空気清浄機の革命です。蚊取り機能がついた世界初の空気清浄機、シャープの蚊取空清が日本だけでなく、アジアの広い地域で売れています。目の付け所のよさだけではなしえなかった蚊取空清の開発秘話とともに、蚊取空清の全く新しい蚊取り機能と効果について詳しくご紹介。これでもう、日本の夏から蚊がいなくなりそうです。最大級のインパクトを感じてください。

蚊取空清とは

世界初の蚊取り機能つき空気清浄機

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蚊取空清とは、空気清浄機として世界初の「蚊を捕獲する機能」を付加したモデルです。蚊の好む色や仕組みによって、蚊が本体に集まってくるようにしてから、空気清浄機の吸引力で捕まえ粘着シートに捕獲するという仕掛け。構想から製品化まで6年がかかるなど、道のりは平坦ではありませんでした。しかし、発売後の反響は大きく、シャープの苦労が報われたようです。

薬剤を使わないのも大きなメリット

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一般的な蚊の対策は、蚊取り線香/マット/リキッドなどです。しかし、臭いや薬剤の身体への影響などを懸念する向きもあります。蚊取空清は、蚊の捕獲に一切薬剤を使わないのも、大きな特長です。いくら使っても健康が気になることはありません。臭いに至ってはむしろ空気清浄機能によって、普段よりよくなるでしょう。

蚊取空清の蚊取りの仕組み

蚊取空清の蚊取りの仕組みです。まず、360nmの紫外線を含む、UVライトの光で蚊を誘います。蚊は紫外線に集まりやすい習性を持つからです。蚊は自分が目立たない黒い色を好むため、本体には黒色を採用。そして、吸気口を兼ねて、本体側面から背面にかけて片側5つずつの「窓」状の開口部を用意。蚊が暗がりや物陰に隠れたがる習性を利用して「窓」に誘いこみます。

いったん中に入ってしまった蚊は、蚊取空清の作り出す気流によってもう外に出ることはできません。最後は粘着シート式の蚊取りパネルで捕獲されます。誘う、吸い込む、捕まえる、の3つの段階を踏むことで効果的な「蚊取り」を実現しました。薬剤も一切使いません。窓からの吸引力は手をかざしてもそれほど強く感じない程度で、人間への違和感もありません。

デザインとスマートな使い勝手

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By: sharp.co.jp

蚊取りのしくみを知ると、デザインや色が関係していることがわかります。条件だけ整えて、そのまま製品化すると地味で不恰好になりかねません。しかし、蚊取空清は蚊取り機能のためのデザインを意識させない洗練された外観も実現しています。

蚊取りのための窓を見えにくい背面に配置し、違和感のない外観デザインです。上部は透明プラスチックで覆い、スタイリッシュな雰囲気に演出。蚊取り機能には影響のない緑と青のLEDライトでおしゃれに彩っています。蚊取り機能が付いているなどわからないほど、巧みに自然なデザインとカラーの仕上がり。素晴らしいですね。

蚊取り粘着シートには2つに折りたたみやすい仕掛けが施されたうえで、捨てるだけです。実にカンタン。蚊を取った後始末もスマートです。この蚊取りシートは、最大2カ月で交換する消耗品で、交換時期はランプで知らせてくれます。

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By: sharp.co.jp

蚊取空清の生まれた重要な背景

蚊の駆除は、人類共通の大問題

蚊取空清は蚊の対策が重要なマレーシアで研究開発されました。マレーシアなど熱帯地域の人たちにとって、蚊との戦いは命に関わる重大事です。蚊の被害で最も恐ろしいのは刺されることにより、感染症にかかることです。なかにはマラリア、デング熱、ウエストナイル熱など命を落としかねない病気が多数あります。

日本にとっても他人事ではありません! 地球温暖化の影響で日本も亜熱帯化が進んでいると言われています。実際、2014年8月には約60年ぶりに国内でのデング熱の感染が確認されるなど、蚊による熱病の広がりは現実の危険性です。

対策としては蚊に刺されないことが第一で、そのための蚊の駆除は、人類共通の大問題と言えるほど。ひとつの病気を媒介する蚊の種類も数十を超えるなど、駆除と言っても容易でないためです。

一方で、身近な蚊の駆除方法としての各種殺虫薬剤の使用は、人体への悪影響も懸念されます。熱帯地域では殺虫剤を多用するだけになおさらです。そこで、殺虫薬剤を使わない効果的な蚊の駆除方法の開発の必要性が求められていました。

苦心6年、シャープの挑戦

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By: Wikipedia

このような背景もあり、シャープは蚊の駆除機能を有した空気清浄機の必要性を思い立ちます。アイデアに賛同したマレーシア保険省医療研究所の協力を得て、研究を開始。蚊の習性を学ぶところからはじめ、1万匹以上の蚊を使って67回テストを行なうなど、試行錯誤の苦心が続きます。

