コントラストのあるはっきりとした色落ちが楽しめるようになっています。

股上が浅く、テーパードもかかっているのでスッキリとした印象ですね。JAPAN BLUE JEANSの中で一番細身のモデルです。

メンズにおすすめの国産デニムブランド
サムライジーンズ(SAMURAI JEANS)

1998年大阪で生まれ、ジーンズの作り手と穿き手のこだわりを一致させ、質の良さと美しい色落ちを両立させることに専念しています。サムライジーンズは通常よりも太い糸を使ったヘビーオンスデニムを使っています。

色落ちに特徴があり、アタリ(色落ち)がはっきり出ると定評があります。主に倭(YAMATO) 、侍(SAMURAI) 、零(ZERO) 、刃(JIN) 、芸者(GEISHA) の5つのモデルで展開しています。芸者は女性向けのモデルです。

サムライジーンズ(SAMURAI JEANS) S0510XX SAMURAI MODEL(男気15oz刀耳セルビッチ)

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商品価格 ¥ 25,704

こちらが、サムライジーンズの定番モデル、侍(SAMURAI)です。テキサスコットンのムラ糸を使用しており、濃淡のはっきりした色落ちが特徴です。また、鉄製の日の出ボタンを使っていて経年変化が楽しめそうですね。さらに、革パッチはサムライジーンズのすべての基本となるデザインで、510シリーズだけに許された形状をしています。シルエットはレギュラーストレートタイプです。

メンズにおすすめの国産デニムブランド
ドゥニーム(Denime)

1988年に50年代から70年代のジーンズの名品をリメイクからスタートしたブランドです。ブランド名はDenimeと書いてドゥニームと読みます。これは、デニムの語源となったフランス語(De Nime)に)来しているんですよ。1990年代前半のジーンズブームのときに注目され出し、国産デニムブランドとして人気です。代表的なモデルとしてXXタイプ、66タイプがあり、様々なモデルと価格を提案しています。

ドゥニーム(Denime) 66XX type-Non Wash-/テーパードデニムパンツ

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商品価格 ¥ 25,920

こちらはXXタイプの生地と60タイプシルエットを融合させたモデルです。XXタイプはドゥニームの定番で、ザラ感のあるコントラストのある濃淡が特徴の生地が特徴です。66タイプはXXタイプの後に出た定番モデルです。このシルエットは膝から下にテーパードがかかっていて、股上も浅く腰周りも足元もすっきりしてますね。所々に見られるイエローステッチも素敵です。

メンズにおすすめの国産デニムブランド
フルカウント(FULL COUNT)

1993年に当時のヴィンテージブームを受け、ヴィンテージデニムの糸の一本一本を研究をしたところから始まったブランドです。その後もジーンズの産地児島の工場に通い詰め、1995年に納得のいく1本を完成させ、今日まで同じものを製造しています。

代表的なモデルは0105、1108、1110Zです。他にもモデルはありますが、基本的にモデルの語尾にXXがついているタイプは15.5オンスというヘビーオンスデニムでできているものです。

フルカウント(FULL COUNT) 0105 1953 MODEL(13.7oz Denim)

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商品価格 ¥ 24,624

まずは定番の0105(1953 MODEL)モデルです。定番シリーズの中の原点と言えるものです。ゆったりしたシルエットで穿きやすいのが特徴です。伸縮性と吸水性に優れたジンバブエコットンを使用しているため、気温や湿度が高い日にも穿きやすいですよね。

単純なストレートではなく裾にかけてややテーパードがかかっているので、だらしなくならないのがいいですね。

フルカウント(FULL COUNT) 1108XX STRAIGHT LEG(13.7oz Denim)

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商品価格 ¥ 24,624

そして、1108(STRAIGHT LEG)モデル。股上が浅く腰周りもスッキリしていてタイトシルエットがスタイリッシュです。細身のストレートなので、さまざまなスタイルと合わせやすく、多様なシーンで活躍すること間違いなしです。

同じシルエットで特濃インディゴで染めたヘビーオンスモデルの1108XXもありますが、こちらはジンバブエコットンを使用したモデルで、1年を通して履くことができます。

メンズにおすすめの国産デニムブランド
エヴィス(EVISU)

1991年創業の国産デニムブランドです。バックポケット部分に施された通称「カモメペイント」で有名です。カモメをモチーフとした太めの曲線がペンキで表現されていて、インパクトが強いですよね。

また、色落ちにも特徴があって、緑色っぽく色が落ちていくのはユニークです。代表的なモデルは、Lot.2000、Lot.2001です。基本的にモデル番号の後ろにTが付くものはテーパードのもので、No.1は防縮加工なしのもの、No.2は防縮加工を施したものになっています。

エヴィス(EVISU) #2000 ストレートフィット(No.2 デニム)

