もっと本が読みたい!

目が不自由でも書物を読むことが可能になる点字。でもその読みたい本が点字翻訳されていなければなりません。文字を点字に変換できるデバイスがあったとしても、それはとても高価。もっと本が読みたい! そんな願いをMIT、マサチューセッツ工科大学の女子学生チームがかなえてくれそうです。

15時間で作り上げたプロトタイプ

MITでのコンペにおいて、ほかの学生に混じって奮闘する女子学生のグループ、「Team Tactile」。彼女たちはその持ち時間、15時間で多くの人の世界を変えるかもしれないデバイスのプロトタイプを完成させました。


そのプロトタイプとは、本などの文字をスキャンしながらリアルタイムで点字に変換して、ユーザーはその点字リーダーで読むことになる点字翻訳機。激戦をくぐり抜けた彼女たちは見事優勝を勝ち取りました!

誰もが手に入れられるデバイスを…

「Team Tactile」のメンバーは、この発明が多くの人にとって計り知れない益をもたらすことを知っています。視覚障がいのために満足に読むことができずに、多くの人がチャンスを逃してきました。

彼女たちの目標はこのデバイスを「アイスキャンデー」の大きさにサイズダウンし、価格を100ドルほどに抑えること。それが実現すれば、爆発的に普及する可能性があるかもしれません。

最終的な設計のレンダリング画像からも確認できるように、アクチュエータにより上下に駆動するピンを使って、36字のブライユ点字を表示。翻訳されていない新刊もドンドン読める可能性があります!

「Team Tactile」のこの発明はマイクロソフトの特許プログラムの援助を受けながら、特許取得に向けて前進しているとのこと。ぜひ大成功してほしいです!