結果、3つのステップで蚊を捕獲できることが分かったことから、製品化に漕ぎつけました。窓のサイズや形状も数多くの検証実験を繰り返して導き出します。構想から実に6年。道のりは大変でしたが、報われる結果が出てなによりです。

蚊取空清の効果

実験による蚊取空清の効果

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By: sharp.co.jp

蚊取空清の効果のほどはどうなのでしょうか。実際の蚊の捕獲率を実験した結果をシャープ自らが公表しています。一般財団法人日本環境衛生センターが実際の実験を行いました。実験内容は、約22m³(約6畳相当)の試験空間に、蚊取空清、ダミーの黒色の箱、2カ所に砂糖水を設置し試験空間中央部から本物の蚊を放ち、22時間後(明室状態14時間+暗室状態8時間)の蚊取空清による捕獲率を測定。

捕獲率の結果は、日本に多く存在する「アカイエカ」で約95%、「チカイエカ」約98%、「ヒトスジシマカ」約88%という高いものでした。とくにチカイエカの捕獲率の高さには目をみはります。

シャープでは、使用場所の状況や使い方、人間やペットの有無によっても効果は異なるとしていますが、驚異的なことは確かです。

実際の使用状況での効果を物語る熱帯地域での販売実績

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By: Wikipedia

では、蚊取空清の実際の使用状況での効果はどうなのでしょうか。それも間違いなく高いものです。というのも、蚊の被害が日本よりもずっと大きい、熱帯地域のASEAN6カ国で蚊取空清を2015年10月から先行販売したところ、予想の2倍近い台数が売れたとシャープは発表。

本機の国内での実売価格は5万円程度です。日本人が空気清浄機に一般的にイメージする金額よりかなり高価です。しかも、海外ではもっと高額になります。熱帯地域の方たちの蚊との戦いは深刻で、蚊が取れるかもしれない程度のものを何となく買うことは考えにくいのです。

にも関わらず予想を遥かに上回る台数が実際に売れたことは、亜熱帯地域での蚊取空清の蚊取り効果の高さを示すものと言えましょう。

家電の商品性を超えた社会的効果へ

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By: Wikipedia

シャープは当初、本当に必要で、価値のある空気清浄機の付加価値という観点から研究を始めました。その結果は一企業の商品の枠を超えています。

亜熱帯地域での蚊と人類との戦いは、誇張ではなく、お互いの存亡を懸けた命がけのものです。これだけ科学技術が進んだ現在でも、蚊による命の危険は減るどころか増しています。蚊が媒介する死に至る伝染病は依然として存在しています。蚊取空清による蚊の駆除効果は、単に、一家電の商品性をアピールする商業的な意味を超えた、人類に寄与する大きな社会的意義を持ったものと言っても過言ではありません。

蚊取空清は国内でも大きな反響

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By: Amazon.co.jp

蚊取空清はASEANに続いて、日本では3月17日に発表、4月23日に発売決定しました。すると、発売前から予約が殺到、4月10日時点で1,000台に達します。シャープが2000年に、プラズマクラスター空気清浄機を発売して以来、こんなに多くの予約が来たのは初めてです。これはシャープ自身も驚きの反響。

さらに、5月23日には販売好調により、生産量を当初の3倍に増やしたことをシャープは明らかにしました。蚊取り空清の絶好調は続いています。高付加価値家電の新境地を開きました。

シャープ(SHARP) 蚊取空清 FU-GK50

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商品価格 ¥ 51,060

蚊取空清「FU-GK50」は、シャープ独自の高濃度プラズマクラスターを搭載した空気清浄機です。オープン価格で、店頭予想価格は5万円前後。 プラスとマイナス、両方の静電気を除去するプラズマクラスターイオンが、微小な粒子が壁に付着するのを防ぎます。屋全体に風の流れが素早く行き渡る「スピード循環気流」も搭載。遠くのほこりも引き寄せます。

集まったほこりなどの粒子は、0.3μm(マイクロメートル)の微小な粒子も99.97%以上集塵できる「静電HEPAフィルター」「脱臭フィルター」「プレフィルター」の3つのフィルターで、しっかり集じん・脱臭します。集じんできる粒子は0.1-2.5μmに対応。PM2.5にもしっかり対応します。

花粉の多い季節には、センサーの感度を高めて花粉を素早く検知し、強めの風量で自動運転する「花粉運転」を搭載。花粉症の方も安心です。本体ランプのまぶしさと運転音を抑え、睡眠に適した「おやすみ運転」も搭載しています。

高濃度プラズマクラスターの適用床面積の目安は約14畳、空気清浄適用床面積の目安が23畳まで。本体サイズは391(幅)×540(高さ)×281(奥行)mm、重量は約5.9kgです。