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商品価格 ¥ 23,760

まずは、定番のLot.2000です。太めのジーンズに抵抗がある方におすすめ。防縮加工が施されたもので、初めての方でも選びやすいモデルです。Lot.2001よりも少しスリムなシルエットになっています。

また、バックポケットのペイントをノーマーク、ブラックマーク、ホワイトマークと選べるところも素敵です。エヴィスのカモメプリントの主張が強いので、ホワイトマークを敬遠している方には、ノーマークやブラックマークをおすすめします。

エヴィス(EVISU) #2001 レギュラーフィット(No.2 デニム)

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商品価格 ¥ 23,760

次に、人気のLot.2001モデルです。エヴィスの大定番です。リーバイス501の少し大きめでゆとりあるシルエットにインスピレーションを得て完成しました。そのため、もも周りがゆったり目のシルエットです。生地はNo.2なので、縮みが少ないモデルです。

Lot.2000よりも太めなので、よりゆったりとリラックスして穿くことができます。ヒップホップ系やB系ファッションに合わせやすいですね。ニューエラキャップとの相性も良さそうです。こちらもご購入時にペイントを選ぶことが可能です。

メンズにおすすめの国産デニムブランド
クロ(KURO)

2010年にスタートした国産デニムブランドで、「黒」からインスピレーションを得てデニムを製造・販売しています。百貨店や大手セレクトショップでも取り扱われていて、最近注目されています。

また、イタリアのフィレンツェで年に2回開催されるメンズファッションの世界最大級の見本市であるピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)に出展したことがきっかけで、海外からも今注目されています。海外では日本の価格の2倍以上で取引されることも。

デザインとしてピッチ(間隔)の狭いステッチやブランドを主張しすぎないシンプルなバックポケットとミニマルな革パッチが特徴。展開しているシルエットは6つあります。細い方から順に、フィブロ(Fibro)、ディアマンテ(Diamante)、グラファイト(Graphite)、デンプシー(Dempsey)、フィクサー(Fixer)、アナーキズム(Anarchism)となっています。

クロ(KURO) Griphite

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商品価格 ¥ 15,120

まずは、定番で基本となるモデルのグラファイト(Graphite)です。全てのKUROのデニムが展開される上で基準となっているモデルです。股上の深さ、そして尻周りのシルエットは足が長くスタイリッシュに見えるよう黄金比に設定されています。程よく細くなっています。また、生地には吉河織物社製のセルビッチが使われており、世界的にも高品質なものとなっています。

クロ(KURO) Diamante Modern OW

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商品価格 ¥ 16,200

こちらも人気のディアマンテ(Diamante)です。定番のグラファイトをテーパードさせたモデルです。シルエットはスリムテーパードで、生地には同じく吉河織物社製の赤耳セルビッチを使っていますが若干ストレッチが効いているので、細身でも穿きやすいモデルになってます。細いけど穿き心地がいいと評判です。タイトなシャツスタイルやジャケットスタイルにも合わせやすいですね。

ジーンズの歴史

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ジーンズのルーツはインディゴ(藍)染めのデニム生地で作られた労働者である鉱夫や農民が穿いていた長い丈のパンツです。19世紀、リーバイ・ストラウス氏が丈夫な作業着として綿のキャンバス生地のジーンズを考案しました。

その後、仕立屋のジェイコブ・デイビス氏が補強用のリベット(鋲)を考案し、両者の技術を合わせる形で、1873年リベット補強済みのパンツとしてリーバイ・ストラウス社がジーンズの原型を製造・販売しました。後に素材のキャンバス生地はインディゴ染めのデニム生地に変更され、ブルージーンズが誕生しました。

1950年代に入ると、ハリウッド映画に登場し世界的に広まります。ジェームズ・ディーンやマーロン・ブランドが着用し、若者たちの間で流行し、ジーンズは「反抗」や「反骨」の象徴とされ、後の反戦運動やヒッピー文化に影響をもたらします。そして、イギリスのパンクファッションにも影響を与え、現在ではファッションの定番アイテムとしての地位を確立しています。

国産ジーンズのルーツ、岡山県

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日本のジーンズのふるさとは、岡山県井原市です。もともと小倉織という伝統工芸が栄えており、備中小倉として有名でした。繊維業が発達していたこの井原地域で1960年にデニムの国内生産が開始され、1965年のジーンズブームで生産量を増やしていきました。

一方、国産ジーンズ発祥の地は岡山県倉敷市児島です。戦前から霜降り学生服生産で有名な児島地区ですが、戦後合成繊維が隆盛、繊維産業が苦境に立たされます。活路としてジーンズに着目し、1965年に初めて国内で初となる国産ジーンズを発売しました。

これはアメリカからデニム生地を輸入し縫製したものでした。その後、1973年国産デニムを使用した純国産ジーンズが誕生し、岡山県が国産ジーンズの生産地として国内外に名を馳せていきました。